赤めだか

著者 :
  • 扶桑社
4.16
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本棚登録 : 1928
感想 : 368
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594056155

感想・レビュー・書評

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  • 確か10年前の出版時に評判を呼んでいたはず。イエモト談志の元での修業時代の抱腹絶倒のエピソードが満載で一気に読まされた。
    「関係者による裏側本」は、悪意を潜めた皮肉を込めた記述が多かったり、逆に、おもねる内容ばかりだったりして読後感が悪いものがあるけど、全くそんな風ではなく、辛辣な部分もありながら愛情が籠もっていて、とても良かった。

  • 立川談春の落語家人生のお話。談志と小さんの心情を記した最後のところは泣けた。
    談志の言葉のメモ。自分のために。
    現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う。

  • 「事実は小説より奇なり」とか言うけれど、下手な小説よりよっぽどドラマチックだし、何より面白かった!活字なのに吹き出した。テンポもよくて、やっぱり言葉を仕事にする人は違うのかと。

    笑いはもちろん、泣けた。というかすごく泣いた。面白おかしく話しているけれど、師匠の弟子への思いが温かくて素敵で。


    そういえば二宮和也がドラマしてたっけ?と軽い気持ちで手に取ったけれど、予想外の出会いだった…。久々にあっという間に読んでしまった!
    文庫本よりハードカバーで取っておきたいなあ。

  • 談春さんの入門からのお話し。
    なんて簡単な言葉ではおわらせない感じです。
    ドラマを先にみちゃったのですが、もうすぐ、談春さんの独演会いくので思わず借りてみました。

    なかなかすごいです。立川流。そして、まさかここで出会うとは思わなかった米朝師匠もでてきてびっくり。すごいな。

  • Asian Reading アジアの活読
    『赤めだか』立川談春 扶桑社
    17歳高校中退、今やなかなかチケットが取れないという人気落語家は、池井戸ドラマで活躍して一層のブレイク。談志師匠の飼っていた金魚を弟子達がそう呼んだタイトルは、p51に登場。筆者も凄いが師匠も凄い。「まず真似ろ」
    「芸は盗むというがあれは嘘だ」ビンビン響く言辞。

  • だんしゅんさんは、丁寧さに欠けるっていうか

    闘ってて、落語もそう感じたけど、緩みがない

  • 本の評判は聞いていたが、テレビドラマ化されたので、それを見る前にと読む。なるほどこれは面白い。落語の優等生のイメージがある談春だが、17歳の若さで飛び込んで、入ったばかりの時は「坊や」と呼ばれている。家の援助はなく、新聞配達店に泊まりこみしている。前座修業は夜遅く、新聞配りは朝早いから睡眠時間2時間などとかなり苦労してる。
    やはり談志の存在が圧倒的で、天使で悪魔、天才で俗物、優しく怒りっぽい。精神的におかしくなってやめる弟子もいる。築地で1年働かせるなどはいいのか悪いのか判断ができない。17歳の若造に談志なんて理解できるわけもなく翻弄される。それが次の展開が読めずドラマチックで、ページを繰る手が止まらないところがある。文章もうまいんでしょうね。少し笑いを取りに来てるネタっぽいところが気になるが、後は、落語の世界の舞台裏、成長物語として堪能できる。

  • 【電子版】
    2016.6.20 読了
    落語界の師弟関係が活写されている。談志の人間性もよく描かれている。

  • 落語には興味はなかったが、テレビドラマが面白かったため読んだ。
    文章が見事で、ぐいぐいと本の世界に引き込まれる。
    世間の常識と異なる原理で動く落語家の世界が語られている。落語にはまりそう。

  • 談春さんって面白い人。私はそろそろ進路を決めなくてはならないのだけれど、17歳で落語家になろうとするなんて。やりたいと強く思えるものがあるって羨ましい。
    談志師匠は数々の名言を残しているけれど、落語家になる厳しい修行を経て、芸に身を費やしてこそ、そんな風に言えるのかも。談志師匠の人間的に揺れる部分がとても素敵。

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