- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594054632
作品紹介・あらすじ
給食費未納問題、赤ちゃんポスト、光市母子殺害事件から伝説的連続殺人鬼まで。怠慢で、尊大で、鈍感で、無意味…世界はついに狂気のざわめきに満たされた。どいつもこいつもバルンガ病だ。「このミス1位」作家と精神科医が超危険な狂気の川を遡り、その源流を目指す。
感想・レビュー・書評
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サイコパス解剖学を読む前に過去の本を読んでおこうと思って手に取った。対談ならではの疾走感、なるほど納得の不謹慎。犯罪心理学興味が深まるのと同時に生育歴の影響は避けて通れないのということを改めて実感した。
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平山さんの怖い話のストックの豊富さに驚嘆するばかり。
平山さんの書く小説が読みたいような気もする。
やはり怖いのだろうか…。
「面倒くさい」が「狂い」のはじまり、という話には説得力があると思う。
「面倒くさい」は、思考停止だから。
こういう本は精神状態が安定している時に読んだほうが良さそう。 -
サイコパスとか、ソシオパスとかいう言葉は使われておらず「狂い」ですよ!放談、面白いです。次も読もう。
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メディアでも活躍する精神科医と、狂気の世界を描くことも多い鬼畜作家が、狂気をめぐって縦横無尽の語らいをくり広げる対談集。
6年前に出た本。最近、平山夢明の著作をあれこれ読んでいるので、その流れで手を伸ばしてみた。2人の対談集第2弾も出ているくらいだから、けっこう売れたのかな。
平山夢明という名前はいかにもペンネームという感じだが、本書によれば、なんと本名なのだそうだ。
当代きっての鬼畜作家たる平山が加わっている以上、マジメな精神医学の本であるはずもなく、内容は思いっきり不謹慎である。たとえば、最後の第5章など、丸ごとシリアルキラー(連続殺人者)たちの話になっている。
狂気を「面白がる」姿勢で作られた本であり、不謹慎であるとともに、精神障害者への差別を助長しかねない面もある。
しかし、不謹慎に目をつぶれば、「狂気とは何か?」というテーマを斬新な角度から掘り下げた本としてはよくできている。目からウロコの指摘も多い。
ゾッとする記述も多いけど……。
たとえば、ストーキング行為の果てに7人の同僚を巻き添えにして殺した「ローラ・ブラック事件」の犯人に、平山がインタビューしたときの話。
犯人は、ストーキングの対象であったローラさんだけは殺さず、散弾銃で左肩を吹き飛ばすにとどめた。その理由について、平山にこう言ったのだという。
《「あいつはたぶん、これから死ぬまで毎朝、鏡を見るたびに俺のことを思い出す」「殺したらそれも終わっちゃう」「ローラの周りの人間の中で、俺は一番忘れられない存在になる」》
殺人者の狂った思考回路を、これほどリアルに伝える言葉もめったにないだろう。 -
初読時の悪印象。平山夢明の毒気にあてられ、春日武彦もグレてしまった。
再読。春日の巻頭言に「本書を不謹慎だとか不真面目と誹る人は、いささか心に余裕を欠いている」とあるので、拳々服膺して読む。
「『面倒くささ』っていうのは狂気の孵卵器」。おっしゃる通り。セルフネグレクトの行く末に、狂気や犯罪があるのだろう。
ただ「しょうもないもんばっかり発明してるヤツいるよね。扇風機が埋め込んであるスーツとか作ってる人とかさ」。この発言は見通しが甘かった。初出が2007年だから致し方ないか。 -
小説家と精神科医の対談。「狂いの構造」とあるが、体系的に「狂う」とはなにかを教えてくれる本ではない。
世界で有名な殺人鬼のノンフィクションも書いてきた小説家平山夢明の語るミクロと、精神科医春日武彦が語るマクロ二つの視点からどのようにして人が狂うのかなどを明らかにしていく対談である。
印象に残っているのは、「面倒くさいは狂うきっかけ」というのと、「殺人を犯す人は人間の捉え方が雑」という考えである。
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平山夢明大好きッコなので購入。夢さんの健康的なマッドっぷりがたまらない。マッドになるなら健康的な感じ、は失いたくない。
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ホラー作家平山夢明(ペンネームかと思ってたら本名だった)と精神科医春日武彦さんの対談。
実際に近年起きた殺人事件や児童虐待事件や自殺などを例に挙げ、タイトル通り「狂いの構造」について解き明かしていく。
面倒くさいは狂気の始まり←耳に痛いです -
ただのおっさん二人の管巻きでした。
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2022/08/11 図書館
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