子持ちクレアの逆転勝利

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制作 : Marian Keyes  部谷 真奈実 
  • 扶桑社 (2002年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594037192

子持ちクレアの逆転勝利の感想・レビュー・書評

  • 図書館で借りてきました。以前著者の作品は読んだことがありますが、それを別にしてもよくあるアラサー女子のどん底からスタートする軽いお話。

    他と違うのは、主人公には夫がいて、出産したシーンから始まると言う点でしょうか。

    この手の作品は大抵アラサーで結婚を前提にした付き合いができる彼氏がなかなかできず焦っている主人公が描かれます。

    でもまあやはり本作でも主人公はすぐにどん底に突き落とされるわけですが。

    自虐的かつ皮肉な主人公の一人称で軽妙に展開していくお約束のタイプ。

    バカバカしく、気軽に読める本を求めて、私はよくこう言った作品に手を出すのですが、その割に主人公に共感できない、いや、むしろ自分と重なりすぎて苛ついてしまうことが殆どなんですよね。

    本作も例に洩れず、最終的にタイトル通り主人公からすればハッピーエンドを迎えるわけですが、私は納得できない。

    私から見ると、主人公は過去の自分を大いに反省して、妥協点、改善点を見いだして然るべきだと思うのです。

    悪いのは全部浮気をした夫にある。

    確かに私は不倫を正当化するのは嫌いです。

    が。

    どうにもこの作品を読んでいると、夫だけを悪者にするのも違う気がしてくる。はっきり言ってしまえば、主人公に好感が持てないんです。

    これが日本人的感覚によるものか、私個人の考え方によるものかはわかりませんが。

    思うに、主人公の一人称であることが原因な気がするのです。当事者がどん底に陥り、最初は自分を責め、最終的には自分は何も悪くなかった!全て悪いのは相手だった!と言って自分はすぐに運命の人よろしくイケメンとハッピーエンド、めでたしめでたし…

    って勝手過ぎやしませんか、と思ってしまう。

    僻みでしょうか(苦笑)

    私には夫の言い分も一理あるように思えたし、友人が友人に都合のいい解釈を後押しするのも、共通の友人が対峙している方の耳に心地いい見解を示すのも、真実とは別のところでままあることだと思うのです。

    私だって自分の個人的な道徳観やら何やらより、友人を後押しすることを優先してしまうことは多々あります。本当にいい友人ならば嫌われてでも相手にとって本当に良いと思うことや、時には辛い事実を正面から告げてあげるべきかも知れませんが。味方でいる、と言うのも友人の役目であるように思う。

    結局は本人がどうするか、考えて行動する。

    友人は支え役。

    モヤッとするものが残る作品でした。私には。
    普通は爽快感を感じる方の方が多いのかも。

    主人公は本当はイケてる(90年代の作品です/笑)女性で、すぐに完璧なイケメンから一目惚れされる、なんて設定だからまるで共感できないだけかも知れない(^0^;)

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子持ちクレアの逆転勝利はこんな本です

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