老人と犬 (扶桑社ミステリー)

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制作 : Jack Ketchum  金子 浩 
  • 扶桑社 (1999年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594027155

老人と犬 (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

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  • 何故REDが老人と犬になってしまったのか。老人と海じゃないよなぁ。そうでもなきゃ勘違いした犬好きが買ってしまいそうじゃないか。それはさておき、この爺さんがじんわりと恐ろしくてやばい奴で、でもなぜか普通のいい奴みたいに描かれて、周りの皆もそう思ってる感じが、更にクレイジー。

  • 『隣の家の少女』に続き2作目。犬好きに勧めたい一冊。

     開始十数ページで可愛い飼い犬「レッド」の頭がショットガンで吹っ飛ばされるというショッキングな始まり方をする。そうそうと退場してしまう「レッド」だが、現代が彼の名前“RED”とあるように、飼い主「ラドロウ」を動かし続ける力としてその役割を負う。
     一応爽やかな終わり方をしており、『隣の~』に比べると物足りない感じがしないでもない。ラドロウは話す、「どういう形であれ正義を求めているだけです。」と。

     ただ、淡々と物事をこなしていく老人を見ていると、なんだか怖くなってくる。蛆の涌いた犬の死骸を掘り起こしたシーンに到った時には、もう狂っているのかと思った。正義という概念に身を委ねているうちに、正義という後ろ盾を持った狂人に成り果ててしまった・・・というのは、あまりにも陳腐かも知れないけど。「あの少年を傷つけたかった。どうにかして。」(p.63)という独白から、その兆候は見えていたのだろう。

     とはいっても、読んでいる最中はそんなことは微塵も考えていなかった。主人公は何も悪くない可哀想な社会的弱者(強いけど)で、相手は目の醒めるようなクズ。胸糞悪くなるを具現化したかのようなストーリーから、主人公の残虐極まる復讐劇を期待している自分がいた。

     大団円とはいえ、すべてを失った「イーディス」、重すぎるであろう罰を受けることになった「ハロルド」など、悲劇と言えば悲劇でもある。それにも拘わらず、大人しい終わり方だとか、もっとやれだとか考えていた自分も、少しおかしくなっていたかも知れない。
     『隣の~』を好な時にも、自分自身に胸糞悪さを感じており、今回は飲まれないぞと思っていたが、結局駄目だった。物語に引きずり込む力が本当に強い。

     若いうちに読んでおけば良かったと思う本はたくさんあるけれど、この本は若いうちに読まなくて良かったと思う本、と呼べるかもしれない。

  • 愛犬を殺された老人が、不良少年に復讐を企てる。

  • 愛犬レッドを伴い川釣りを楽しんでいたラドロウ老人。そこへやってきた3人の少年。1人が持っていたショットガンで金を出せと老人を脅し、老人の持ち金がわずかばかりと知るや、いきなり愛犬の頭をショットガンで撃ち抜き、笑いながら去っていった。突然降りかかった理不尽な暴力に対し、老人は<正義>を求めて行動を開始する。

    「隣の家の少女」「オフシーズン」で、かなりの精神的ダメージを喰らわせてくれたケッチャムだが、今作の雰囲気はそれらとは全く異なる。読み続けるのが苦痛になるような描写はほとんどなく、淡々とした、それでいて激しい怒りに満ちた老人の行動が描かれていく。最後まで信念を貫くその様は、上記の2作品のような残虐ケッチャム節への期待をあっさり、爽やかに裏切ってくれる。

    解説にある通り、“動物愛護暴力小説”というキャッチフレーズが、この作品をよく特徴付けているのかもしれない。

  • 年老いた男の唯一の伴侶、犬。その犬が少年たちの手によって殺されたとき、男の復讐が始まる。この本を読んで以降、犬の散歩をしている老人を涙なくして見られない(妄想)。

  • わんわんよかったわん^ω^

  • 老人と犬の心温まる話だと思う人がいたら大変なので、邦題はいまいちのような気がする。

    老人の復讐譚。
    悲壮感がそれほどない代わりに、年寄りのヤケクソ感が伝わってくる。

  • 復讐劇…なんだけど、暴力的描写もあるのに、静かな感じがする。ケッチャムだからと構えすぎたせいか。

  • 最後はいっきに読み切りました
    老人の犬への愛情が伝わってきた…
    ラストは涙しました

  • 2010/2/20(~90)21(~178)22(~275終)

    きっかけは、「隣の家の少女」というケッチャム氏の作品が公開されると聞き、どんな話なのか調べたところ、「これ以上に後味が悪く、悲痛な気持ちになる作品はない」といったような内容を書いたレビューをいくつか見つけ、とても気になったので、彼の作品を調べ、この「老人と犬」もすごい作品だということを知り、読んだ。

    読み始めると、止まらなくなって「これから先どんな展開になるのだ!」と気になって仕方が無くなっていた。
    読み終わった感想としては、思った以上に悲惨な作品ではなく、解説にも書いてあったが、「老人と犬」はケッチャム氏のイメージが変わった作品であるんだなーと思った。

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