美人姉妹は名探偵 (扶桑社ミステリー)

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制作 : Jane Heller  法村 里絵 
  • 扶桑社 (2000年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (513ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594030339

美人姉妹は名探偵 (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

  • 姉妹がケンカしながら事件を解決する~笑えるロマンティック・ミステリ。
    面白かったです☆

    デボラは、ソープ・オペラ(昼メロドラマ)の脚本家。
    いまだ独身で、綺麗なほうではあるけど美味しいものが好きな体型。仕事に行き詰まり、帰郷を考えます。
    姉のシャロンは三度の離婚歴があるウェディング・プランナーで、スタイル自慢の華やかな女性。
    水と油の二人は会えばケンカばかり。

    ところがフロリダに住む母親が入院、心臓に悪いのでケンカは一切しないように姉妹は命じられます。
    母親の主治医がハンサムでいかにも自愛深い医師という様子なのだがいささか調子がよく、二人は張り合うことに。
    ところが、事件が‥!?

    地元の歴史博物館の管理人となったデボラ。
    容疑を晴らすため、脚本家らしい想像力を駆使して捜査を始めます。しょっちゅう警察にかける電話がおかしい。
    建築管理担当のレイと知り合い、素朴なレイとしだいに仲良しに。
    シャロンのほうは、力になってもらった弁護士とあっという間に親しくなっていきます。
    シャロンはどんな男とでもすぐ結婚しようとすると思うデボラ。
    シャロンの息子が寮から帰り、デボラに母のことを頼むくだりはほろっとさせられます。

    すごい勢いでケンカする姉妹のやり取りはだんだん落ち着いてくるのですが~笑える結末が待っていました。
    エピローグがおかしい☆

  • 読後感の爽やかな4Fミステリでした。
    人気TVドラマの脚本家デボラはアラフォーの
    キャリアウーマン。成功していますがロマンスとは
    縁がありません。

    一方彼女には姉のシャロンがいますが
    こちらもフロリダでウェディングコーディネートの
    会社を経営し、成功しています。
    彼女がデボラと違うのは、三度の離婚歴を経てもなお
    惚れっぽいということ。

    このふたり、気の毒なほどの犬猿の仲ですが
    愛する母が倒れたと聞いて一時休戦をしようと
    悪戦苦闘。でも事はそんなに簡単に行きません。

    男の人には縁がなかったデボラも、
    そしてシャロンも母の担当医に同時に恋したから…。

    舌鋒鋭くお互いがドクターの相手だとやりあう二人
    ですが、どうも腑に落ちません。

    「彼に会って白黒つけましょう!」

    と、ゴージャスな邸宅に乗り込めば、そこには
    彼の死体が…。

    犯人扱いされた姉妹は憤慨し、デボラは小さな町で
    単独の聞き込み捜査を始めます。

    あまり血なまぐさいミステリではなく、デボラが
    話を聞いて回る町の人々は、みんな気がいいお喋り
    好きの隣人ですが、狭い町ならではの込み入った
    関係があります。

    率直に容疑者扱いに困惑していると告げて
    人々にぶつかるデボラの姿勢は、よくある女性探偵
    もののヒロインの中でも、正直で気持ちのいいもの
    でした。

    はじめは都会から単身母のために故郷に戻り
    やっていけるか不安がるデボラですが、
    聡明で魅力的な母、レノアをはじめ、彼女を助ける
    素朴で優しい男性、レイなどの支えもあって
    その土地に馴染んで謎を解いていきます。

    謎解きの部分は書いちゃうとつまらないので
    割愛しますが、このお話はともかく人物が素敵。

    デボラも頭はいいけれど、嫌味なところはなくて
    ほんとにいそうな女性です。

    ミステリのヒロインとしてはやや年齢のいっている
    アラフォーですが、この作品の女性たちは年齢より
    ずっとチャーミングです。

    作品中、デボラと丁々発止の仲の悪さだった
    シャロンも、あっと驚くいい感じな部分を見せて
    くれますし。

    (これについてはご自身でお読みください。
    姉妹がどうなっていくのかも読みどころですが
    彼女なしでは…!という結末が待っています。)


    また、レノア夫人も、病気から回復すると
    驚くべき知性と行動力、チャーミングさで
    デボラ以上に可愛く格好良く、大人らしい活躍を
    見せますよ。七十五歳なんて思えない、まさに
    この母にしてこの姉妹あり。

    また、この小説はロマンス小説としても秀逸です。

    (ハーレクインみたいなのをご想像なさらないでね。
    もっとずっと清潔で、そのくせロマンティックで
    納得の行く恋が描かれています。)

    デボラとシャロン、そしてレノア夫人も…。
    日本だと、この年令の女性が恋だなんて
    調子にのってるみたいで変という風情ですが
    この小説ではそういう薄暗さがありません。

    お相手になる男性や、シャロンの息子などが

    (名前を書きたい…!でもロマンスの経過を
    楽しんで頂きたいので、わざと相手の名は伏せます。)

    とても誠実で、心優しく、でも大げさな男性じゃない
    ので、うまくいくとほんとにホッとしてしまいます。

    彼らが家族や恋人、隣人に見せる愛情深さや
    細やかさは、飾り立てた感じじゃなく
    洗いたてのギンガムチェックのシャツのよう。

    アメリカのホームドラマの色合い…も
    持っているのかもしれません。

    陰惨すぎずちゃんとハッピーエンドになるし
    昨今のぺらっとした筋立てだけのミステリより
    大げさな感がない分、犯罪の動機も
    自然で首肯出来ました。
    ... 続きを読む

  • ソープオペラの脚本家で独身の妹デボラ。
    ウェディング・プランナーで離婚歴三回の恋多き姉シャロン。
    仲の悪い2人は同じ男に口説かれた挙句、彼が殺された事件の容疑者にされてしまい…。

    まさしくソープオペラ。
    軽く楽しくさらりと読める内容。
    ロマンス成分比較的多め。
    犯人は登場した時点で察しがつくし、動機も想像通り。
    デボラの捜査が物語の中心なので、タイトルにはやや難ありかなぁ。
    あと装丁で損してるかと。
    ジェイン・ヘラーは肩肘張らないものを読みたいときにいいんだろうな。

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