黄昏の狙撃手 (下) (扶桑社ミステリー) (扶桑社ミステリー ハ 19-17)

  • 扶桑社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594060732

感想・レビュー・書評

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  • 覚えちゃいないけど、スワガー・サーガが読めるということで冷静に評価なんてできるわけもなく、贔屓目ボンバーで面白かった!と言い切っちゃおう。

  • 年取ってからのボブ・リーシリーズは、なんか今1つですね。。。なんだろう、スナイパーとしての良さが出ていないのかな。舞台が合わないのかなぁ。前回も書いたかもしれないが、もう終えるべきシリーズだったのか。2015/10読了。

  • ボブ・リーが以前のボブ・リーらしくなくて何だか寂しい。
    話全体からピリピリとした緊張感が失われてしまっていて主人公の年齢が高くなってしまったからか『手に汗握る』と言うようなシーンが殆ど無く、起伏が少なくて物足りない話でした。

  • 結論として、ボブ・リー・スワガーは何時からヒーローになったんだ?全くもってらしさを感じられない。別に主人公はボブ・ザ・ネイラーじゃなくて良くないか?極大射程や狩りのときのようなヒリヒリとした臨場感も空気感も感じない。単なるジジイヒーローの活躍劇としか思えない。失望。

  •  ボブ・リー・スワガーも初老の年齢となったが、前作では、『キル・ビル』を彷彿とさせる、白羽を交えた闘いを、まさかの日本で展開してきたばかり。その死闘の古傷も癒えぬというのに、前作では荒れ地に馬を乗りこなしていた愛娘ニッキの危機を知り、ナスカー・レースの開催されるブリストルの街を訪れる。

     剣に続いては車! 最近のハンター作品は、ボブ・リーの高齢化か、作者のそれか知らぬが、創作のモチーフにも趣味が混じるなど余裕の出てきた感が強い。もちろんその分だけ強引なストーリー展開に持ち込まねばならないのだが、そのあたりのプロット作りにも安定ぶりが窺えて、やはりそういうところに巨匠の存在感を感じさせるのである。

     本書では、山道でいきなりニッキが暴走車に危険な追い込みをかけられる。自動車事故に見せかける手口で仕事を引き受ける殺し屋という、ありそうでなかなか前例が思い浮かばないキャラクター、ブラザー・リチャードの登場シーンであり、ニッキの危機である。

     街がレースの熱気に包まれる中、犯罪者集団クラムリー一家が父娘を包囲する展開となる。クラムリー一家といえば、あの『悪徳の都』でボブ・リーの父アールが壊滅させたはずの犯罪者一族であり、ここで現れるのはその末裔なのである。

     こんな設定自体にも、なぜか余裕のサービス精神を感じさせてしまうハンターの近年の創作ぶりは頼もしい限りなのだが、何より読み始めたら一気に最後まで駆け抜ける物語の疾走感こそが素晴らしいのである。

     いつまでも変わらぬ冒険小説のエッセンスをそのままに、最後の最後の対決シーンに以って行くストーリー・テリングが何とも頼もしいのである。

     最近、スワガー・サーガが、ダーク・ピットやジェイムズ・ボンドのシリーズのような無敵ヒーロー・シリーズに見えてきている。こうして安定してしまうことに淋しさを感じる自分と、冒険小説の醍醐味を存分に楽しみたがる自分とに分裂してしまいそうで、大変に悩ませられている今日この頃である。

  • 下巻も読了。350のカワサキって何だろう。
    アイテム的には活躍は少なかった。

  • 前作を読んで悲しくなってしまったが、やはりボブには銃を持たせなくてはならない、銃を持たせさえすれば、様になると感じた。

    ハンターには是非「原子力掃除機のセールスマン」の話を書いて欲しいと願う。

    それから出版社には翻訳者を替えてくれと切に切に願う。

    今回は文章もダメなのはいつものことながら、文面に「太字」というかフォントを横にずらして重ねた「bold」まで登場させた。ワープロではないんだからさ。

  • 『極大射程』や『ブラックライト』ほどの緊迫感と高揚感は無いものの、それなりに楽しめました。ミステリとしての仕掛けはそこそこ良い線をいっています。しかし、ガンファイトにおいてはボブが強すぎるのか、相手が迫力に欠けるのかハラハラ感が若干不足。総合して5点満点の4点といったところ。4点は甘いというご意見もありそうですが、わたしはハンター・ファン。それ以下の点をつける気はありません。(笑)

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著者プロフィール

Stephen Hunter
スティーヴン・ハンター

1946年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。
68年ノースウェスタン大学卒業。
71年ボルティモア・サン紙に入社。
書評担当などを経て映画批評担当になる。
96年ワシントン・ポスト紙に転じ、
映画批評部門のチーフとなる。
2003年ピューリッツアー賞(批評部門)を受賞。

「2022年 『囚われのスナイパー(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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