「狂い」の構造 (扶桑社新書)

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  • 扶桑社 (2007年8月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594054632

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有効な左矢印 無効な左矢印
平山 夢明
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「狂い」の構造 (扶桑社新書)の感想・レビュー・書評

  • 平山さんの怖い話のストックの豊富さに驚嘆するばかり。
    平山さんの書く小説が読みたいような気もする。
    やはり怖いのだろうか…。

    「面倒くさい」が「狂い」のはじまり、という話には説得力があると思う。
    「面倒くさい」は、思考停止だから。

    こういう本は精神状態が安定している時に読んだほうが良さそう。

  • 平山夢明大好きッコなので購入。夢さんの健康的なマッドっぷりがたまらない。マッドになるなら健康的な感じ、は失いたくない。

  • ホラー作家平山夢明(ペンネームかと思ってたら本名だった)と精神科医春日武彦さんの対談。

    実際に近年起きた殺人事件や児童虐待事件や自殺などを例に挙げ、タイトル通り「狂いの構造」について解き明かしていく。


    面倒くさいは狂気の始まり←耳に痛いです

  • 作家平山夢明と精神科医春日武彦が「狂い」 について対談したものを書籍化したもの。「狂い」について学術的に述べたものではなく、本当に各人が主観的に捉えていることをつらつらと並べ立てているような内容となっています。そのため、かなり毒が強めで、苦手な人は途中で放棄するような内容になっています。個人的に毒は好きですが、今作品に関してはユーモアは少なく、単なる悪口みたいになっていて面白味に欠けた印象です。
    この本は平山夢明や春日武彦の考え方を知るという点では良いかもしれないが、何かを学ぶとかこれを読んで何かを得られるかと言われたらそういう訳ではなく娯楽色が強いように思われました。

  • 狂気についての対談。2人の知識と経験が お互い呼び水になって、広がっていく


    「面倒くさい」「疲れた」は 狂気にとって 最高の餌

    謙虚な狂人はいない

    病という環境に身を置いて、ぬくぬくした毛布をつくりあげてしまうと、人間は なかなか それを脱がない

  • 現在でも臨床に携わる精神科医と、ダークな作風をもつ小説家が現代の「狂い」について語る対談エッセー。

    読んだのは二回め。その畑で有名/有識な人たちの対談形式の本は、あまり詳しくないジャンルの読書に挑むにあたってやはり読みやすく、とっつきやすい。
    小説家の平山さんが「狂いの構造」において有識なのかはわからないけれど、小説家らしい噛み砕いたたとえ話がポンポンでてくるからおもしろがって読めた。たまに暴走?してわけのわからない話題に流れもするんだけれど、そうすると必ずその平山さんのコメントで章が終わり、春日さんのそれに対する発言はなしのまま話題がしきり直されるがお決まりのパターンだった。おもしろい。
    狂いの構造について自分の理解が深まったかといえば、まあほとんどそんなことは無いのだけれど、近年の「狂い」からくる大きな事件をのいくつかについての色々な意見を読めたのはよかった。
    最近は無菌教育が進んでいるせいで幼い頃に虫やカエルを殺したり、それによって不快感や哀れみをもつ体験をせずに育った人が多く、そういう人たちが狂った事件を起こしているのではないか、という話が印象的。その流れを断つために「殺育」を取り入れようとかね。
    加害者になることのあのイヤーな気分を知らずに大人になることは確かにとても恐ろしいような気がする。他者に危害を加えることへのストッパーがひとつ足りないってことだし。
    他にも紹介されている本/人物/事件で気になるものがいくつかあったので、次はその系統を読破してゆきたい。

    「(人を叩いたらどうなるか見てみたかった、という加害者の起こした事件について)「それは虫かカエルでやったら?と思うわけ。先にやっておいてよって。そのために虫もカエルも数が沢山あるんだから。」
    「狂った人の行動にだって一応はそいつなりの筋道があるのかもしれない(中略)ただその「自分なりの論理」が少し優遇されすぎなんじゃないか」
    ものすごい離れ業で自分の中でだけまかり通る論理かをしている人っている、いる。
    ・ 藤枝静男「空気頭」が読みたい

  • 平山さんが本名だったっていうのが驚き。
    とりとめのないふたりの会話、面白かった。
    「面倒くささ」が「狂い」を生んでいく説、なるほど。

  • こんなに明るく狂気を語れるのはこの2人だけかも。異様な世界でありながら何故か惹かれている、そのことを恥じることなく、隠すことなく、むしろ堂々と語れる清々しさ。

  • 自由な語りに衝撃を受けた。面倒くさいは狂いの始まり、その通りだと思う。

  • 最高。
    ブレーキかける人がいないと言うか、そもそもブレーキ自体が
    ブッ壊れてると言うか、とにかく最高であった。
    続編も買います。

    『「面倒くさい」は「狂い」のはじまり』は本当にそうだと思う。
    最近はこれをスローガンにして暮らしている。

  • 春日先生はここでも聞き手だな。
    21突然の「バルンガ病」にも「そうなんだ。」とか!

    61、「メラメラと紅蓮の炎に包まれて〜」まさに平野啓一郎が最近そんな短編書いてたね。

    こういう下世話な会話が聞きたかったのよ!と笑う。

    神経症と統合失調症のあいだの「境界性」、自己評価の低い美人、など読み応えポイントあって楽しい。

  • 面倒くさい、もったいない、から狂いが生まれる。
    へ、部屋片付けよう。ダンシャリ。

  • 鬼畜小説家平岡夢明と精神医師春日武彦の対談。もともと異質な発言が多いお二人で、この本では反響増幅してる個所がある。ぶっ壊れたブレーキの運転のような放談。下世話で三面記事的でちょっと怖いが興味のある話ばかり。「面倒くさい」が狂気のサインとはなるほどと納得する。身も蓋もない話が多い。「狂気は治るのか?」→「無理」。有吉佐和子の晩年の話。毒気がある良い読み物だった。平岡夢明が本名だということになぜか驚いた。

  • 続編に比べて、春日先生のコメントが少なめ。まだ慣れてなかったのかしら。

  • 対談形式で読みやすく、とても笑える内容。実際のに起きた事件が多数挙げられていて、解説も充実している。それにしても、狂気というのは案外身近にあるもんだと認識を新たにした。周りにも「一歩間違えば…」という恐ろしい例も結構あるのではないかと。

  • 「ロマンティックな狂気は存在するか」の春日武彦先生と
    (今みてもなんていう秀逸なタイトル)
    平山夢明・・・平山、、、なんかどこかで聞き覚えが・・・
    あ!!「独白するユニバーサル横メルカトル」の人か!
    ミステリー好きの義父に「このミステリーがすごい!」の
    国内部門と海外部門の1位を贈って、
    帰省した時に「あ、これか~」と読んで、
    orz 義父さんゴメンナサイってなったあの作者か!

    この二人で、「『狂いの構造』~人はいかにして狂っていくのか?~」
    超面白そう!とワクワクしたのですが
    面白い事は面白かったんだけど、期待した面白さとはちょっと違って
    狂気と正気の境目、人はどうやって「そこ」に足を踏み入れるのか、
    というのを期待したのだけど、
    キチ○イ大紀行といった趣でした

    「面倒くささ」は狂気の孵卵器=おかあさんで「雑」
    面倒くさい、という心的な現象は王様理論への伏線、
    というあたりで、
    面倒くささと雑というのがどう狂気に結びつく、変貌するのか
    もっと詳しく聞きたかったが興味深い。
    問題というのはある日突然起るのではなく、
    少しづつ降り積もった澱の爆発である、
    というものなのかな。

    やっぱねー掃除かなぁ。。。

    勝手に期待したのとは違ったけど、
    突き抜けちゃってる人達、というのも不謹慎かもですが、
    第五章の殺す狂人達も面白かった。

    類は~なのか平山夢明(本名!)、アレな人達に遭遇し過ぎ(笑)
    しかしさー「狂気」と「笑い」って相性良いというか、近いところにいるよね。

  • 精神科医とホラー作家の、狂気をテーマにした放談集。
    平山氏が雨あられと放つ豪速サーブを
    春日先生がホワ~ンとレシーブしている風(笑)。

  • やっぱりこれはひどいんじゃないか。著者(?)二人の対談(著者らによると放談)。平山氏のほうは何かにつけて面白いことを言ってやろうというのがちょっと鼻持ちならないというか、後半すごく飽きがくる。狂いという言葉さえテレビ的には使えなくなっている最近なのでテレビしか見てないなら目新しく感じるかもしれないけれど、狂いの構造とはいうにはカルすぎるしアサすぎる。

    面白く読めるところがないこともないが、嫌いです。

  • 平山夢明という作家については全然知らなかった。最初は「十歳年上で、気むずかしい春日先生に対して、けっこう失礼な口の利き方をするヤツだな」と思った。しかも、ときどき何を言っているのかよくわからない。
    しかし、読む進めていくと、どうやら春日先生とは人間関係がすでにできているようだし、春日先生もそれほど不快に感じていないことが伝わってくる。
    また、平山氏は殺人事件や珍事件について非常に詳しく、言語感覚が大変鋭敏な人物であるとわかってきた。頭の回転も速い。さすが作家。
    どんな小説を書くのか気になって本屋に行って、「他人事」という小説を立ち読みしたら、気が滅入った。なんて陰鬱な小説を書くのだろう。でも確かに、読ませる力がすごい。ぐいぐい引き込まれたあげくに、ラストでエネルギーを吸い取られるような感覚。著者近影の写真が、抱いていたイメージと違ってびっくりした。普通の中年男性じゃないか。もっととんがっている人かと思った。

  • 精神科医の春日武彦と小説家の平山夢明が「狂い」をテーマに対談したもの。
    精神科医の先生の話だから難しい専門用語とか出てくるのかな〜と思ったけど、ちょっと毒舌な二人が酒飲んで語らってるような感じで面白かった。
    最後の「殺す狂人たち」の項が一番興味深かった。
    ここで紹介されてる人物は実在して、本当にそういう殺人事件が起こったんだと思うとゾッとします。こういう実録の殺人犯の話もっと読んでみたいなー。
    狂気と松田聖子のデコの後退がどう関係するのかはよくわからなかったけど(笑)

  • 面倒臭いって、あたしもよく言ってしまう口癖だなあ。

  • 「めんどくさい」は狂いの始まり。
    言い訳も、そこから派生。
    しまいには、殺人を犯しても本気で自己正当化。

    ほとんどの人が予備軍。
    きっと私も。
    きっとあなたも。
    あとは、一線を越えるか否か。

    とりあえず、掃除をして、予防だ。

  • テンポの良い対談。人に「これオススメ!」って言える本とは、ちょっとベクトルが違うかもしれない。今の日本に生きていることが怖くなりました。さすが平山先生

  • 平山夢明と春日武彦(精神科医)との対談。

    なんでも「狂い」には消極的な「狂い」と積極的な「狂い」の2種類があるそうだ。
    前者はバイクのメット入れに幼児を入れたままパチンコをして死なせてしまう夫婦とかで、後者は、放火したり殺人したりする人達。
    基本的に前者は、メンドクサイ+想像力の欠如=「精神が雑な人」→ カタストロフィー。

    「精神が雑」って・・・、自分が言われたらヘコむなきっと(笑)。


    何が面白いって、平山さんが春日先生の元患者だったってのが紙一重感があって素晴らしい。

    平山夢明フリークには必読の一冊。

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「狂い」の構造 (扶桑社新書)の作品紹介

給食費未納問題、赤ちゃんポスト、光市母子殺害事件から伝説的連続殺人鬼まで。怠慢で、尊大で、鈍感で、無意味…世界はついに狂気のざわめきに満たされた。どいつもこいつもバルンガ病だ。「このミス1位」作家と精神科医が超危険な狂気の川を遡り、その源流を目指す。

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