夏の水の半魚人

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著者 : 前田司郎
  • 扶桑社 (2009年2月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594058784

夏の水の半魚人の感想・レビュー・書評

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  • 昔、読んだ何かに似ていると思ったけど何に似ているか全然思い出せない。

    懐かしいな…昭和な感じ。透明感なし。そして切ない。子供でもない、大人でもない。常に心がもやもやしていた小5~6年ころ。女子の群れの大変さもさることながら、男子の力関係、群れ縦社会も大変なんだなぁ…と。

    魚彦と海子のお話。他友人多数登場。最初に攻撃して悪かった僕は加害者なのに、じわじわと周囲に無言で包囲されて立場が逆転していく部分とか、「あー、小学の時そういえばこうだった…」と思った。

    魚彦と海子が海に行く最後の描写が好きだ。前田さん追いかけよう!好きだわ♪

    魚彦と海子が成長して中学生になると、掛居くんと湯木朝子と似たような関係になるのかもしれない。またはノルウェイの森のような面倒な人々にも似ているのかもしれない。

    私はまだ面倒でくどくど考えるような世界観や、そういう作品、人物が好きなんだな~と実感した。基本、成長してないのかも(笑)

  • 思春期の入り口に立った頃を思い出す。

    著者の描く子どもたちの夏の風景に、自尊心を上手く言葉に出来ないもどかしさや性の萌芽に対する戸惑い、これからの人生に対する漠然とした不安が滲み出ているからだ。

    物語は最後の美しい情景を頂点に収束し、読者に静かな余韻を残す。

  • 2011/07/08読了

    小学生ってちょうどこんな感じだったな。
    自分が主人公だから、他の人を主人公にさせたくないっていうかさ、分かっているけれど大人になりきれないというか。
    自分もどうしたらいいかわかんなくなって、結局ぐちゃぐちゃして

    海子や母親があんなんだし、それがきっかけで魚彦もどうしたらいいかわかんなくて。だから不安定だって言うのもまたなおさらだろう。
    彼は主人公になりたいけれど、主人公にはなれないただの一人の子どもだから。
    子どもの時にはきっと誰もが思うその理不尽さを描いた作品なんだと思う。
    ああ、きれいな海に行きたいな。

  • ダラダラした文章に、盛り上がりがほとんどない展開。
    この脱力しすぎた作風はものすごく好みが分かれそう。
    思考を垂れ流してるような箇所も多く飛躍したりわき道にそれたり、余分な部分が目につく。
    でもその余分な部分がなんともいえない味になってる。

    小学生の未熟でおぼろげなまなざしが写し取った世界。
    子どもってなんなんだろう。
    まるで半魚人のように、陸にもなじめず、水にもなじめず、でもその両方に片足をつっこんでるような危なげなもの?

    表紙の酒井駒子さんの絵が美しい。

  • 「うん、行ったときない」
    海子は「行ったことない」と言うべきところを
    「行ったときない」と言う。

    「行こう、海があふれる」

  • 久しぶりに小説を読んだ。小説は深く物語の世界に入り込めることが良い。

  • 冒頭で主人公の「魚彦」という名前の由来を母親が語る時の狂いっぷりが静かに凄まじくて面白そうな出だしだったのに、物語自体はちょっと期待はずれだった。
    転校してきた女の子がよくお漏らしをすることや、母親が狂っていること、親友が車椅子に乗っていたり、同級生と馴染めず自分たちにつきまとう友達の弟など、大きくなると話題に出しづらいようなことも小学生の素直かつ寛大な目線で描かれていて、ところどころ面白い表現があった。
    話の終わり方は不完全燃焼なかんじ。

  • 2014 4/4

  • 都会の小学生のある夏の話という設定で読んでみたのだけど、思ったより世界に入れなかった。
    お母さんの魚との初恋エピソードから、不思議な話が繰り広げられるかと思うと、そうでなく、小学生の日常がなんとなく綴られていくのみ。
    なんとなく日常っていうテーマはだいぶ好きなんだけど、この子の語る日常が好みに合わなかったのだろうなあ。

  • 流し読み

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