日本の植民地の真実

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594042158

作品紹介・あらすじ

真実を知らずして、安易に謝罪してはならない。日本は台湾、朝鮮、満州で植民地統治を行い、敗戦によりその統治から手をひいた。そして多くの教科書では、侵略行為が強調され、厳しい植民地支配の状況が記されているが、本当はどうだったのか。本書は、その真実を解き明かす。皇民化運動、創氏改名、総督府;満州国建国…10年の歳月を費やし、膨大な文献をひもとき、植民地統治の実態を実証的に検証した。

感想・レビュー・書評

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  • 重厚な本。思想的にはそこそこ偏っていると感じるが、満州国建国当時の大陸の状況は、高校時代に日本史で習った内容とは比べようもないほど分かりやすく、素晴らしかった。
    朝鮮は合邦国家として合併したという考えや、当時の中国が国としての体をなしていなかったという記述は、日本で習った日本史や世界史では全く出てこない考え、記述で非常に驚きを持って読めた。
    また、最後の章で植民地史を概括的に学べたことで、世界史に対する認識も深めることもできる。
    また、メタ的に読んでも、当時優遇されていたにもかかわらず、反日に振れている朝鮮に対する、台湾人としての嫉妬のようなものも感じられ、台湾人の国民感情?を考えるうえでも、非常に示唆に富む本であったように感じた。

    歴史認識に対して、確実に変化を与えてくれる一冊であると思う。

  • これだけの論拠を提示したら、彼の国々はどう反論するのか?
    日本史の暗部を抉った点は大いに評価できる。

  • 彼の著作の集大成として看做す事が出来るこの本は、明治以降〜1940年代の数々の事実経緯の確認を目的とするには、その観点、結論を別とすれば、十分使用に耐え得るだけの論拠を提示している。
    黄文雄という人の観点は、あんまりにもあんまりだというあんまりさがある人で、
    新しい本を買ったはずなのに言ってる事が毎回同じなんだぜ?の典型であるので、
    買うのであればこれ一冊を買う方が懐には優しい。

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著者プロフィール

1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。1994年、巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞受賞。日本、中国、韓国など東アジア情勢を文明史の視点から分析し、高く評価されている。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』『世界から絶賛される日本人』『韓国人に教えたい日本と韓国の本当の歴史』『中国の正体知ってはいけない「歴史大国」最大のタブー』『新型肺炎感染爆発と中国の真実』(以上、徳間書店)、『もしもの近現代史』(扶桑社)など多数。

「2021年 『中国人も知らない歴史のタブー ジェノサイドの中国史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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