四丁目の夕日 (扶桑社文庫)

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著者 : 山野一
  • 扶桑社 (1999年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594028381

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四丁目の夕日 (扶桑社文庫)の感想・レビュー・書評

  • この作品に星をいくつ付けるかで人間性が判る気
    がする。
    星5つつけた人は自分も含めて、おそらく悪趣味だ。
    星一つの人は作品から逃避し、ネガティブな物語を拒絶した人だ。
    勿論、喧嘩を売っているわけではないが、正直物語も画もわざわざ持ち上げられるような深いものではない、ただ、酷評するにはフックがありすぎる。
    星2〜3をつける人が最も公平性を持っている。
    それほどまでに酷い読後感だし、ここまで救いのない話を僕は知らない。真に胸糞悪い話は切った張ったで容易に作れる代物ではない。

  • 結果だけみればただの悪人なんだけど、経過をみると理不尽の連続で一度転がってから落ちていくスピードの速いこと速い事。
    誰にでも起こり得る不幸への入り口は割と身近にあるんですよって警鐘って事で読むと良いと思います。

  • ある種爽快なほどのたけしの転落人生を見て、私はこう思った。ああ良かった、自分の人生まだまだ大丈夫だな、と。けれどこの悲劇は、自分のすぐ隣にあってもなんら可笑しくないことに気付いてゾッとする。
    覚悟して購入したものの、思った以上にガツンとダメージを受け、部屋にあるのが落ち着かず、1日でサヨナラしてしまった…なんと口ほどにもない…

  • 売り物のクオリティじゃない。
    ベタベタなパーツをごく普通の順序で並べただけ。
    物語の曲線を描いておらず、ペラッペラ。

  • 後味が悪すぎる

  • このマンガが描かれた80年代半ばといえば、日本経済はバブルの入り口、世界史上まれに見る同質化社会が完成期~爛熟期に達しつつあったとされるころである。しかし、ここで描かれる世界は究極の「天国とウルトラ地獄」(ほぼ99%地獄側しか描かれないが)。
    「この世には2種類の人間、奉仕する人とされる人しかいない」なんていう台詞を財閥御曹司に吐かせてみたりするあたり、そもそも「平等幻想」を逆手に取ったリアリズムなのか。
    あとがきで根本敬に「ハンパじゃないな」と言わしめる嗜虐趣味全開の作品世界の中で、あえていえば、犯罪者の処遇という点で20年という歳月を感じてしまう。

  • これは間違い無く『ガロ』の路線だな。主人公のたけしが見舞われる不幸の連鎖。確かに1980年代を感じさせる。JAZZ喫茶で大音量のJAZZを聴きながら、珈琲をすすり、『ガロ』を読んでた頃を思い出す。

  • なるべくしてなった不幸、としか言いようがない。
    まずは父親の、それも怪しい金融業者からの借金。そしてちんぴらの溜まり場を待ち合わせに指定する女。そして主人公が選ぶ仕事場。家族の団結の方向も誤っているし、これで不幸にならない方がどうかしている。危険予知能力が低すぎる。これは時代背景とは無関係だ。
    学ぶべきは、貧困は人を壊す、という事実。借金は不幸の芽。

    本当の不幸は、幸福でも不幸でもなく中庸に生きて、したいことも出来ずに、かといってしたいこともわからないままに死んでゆくこと、ではないだろうか…

    けれど、破滅してゆく人間はこの物語の主人公のように、つい悪いほうを選んだことが積み重なってそうなるんだとリアルに実感させられる。

  • 古本屋で見つけて、懐かしくなって購入。

    秀才だった学生「たけし」が、徐々にどん底におちていく話。

    母親は怪我で全身大火傷、父親は就業中の事故で他界し、借金の返済に追われてゴミみたいなアパートで兄弟を養う。
    数年後には精神を病み、自分が辿るはずだったレールと、現況との乖離に何かを感じて虚ろな目をするようになり、近所のじいさんの奇行に家族を殺されて仕返し、手当たり次第にナタで道行く人を手にかける。

    最終的には精神異常で無罪の判決を受けるも、病院での治療を義務づけられて社会復帰は50歳。
    それでも、それは「たけし」にとって第2のスタートだと結ぶ。

    たどり着く先がとんでもないどん底で、読むのはしんどい。
    向き合うのにエネルギーがいる漫画。

    読了後もすっきり感なんて皆無だし、重い。
    だけどまぁそれでも。物語の終わり方にはどこかしらグッとくるところがある。

    人によっては救いになるのかもしれないなぁ、と。

  • 「なんだよテメエは、中卒だろ?
     「気持はわかります」だあ?
     いったいテメエに何がわかるってんだよ、中卒のテメエによう。
     えっ? 言ってみろよ。」

  • これを読んでいない経営者とは団交拒否じゃい!

  • お化けや妖怪なんかより、人間が陥穽に陥る事の方がよっぽど恐ろしい。
    そんな当たり前の事を描いた漫画。

    こうならない保証など、大金持ち以外、誰にもないという風で、今までに見た恐怖漫画の中で最も怖かった。しかも、作者は恐怖漫画と思って描いてないに違いない。人間しか出て来ないと、ここまで醜悪か。

  • サイコーだったな。青春時代のバイブル。

  • 所々にギャグ漫画のような変な軽さがちりばめられているのですが、内容は真逆で悲惨そのもので、作者が挿入するこの軽さが逆に薄気味悪く感じました。

    読むと色んな意味で、狂気を感じます。

  • ひとつの不幸な出来事を発端に、どんどん折り重なる不幸。
    これでもかというぐらい打ちのめされ救いはひとつもない。
    これだけ続く「不幸」が非現実的なものであればまだよかったけれど
    人的なことにしろ物理的なことにしろ、起こり得る出来事なだけに
    読み進める間にどんどんグロッキーになれる。

    調子に乗りそうな時、絶望感を垣間見てブレーキを掛けるために読むか
    もしくは怖いもの見たさでならアリかと。

  • 気持ち悪いです。

  • 破壊的に切ない。

    不条理なりの筋が通っていてそこが更なる不条理を感じさせる。

    マンホールの中でボルトを落としているシーンにぐっときた。

  • あとからあとから心に沁みる。
    ありえないくらい不幸続き、
    見てられないくらい悲惨な筋書き。
    絶望と楽観って、こんなにも紙一重。
    ナットを投げて、波紋の中に
    幸せだったあのころを思い出すたけしが
    どうしても忘れられない。
    傷つくように感動するんじゃない、
    感動するみたいに傷ついてるんだとわたしはおもう。

  • 「何度でも読み返したい」という本はめったにない。だが、「もう二度と読みたくはない、でも読んでよかった」と思う本はもっと珍しいのではないか。『四丁目の夕日』はそんな漫画である。<br /><br />方々の煽りを信じるなら、この漫画は80年代のサブカル界ではバイブル的な位置を占めていたらしい。それがもし本当なら、私は80年代のサブカルな人々とは友達になれそうにない。なぜならこの漫画は本当にこれ以上ないくらいに胸糞の悪い漫画だからだ。爪の隙間という隙間にうんこを詰め込んだ足の臭いを嗅がされたような気持ちになる。こんな気分を害する漫画を繰り返し読んで喜んでいるような人間は、性根が腐っているか曲がっているかどっちかだと思う。<br /><br />でも、それでも「読まなきゃよかった」とは思わないような何かがこの漫画にはある。<br /><br />主人公は自転車操業の町工場の長男。中卒の父が学の無さで苦労したため、小さい頃から口を酸っぱくして勉強しろと言われ続け、現在は高校三年生。国立大合格間違いなしという秀才である。そんな彼の人生が狂ったのは、彼女に別れ話を切り出された喫茶店。彼女を引きとめようと追いかけた所で、ヤンキーに絡まれボコボコにされる。なんとか生き延びて家に帰ると、母が病院に運ばれていた。焼却炉に入っていたスプレーが爆発し、全身に大火傷を負ったのだ。それから母の手術費用を捻出するために、以前の三倍の仕事をこなし始めた父は、過労による不注意で機械に巻き込まれ惨死。残された主人公は妹と弟を養うために、ついに高校を辞め。。。<br /><br /><br />この漫画はこのように、理不尽な不幸が連続して無辜の主人公を襲う。まるで笑えないギャグ漫画のようだ。そうしてそれまで積み上げてきた全てを台無しにしていくのだ。そして最後まで救いは全く無い。主人公は為す術なくただ堕ちていく。よって「ああすれば良かった」といったケーススタディめいたものはゼロだ。人の転落を描く漫画は数あれど、教訓が全くないものはそうないだろう。<br /><br />そう、この漫画は本当にただ他人の不幸を見るだけの漫画なのだ。だが、なぜか最後まで読んでしまう。<br /><br />ラストで登場キャラクターたちそれぞれの成れの果てが画紹介される。そこで途方も無い無力感に包まれることになること請け合いである。<br /><br />西岸良平『三丁目の夕日』をもじっているが、共通点は”庶民的”という一点のみだ。<br /><br />まあとにかく、一読をおすすめする。それくらいパワフルな漫画であるのは間違いない。<br /><br />世の厳しさを痛感するにはこれ以上のものはないだろう。

  • 不幸のジェットコースター、見ていると傷つくように癒される




    わけがない。





    すごい作品だと思うけど、醒めた目線はいただけない。
    それは私がたけし側の人間だからかもしれない。

  • 不幸の連鎖。
    だが、それ故に現実味を帯び、幸せと肉薄する。

  • 果てしなく続く不幸に続く不幸!努力と結果は無関係に、ただ理不尽に流されてゆく。

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