食料自給率のなぜ (扶桑社新書 39)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594058241

作品紹介・あらすじ

味噌汁26%、天ぷらそば22%…。和食さえも国産食材で作れないニッポン。間近に迫り来る世界的食料不足!自給率40%の「待ったなし!」状況に私たちは何をすべきか?この国の食料安全保障のキーマンが語る。

感想・レビュー・書評

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  • 食料自給率とはそもそも何か、そして低下すると何がよくないのか、食料安全保障とは、などわかりやすく解説されている。


    *2008年12月1日初版発行
    日本の本を読むときには2011年以前のものは、それ以後大きく世の中が変わっていることがあるので、注意が必要です。

  • 官僚の人が書いた本。
    良い本だと思います。
    食料自給率って数字が人歩きしてるよね。

  • 今の自分にとってはこの評価。不勉強のなせる業かもしれない。

    なんてゆうか、まぁ農林水産省の方が書いてるからしょうがないんだけど、食糧自給率をあげたほうがいいよ!あげるなら国産品志向になるべきだよ!っていう啓蒙書、みたいな?


    自給率あげなくても良い派に関する体系的な議論がないのは残念。仮に日本の自給率が上がりすぎたら(40%→60,70%のように)いや、上りすぎなくても普通に上がっていったら発展途上国は両手をあげてバンザイするのかしら。国際的に、食糧倫理的(って言葉があるか分かんないけど)によくないこととか起こりそうではないですか。

    日本の自給率の改善なんかより、もっと重要なことがあるんじゃないのだろうか。


    でもとっかかりとしては良いのかなぁ・・

  • 資料ID:C0031669
    配架場所:本館2F新書書架

  • 食料自給率に関して、過去まで遡って農水省の資料など見るのは大変だが、一冊で関連していることが広くわかったのはよかった。割と古い本になってしまったので、データなどはその後を調べておかないと引用できなそう。最近のTPP動向などにも注目しつつ、自給率アップに向けての行動したいと思う。自給率、このままじゃいけないと思うけれど、そして、自分は国産のものを選んでいると思っている人は多いけど、行動できていない人が多いというのは、納得。安さだけでなく、きちんと選べる人になりたい。

  • 読了。いまいち踏み込みが足りない印象。統計的にもう少し、事例を引いて欲しかったし、諸外国の農業政策について政策レベルで比較をして欲しかった。少なくとも、本書の内容が自給率向上の根拠であれば、今般のインシデント下であれば、これらの施策は、電話帳の後ろになってしまうので。

  • レポート

  • かゆいところに手が届いていない、というか届けていないのか、分かりにくい。

  • 農水省職員が書いた本。

    食料自給率が低いとなぜダメなのか、
    自給率を上げるためにはどうすればいいか、
    主に政府的観点から
    わかりやす~く書いてあります。

    結構知ってることが多くて復習になったって感じやけど、
    その中で新たな考えとして得たのは、

    ・食料自給率の議論がカロリーベース算出のもので行われているのも、
     食料をカロリー供給の手段として捉えるから。
    (国としては、国民を飢えさせないことが最重要だから)

    ・戦時中に芋が食べられていたのは、
     米よりも芋のほうが、単位面積当たりの生産カロリーが大きいから。

    ・イギリスの食料自給率は、1970年46% → 2003年73%
    でも簡単にイギリスの真似をすることはできない。

    (1.イギリスはその20年間ほぼ食生活が変わっていない
      ⇔日本は食がかなり欧米化。
      食べるものが変わると、作るものを変えなきゃいけない。

     2.イギリスは多額の財政負担(補助金など)によって回復
      ⇔財政再建をしようとしている日本が、どこまで農業にお金をかけられる?)



    まぁ、食料自給率を上げる簡単な方法は、
    【肉・油を減らす】【米・野菜をいっぱい食べる】ってことです。

  • 高校の時にレポート作成のため手にとった1冊。
    タイムリーな話題であり、内容もおもしろくあっという間に読み切ってしまいました~!

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著者プロフィール

末松広行(すえまつ・ひろゆき)
東京農業大学総合研究所特命教授、東京大学未来ビジョン研究センター客員教授。埼玉県出身。東京大学法学部卒。農林水産省入省後、地方行政(長崎県諌早市)、米問題、食品リサイクルなどを担当する。総理大臣官邸内閣参事官、農林水産省環境政策課長、食料安全保障課長、関東農政局長、農村振興局長などを歴任。2016年、経済産業省産業技術環境局長。2018年、農林水産事務次官。2020年8月に退官。著書に『食料自給率の「なぜ?」』(扶桑社新書)などがある。

「2023年 『日本の食料安全保障 ――食料安保政策の中心にいた元事務次官が伝えたいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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