血染めのエッグ・コージイ事件 (扶桑社ミステリー)

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制作 : James Anderson  宇野 利泰 
  • 扶桑社 (2006年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594052218

血染めのエッグ・コージイ事件 (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

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  • 第二次世界大戦前のきな臭い外交問題に、元名家のお嬢様の失職問題。有名な宝石泥棒から高価なネックレスを守る防犯問題に、植民地の土地買収問題、銃器コレクターの意地の張り合い問題、さらには過去の恋愛問題にパーティーの人数の問題まで。ここまで問題が山積みで、どんな前向きな人間でも悲観的にならずにいられないようなごちゃごちゃな状態なのに、面白くて分かりやすくて楽しい。最っ高のミステリです。事件が起こるまではたっぷりページを割いて読み手をじらし、ある嵐の晩に起こる事件では色んな人の視点で正確に状況を描写して情報を与え、捜査を担当する頼りなさそうな地元の警部のキャラクターで楽しませながら、意外性も持たせる。関係者全員を前にしての解決編は理路整然としていて隙を与えず、意外な犯人とトリック、小道具の使い方の妙というミステリの基本を押さえ、後日談で読後感をすっきりさせる。この手の混み方。密度の濃さ。そうそう出会えるものではないですよ。
    小山正さんの解説を読んで、自分の読書嗜好がどこから来たか再確認しました。

  • 貴族にしてはフレンドリー?な伯爵が素敵。
    そして上品な奥方とやんちゃなお嬢様。
    特徴のある警察の人も出てくるけど、警察物と言うよりはオールダリー荘の物語かなぁ。

    ちょっと翻訳が古く感じてしまうかも?
    コの字型とすんなり書かずにEから棒を引いて~と若干回りくどいところもあったり。
    と、思ったら続編ではコの字型になってました(笑。

  • バーフォード伯爵家の荘園屋敷で開かれるパーティに集まった11人の客たち。様々な思惑を秘めた招待客たちのなかでやがて事件が……。
    怪しげな登場人物、ロジカルな推理、意外な結末と黄金時代の本格を思わせるミステリ。殺人事件に加え、スパイや宝石泥棒まで絡んだ複雑な謎が丹念に解きほぐされ、真相が二転三転する解決編が圧巻。トリックの豪快さや犯人の意外性もなかなか見事。

  • 1930年代の英国。バーフォード伯爵家の荘園屋敷に、テキサスの大富豪、大公国の特使、英海軍少佐など豪華な顔ぶれが集まる。やがて嵐の夜に勃発する宝石盗難事件と謎の連続殺人。犯人は15人の中にいるはずだが、手がかりは庭に残された、血のついた茹で卵覆い(エッグ・コージイ)だけ…。復古的な舞台立てと、ロジカルな推理、けれん味あふれるトリック、そして意外な結末。70年代に黄金期本格の味わいを復活させた作品。

    原題:The Affair of the Blood-Stained Egg Cosy (1975)
    訳者:宇野利泰

    扶桑社ミステリー (2006.09)

  • 読みごたえがあり終わり方もよかった

  • クイーンのロジックとクリスティーの登場人物がミックスされたような本格推理もの。以前、同種のトリックの小説(←後に出版された国内もの)を読んでいたので、残念ながらその点ではびっくりできなかったけれど、とても面白かった。

  • 1930年代、イギリスの田舎の大邸宅バーフォード伯爵邸に集まってきた多彩な顔ぶれ。ある大公国との秘密外交に取り組む伯爵の弟リチャード、伯爵のコレクションする銃器目当てのアメリカ人、伯爵の娘ジェラルディーンと友達ジェーン。
    クリスティのような舞台で、さまざまな思惑が交錯し、本格推理が展開。
    「切り裂かれたミンクコート事件」と同じ作者。1975年の作品。18年前に「血のついたエッグ・コージイ」として刊行されたが人気がなかったとか。

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