お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい 改訂版

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  • 産経新聞ニュースサービス
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594035938

感想・レビュー・書評

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  • 母と2人の兄弟、父や祖父母などの家族の協力や頑張りは本当にすごいけれど、それだけで終わってはいけないと思わされた話でした。支援学校が変わってきたことなど、まだまだ途中ではあるけれど、もっと良くなってほしいです。

  • 近所に似たような障がいの少年がおり、つい重ね合わせて読んでしまった。今は当時よりずっと環境的に恵まれているが、それでも根本的な問題はまだ残っている。そんな中で、この本に出てくる少年のひたむきさや明るさが、今生きている人々に大きな励みになる。誰にでも読んでほしいなあ。

  • 1978年に発行されたこの本。描かれている「やっちゃん」をとりまく環境は
    今と比べて本当に大変そう。
    「かたわがうつる」「「障害児は家の恥」という時代に、重度の脳性マヒの子をかかえ、家業を手伝い、下に2人の子をそだてたやっちゃんのお母さん。
    今よりも、世間が冷たく理解がない時代だったのに、本当にエライ!
    何度も涙しました。
    そして、やっちゃんを守り、育てるご家族や学校の先生も、あたたかく
    すばらしかった…。
    体の少しの変化から、いいたいことを汲み取って毎日の学習を進めていく、
    担当の先生と子供たちの絆。
    いろいろ考えさせられ…。

    復刊されたおかげで、この本を読むことができた。

    今の福祉制度は、やっちゃんのお母さんたちの活動があったからこそのものなのかも。

    たくさんの方に読んでもらいたい本です。

  •  少し古い本だけど、障害を持って生まれたやっちゃんと家族の話はとても感動する。 ごめんなさいね、おかあさん ごめんなさいね、おかあさん ぼくが生まれて ごめんなさい ぼくを背負う かあさんの 細いうなじに ぼくはいう ぼくさえ 生まれなかったら かあさんの しらがもなかったろうね 大きくなった このぼくを 背負って歩く 悲しさも 「かたわな子だね」とふりかえる つめたい視線に 泣くことも ぼくさえ 生まれなかったら(以下省略) 最初この詩を見て、うわ、お泪頂戴は嫌だなと思った自分が恥ずかしい。今児童虐待とかいっぱいあるけど、こんなに家族がみんなで障害に立ち向かい、支えあい、障害を持ったことを後ろ向きだけにとらえず生きていこうとしたやっちゃん一家のような人たちはいっぱいいる。 でも、私はこの本の人たちのようになれるだろうか。05/3/5

  • 優しさこそが大切で、悲しさこそが美しい。

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