四十七人目の男〈下〉 (扶桑社ミステリー ハ 19-15)

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制作 : 公手 成幸 
  • 扶桑社 (2008年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594056988

四十七人目の男〈下〉 (扶桑社ミステリー ハ 19-15)の感想・レビュー・書評

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  • 日本を舞台にしたボブ・リーの活躍やいかに!なんと新撰組や赤穂浪士、刀などをライフル並みに大研究したようです。微に入る研究成果は流石の手腕。でもちょっとストーリー、登場人物が現実離れかなぁ、、記念的作品ですね。2015/6 読了。

  • なんかね、別にスワガーじゃ無くて良かったんじゃないかな。日本刀とか有り得ないでしょ。話自体もちぐはぐ感大で全くのる事無く読み終えた。駄作過ぎる。

  •  何にせよ、お気に入りの作家や映画監督が日本を舞台にすることは、怖いものだ。あのリドリー・スコットだって、『ブラック・レイン』の日本はどこの時代のどこのファンタジーだと思えるようなものに変えてしまった。小説ではクライブ・カッスラーを読みやめてしまったのは、ダーク・ピットが日本に来てからだ。ジェイムズ・ボンドが浜美枝の海女さんとラブシーンを演じてからこの方、リュック・ベッソンが送り込んだジャン・レノの『WASABI』まで、有名ヒーローが日本で活躍しようとするとろくなことはなかった。

     だから大好きなスティーヴン・ハンターのボブ・リー・スワガーが日本にやってきて剣を振りかざすなんて設定だけで、読むのが怖くて一年も置いてしまった。ボブ・リーはこの後、『黄昏の狙撃手』という新作でテネシー州で無事銃撃戦を繰りげるのだと知って、それを読みたいあまり、仕方なくその間に立ちはだかる『四十七番目の男』を手に取ることになった。

     ハンターはどうもアメリカ映画に愛想を尽かしてしばらくの間日本の剣戟映画ばかりを見てしたらしい。確かに日本映画の殺陣は世界に誇るものがある。冒頭にいきなり日本映画の監督俳優たちがずらずらと並べられているのを見ると大体何の映画を見たのかがわかる。古くは黒澤映画から、何と『アズミ』まで見ているではないか。でもこの長いリストのなかに緒方拳や勝新太郎の名前がないのは日本映画ファンとしては捨て置けないぞ。

     とはいうものの、剣に対するこだわりは、この作家が銃器にこだわるのと同様に凄まじく、そのこだわりこそがガイジンの書いた日本のアクションなのかなと思われる。剣で闘う雪の夜の一団はタイトルが示す如く、作者が惚れこんだ赤穂浪士へのオマージュといった趣。

     冒頭、ボブ・リーが曰くありの刀を入手する経路として、父アールの硫黄島での戦闘が描かれるのもクリント・イーストウッドの映画を思わせて面白い。全体として、チャンバラを使ったにしてはボブ・リーの物語になっており、やや『ブラック・レイン』的な西洋人視点での呪術的世界傾向はあるものの、現代の日本に最新技術を駆使してCIAや自衛隊を登場させるなど、無理やりにしては楽しい活劇を展開して見せた。さすがハンター、とその徹底した凝り性ぶりに喝采を贈りたくなってしまった。

     ただ、刀を武器として語るシーンが多いせいか、血腥いイメージがつきまとい、どうも暗いものがじわっと皮膚を撫でる。この世でもっとも残酷な武器というイメージさえ浮かんでくる。

     なので、口直しにぼくは次の本を取る。そう、明るく楽しい青春女子剣道小説、誉田哲也の『武士道エイティーン』を。

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  • なんだかちぐはぐな印象で終わってしまった。
    スーザン・オカダ嬢の口調ががらりと変わった「さがれ、そこのでぶ」と「ブタ野郎」の台詞には唖然。
    いくら敵の前とはいってももう少しそれっぽい訳し方は無かったのだろうか…。
    日本刀を振るう場面とか、神社の鳥居の説明とか、日本独自の何かを説明する時の文章にくどさを感じてしまった。

  •  狙撃手ボブ・リー・スワガー(Bob Lee Swagger)シリーズ第4弾です。書評を読むとこれがもう目を覆いたくなるほどの酷評。読んで良いものかどうかちょっぴり迷ってしまいましたが、シリーズの大ファンの私として読まないわけにはいかない、ハンター氏を信じて地獄まででもついて行くのだ、と本書を手に取りました。
     読んでみてどうだったか……。なんと”釘打ち師”「ボブ・ザ・ネイラー(Bob the Nailer)」の異名を持つ伝説の狙撃手に銃を持たせず、チャンバラをさせてしまいました。あぁ……、なんと言うか、やってしまいましたねーって感じです。(笑) つまり日本人が読むとディテールに違和感があるんですね。日本を舞台にしており、侍をテーマに日本人の精神世界にまで入りこんで書かれているだけに、当の日本人にすれば「それは違うだろ!」とツッコミを入れたくなるところがたくさんあります。加えて、日本人以外の読者に読ませることを前提にしているので、やむを得ないことながら、日本特有のものについてはくどくどと説明がついてくる。例えば207Pの文章に次のような一節がある。

      敵が、刀の血をはらう儀式的な行為、血振りをしているのが
      見え、そのあと、修練を積んだことを物語るかろやかな動き
      で、刀を鞘におさめる儀式的な行為、納刀をするのが見えた。

    これをもし日本人向けに書くならシンプルにこう書けば済む。

      敵は血振りをすると刀を鞘に納めた。

     これは訳者が悪いのではない。訳者は出来るだけ原文に忠実に訳すことを心がけたに違いないのだから。では、ハンター氏がなぜこのようなくどい表現をしたかといえば、日本人以外の読者にはこのような書き方をしないと解らないからだということは明らかであろう。日本オタクで時代物映画を熱心に観ていればともかく、普通の外国人は人を斬った後血振りが必要なことなど知らないし、納刀の際の儀式的な動き、すなわち、左手を鞘の口に添え、鍔に近い刀の背を左手に当て、その刀を左手の上を滑らせながら切っ先まで引いて鞘に納める一連の動作を思い描くことなど出来ないからである。
     そのような違和感を我々日本の読者に感じさせはするが、そこには目をつぶって読み流し、むしろハンター氏の持つ「侍あるいは日本人の精神世界に対する畏敬の念」を感じながら物語を読み進めると良いでしょう。実際にハンター氏は多くのサムライ映画を観ているようです。ハンター氏による謝辞にも、氏が最近のアメリカ映画のていたらくを嘆き、サムライ映画『たそがれ清兵衛』を賞賛するくだりがある。本書を読めば、氏が日本的なものにかなり傾倒していることがありありと判ります。本書は「スティーヴン・ハンター版・忠臣蔵」です。黒澤明監督の『七人の侍』をジョン・スタージェス監督が『荒野の七人』としてリメイクしたように、ハンター氏はボブ・リー・スワガーを主人公にしたサムライ映画を作りたかったに違いありません。我々は『荒野の七人』を観るように、この小説を楽しむべきなのでしょう。

  •  日本刀で闘うボブ・リー!? 持ち慣れた武器の方が絶対いいと思うんだけど、それを言っては始まらない。
     日本人が読むと首を傾げる部分が多々あるにしろ、それも含め、楽しく読めました。ストーリーにも引き込まれ、あっという間に読み終えました。

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