ボルヘスと不死のオランウータン (扶桑社ミステリー ウ 31-1)

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制作 : 栗原 百代 
  • 扶桑社 (2008年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594056964

ボルヘスと不死のオランウータン (扶桑社ミステリー ウ 31-1)の感想・レビュー・書評

  • 図書館で本探ししていて、ボルヘスの名前が目に留まったので借りてみた。
    ポー研究大会で起こった殺人事件、目撃者は昔ボルヘスに無礼を働いた語り手。事件をきっかけに尊敬するボルヘスと推理話が出来てしあわせ♪なお話。

  • 「一瞬でいいから、まじめになってもらえないか?」クエルボが懇願した。

    密室殺人もの。発見時のゴタゴタで荒らされてしまった現場の状態を記憶しているのは第一発見者である主人公だけ。しかし主人公は酔っ払っていた……。被害者の亡骸が表していた文字がなんであったか、証言が二転三転し、推理は七転八倒する!

    登場人物はポーの研究総会のために集まったポーの研究者たち。怨恨殺人を思わせる形跡があり当然関係者=ポー研究者が疑われる。遅々として進まない物証に基づくまっとうな捜査を尻目に、ボルヘス(!)とボルヘスの信奉者である主人公は文学的に推理する。

    事件の解決は警察の仕事だとわきまえているからか、被害者のことが嫌いだったからか、探偵と助手にはまともに事件を解決しようという気がないらしい。推理はポーを中心にカバラだのクトゥルフ神話だのあちこちに飛躍する。そのトンデモぶりがすごい。風が吹いたから犯人はハスターだとか、犯人は鏡から飛び出した被害者の良心だとか、暴走を続けるボルヘスを主人公は止めようとしない!

    最後に本気を出したボルヘスがあちこちの伏線を回収してビシッと「真犯人」を挙げてくれるんだけど、驚くべきは「真犯人」が誰だったかなんてことではなくて、それまでのトンチンカンな推理まできっちり踏まえてつじつま合わせようとしてるところ。そこまで本気出さなくていいよ!

  • 舞台はE・A・ポーの研究会。
    密室殺人とダイイングメッセージ、そして探偵役はなんとボルヘス!という、いかにもマニアの心をくすぐる設定……なのだけど、物語の骨子はそこにはなく、視点人物の「わたし」とボルヘスの取り留めない薀蓄合戦がほとんど中心となっている。
    (事件の捜査はクエルボという人が一人で担っている)
    どこかに伏線が……と思って読もうとはするのだけど、ポーの作品やボルヘスの作品はもとより、聖書やら偽書、カバラ、さらにはラヴクラフトまで出てきて物語を引っ掻き回しているので、そこまでなかなか気が回らなかった。

    最後の最後、この限られた登場人物の中でひっくり返す手際は素晴らしい。
    確かに、ちょっと推論が偏り気味とか、ホントにこれでいいのかって感じもするけどさ。

    ただ、ちょっと俺には面白さが理解できず……。
    パロディでもあり、メタミステリでもあり、なので、楽しみかたが分からなかっただけなのかもしれないけど……。

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