福澤諭吉が生きていたら

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  • 扶桑社 (2008年11月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594057930

福澤諭吉が生きていたらの感想・レビュー・書評

  • 様々な分野の様々な著名人が、様々な角度から現在の日本を俯瞰的に観察し、幕末から明治にかけての日本の変革の先駆者だった福澤諭吉が生きていたら、どう感じ、どういう言葉を残していたかを問う一冊。
    肯定的な面も勿論あるけれど、多くの場合は否定的な見方が多かったように思います。それもそのはず、決定的な明治と現在の違いといえば、『情熱』とか『賭け』とか、そういったものでしょうか。『情熱』に関して言えば、福澤諭吉の語録の一つにもなっている『独立自尊』が欠けている人の多いこと多いこと。人に(特に政治に)任せきりにしておきながら、何か不都合が生じると保身に走り、他の所為にせずにはいられない。「自分が被害者」という自己陶酔は、多分究極の『他力本願』に他ならないと思います。もう一つの『賭け』は、今に比べて物資も資金も少なく、思考や思想も自由度が高いわけでもないため、流れを変えるためには莫大なリスクを伴わなければならなかった。成功する可能性は失敗する可能性より遥かに低い。それでも成さねばならないと思ったのは、それだけ世の中が混沌としていたからと思います。「強い国を作るために成すべきこと」に、彼は己の肉体と知恵を存分に活かし、そして『賭け』に出たのかもしれません。

    そして、後世の著名人たちも、表現は違えどそういった福澤諭吉の『情熱』と『賭け』の部分を評価し(勿論失敗した面も評されていますが)、今に活かそうとしています。そして、自分達だけではどうしようもない、これからの日本を支える人達全員に共通することであり、それが一人一人の『独立自尊』に繋がっているんだと考えます。

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