幸運は誰に? 下 (扶桑社ミステリー ハ 4-10)

  • 扶桑社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594050795

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  • カール・ハイアセン
    8冊を入手して切り崩すように読んでいる4冊目 1997年の作品の下巻

    上巻にて役者は揃った(上巻感想を参照)
    下巻では、奪われた高額当選宝くじを追いかけます。
    キリスト教信仰を観光事業にする輩達も
    馬鹿馬鹿しく描きつつ
    宝くじを盗んだ白人優越論者達への批判も盛り込む(ユーモアで殴る感じ)

    本来ならろくでもない浮気者の新聞記者の男は、金目当てではなく事件の追跡のスリルの中に「自分の輝き」を見出す。

    間抜けな人かと思いきや冷静に現実を見てたり
    脇役と思いきや大活躍!もある
    「フーターズ万歳!」(女性達が強い)

    登場人物達が絡み合い加速していく読書体験だった。

    また、マフィアの資金洗浄係として土地の購入にやってきた男が、キリスト教信仰を売りとした観光地で「地面に出来たシミをキリストの顔と言い張る女」「自分で手に穴をあけて聖痕と呼ぶ男」「大量の子亀を体に這わせて進行に目覚めた男」などを見たことで、なんとも言えない恐怖を感じる場面は「クトゥルフ神話」の一場面のようだった。

    解説が充実してて、入門書として最適

  • 大混乱の追跡劇もいよいよ佳境に……。全編に漂う底抜けに明るい空気や、愛すべきボンクラキャラクターたちが素晴らしい。収拾がつくのかと疑問に思われた複雑な群像劇を一本にまとめ上げる豪腕も見事。

  • 皆、深刻でなくて楽しめます。

  • 他のカール・ハイアセンの本も読んでみたくなった。

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  • 作者は53年マイアミ生まれ。マイアミヘラルドの辛口コラムで知られ、自然保護運動にも力を入れているそうです。それでヒロインは動物好きで、自然を守ろうとするんですね。新聞社の中間管理職の悲哀や意味のない賞など、妙な実感こもってます。97年の作品でこちらでは05年発行。

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