遺品整理屋は見た!

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 303
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594052324

感想・レビュー・書評

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  • 「死とは何か」や「死ぬ方法」を考える人は多いかもしれないですが、亡くなったあとの場所がどうなるか、どう片づけられているのかを知る人は少ないでしょう。

    本書は現実に起こった遺品整理の現場を教えてくれます。

    死は必ずおとずれるものですが、それがいつくるのかはわかりません。
    終活という言葉が定着してきた世の中ですが、終活は自分のため、そして他人のために必要なことだと思いました。


    副題に
    あなたの隣の「現実にある出来事」
    とありますが、読んでいる私たちもいつ遺品整理を依頼することになってもおかしくないことを、ひしひしと感じます。

    表現されている現場を想像すると、大変つらくなるところもあります。
    食事時や夜中は避けて、気持ちに余裕があるときに読まれることをオススメします。

  • ブルータス、おまえもか…
    カタチをとどめていない遺体の描写、死んだ家族に対しここまで非情になれる遺族の態度…しかし後味が悪いわけではなく、さっぱりとした印象。えぐい実情を書いてるのに読みやすい。
    自殺を考えている人、一人暮らししている人、いろんな人に少しでもいいから読んでほしい

  •  孤独死や自殺の記事が多かったと思う。途中何とかならなかったのかという著者の言葉があり。あれから10年たった今どんなセーフティーネットができたのか、変わってきたのかが気になった。
     一案件ごとに章が区切られており、読みやすい本だった。
     ゴキブリの壁の話が一番印象に残った。

  • 死臭というのは取れないのか。

    もう少し掘り下げても良かった。
    少し勿体なく感じた。

  • 「死にざまは生きざま」
    何千人もの死にざまに会ってきた著者の、あとがきに書かれたこの言葉は、今後たびたび思い出すような気がする。

    自殺、殺人、死後数週間の遺体のあった部屋の描写(45L袋半分量のうじ虫、部屋の壁という壁についたG(文字にしたくない)、血しぶき、など)を読んでも想像が難しく全くと言っていいほど気持ち悪いとは思わなかった。
    ただ、そんなものを見なければいけない状況やそれに至った過程を想像すると気の毒で仕方なかった。

  • 勉強になった。でもそれだけ。

  • 信じられない話のオンパレードに唖然・・・

  •  壮絶。途中で気分が悪くなるので、一息には読めない。
     死体にたかる床一面のウジ虫、床と言わず壁と言わず張り付いている一面のゴキブリ、フローリングの床に液状化してはりついた死体……。うえ。

     でも、ただグロいだけの本ではない。

     主はいなくなっても、部屋は主の痕跡を濃厚に残す。エロ本とエロビデオに埋め尽くされた部屋あり、独居老人の孤独死あり、息子の死体といっしょに6日を過ごして衰弱死寸前で発見された認知症の老親あり。

    「死んだ後の部屋」という、誰も見たことがなかった視点から、死に方、そして生き方に思いをはせる……という本だ。

  • 死んだ後のことも考えておかないと恥を搔くと思う我がひとり身なり。

  • さだまさしさんの「アントキノイノチ」を読んだので そのモデルとなった「遺品整理屋さん」の吉田太一さんについて知りたいな~と思って図書館で蔵書検索

    もともとブログで書き綴った物を加筆修正を加えて出版された物

    実際のお仕事現場の事が書かれているのでさらっとした語り口ですが結構生々しいです

    自分が死んだ後の後始末を考えたら、もう少し「自死」という選択が減るかもしれませんね
    学生時代遠足で「グリーンジャイアント」(首吊り死体)を発見してしまったことがありましたが首と体が分離してなかった所をみると割りと新しいご遺体だったのかな・・・(かなり緑色で長~くなってましたけど)

    孤独死も最近増えていて、実際身近でもあったので(まだ30代の方)孤独死を減らす為には昔みたいに「コミュニティの確立」をもっと積極的に頑張っていかないといけないな~って思いました

    かく言う自分も孤独死予備軍ですからね^_^;

    「天国への引越し屋さん」ってのは子供の発言からきたんですね~
    おじいちゃん それを取り巻く人間関係 息子 お嫁さん そして孫と ちゃんとコミュニケーションが密にとられていたからこそ出てきた「温かい発想&発言」だな~って思いました

著者プロフィール

吉田 太一
1964年大阪生まれ。大阪市立桜宮高校の体育科の一期生。日本料理の板前を経て、運送会社に勤務。28歳で独立、引越し運送業を始め、2002年、遺品整理専門会社「キーパーズ」を設立して話題の人となる。以来、数多くの遺品整理現場に立ちあった経験から、孤立化していく生活スタイルの問題定義のた
め、DVD制作や講演活動などを行っている。2011年に映画化されたさだまさし原作『アントキノイノチ』(幻冬舎)原作のモデル。主著に『遺品整理屋は見た!』『孤立死 あなたは大丈夫ですか?』(扶桑社)、『おひとりさまでもだいじょうぶ。』(ポプラ社)『私の遺品お願いします』等多
数。


「2013年 『いつか“遺族”になる時のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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