日本国家の神髄

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著者 : 佐藤優
  • 扶桑社 (2009年12月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594061234

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日本国家の神髄の感想・レビュー・書評

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  • 集合意識的に成立する国体。教育現場で教えられない国体観。これを適切に認識することがどれほど大切かが分かる。右翼だとかそういったカテゴリーで分けずに純粋な気持ちで読んでみると、大和魂は脈々と世代を超えて繋がっているのだなと感じる。
    様々な試練を越えて、佐藤優氏がこのことを日本国民に発信する任務に当たることになったのだろう。

    ●「国体」とは日本国家を成り立たせる根本原理である。「目に見えない憲法」こそが国体なのである。
    ●わが国の道は、古来の諸芸にも顕著に現れている。その究極においては道に入り、又道より出でている。我が芸道に見出される根本的な特色は、没我帰一の精神に基づく様式を採ることであり、更に深く自然と合致しようとする態度のあることである。
    ●儒教も老荘思想も歴史的に発展する具体的国家の基礎をもたざる点において、個人主義的傾向に陥るものといえる。しかしながら、殊に儒教は我が国体に摂取せられるに及んでは、個人主義的・革命的要素は脱落し、国体に醇化せられて日本儒教の建設となり、我が国民道徳の発達に寄与すること大であった。

    現代社会の様々な問題を考えた際に今一度、国体について意識することはとても大切だ。

  • 2010年4月10日、5刷、並、帯付2015年5月17日、伊勢BF

  • 時間がなかったので、速読ベースで。今まで読んできた佐藤氏の著作のバックグラウンドが少し理解できたような気がした。「国体の本義」って恐ろしい本のような印象があったけれど、抜粋箇所を読んでいる分には古事記の要約のようなもので、特段の違和感を覚えなかった。
    途中、竹田恒泰氏と同じようなことを言っているなと思ったら、本の最後の方で、竹田氏の憲法に係る見解に同意、という記述があった。この本はもう一度ちゃんと時間をかけて読んでみたいかな。

  • 禁書であった「国体の本義」の解説書。
    「国体」なる言葉は、戦争関連のドラマ等で「国体護持」なることばを聞いたことがあるのみであり、天皇制と同義かな?程度の認識であったが、もっと奥深いものであることが理解できた。確かに日本の優れた性質が述べられており、精神的支柱となるため、GHQが禁書にしたことも理解できる。ただそれらの記述が全て軍国につながるとは全く言えず、現代の風潮に沿う形で復活させても良いのではないか?

  • ――――――――――――――――――――――――――――――
    北一輝、大川周明などの右翼理論家は、いずれも財閥による支配を打倒し、富める者が貧しき者に再配分するシステムを作るべきであると主張した。27
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    自らと意見が異なる人と、少しだけリスクを冒してでも率直に話すということが、右翼、保守、国家主義者の品格と思う。93
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    ファシズムはむしろ福祉国家論に近い、知的に相当洗練された運動なのである。134
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    個人主義、自由主義、合理主義の三精神は、ギリシア思想とキリスト教を母体とする文化から生まれたのである。279
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    老荘思想が、中国版の個人主義であるというのは、鋭い洞察だ。従って、そこから清談は生まれるが、現実の汚れた世界で国家と民族が生き残る原理にはならない。283
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    皇統については、「天皇論」などという構築主義的議論をするのではなく、存在してきた事実そのものを、率直な気持ちで見つめ、感謝することが重要と思う。

    日本は人民主権の国家ではない、国民主権の国家だ。天皇が存在して日本国民が存在する。288
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    皇統の存在によって、目に見える形で国体を実感することができる。291
    ――――――――――――――――――――――――――――――

  • この本はおそらく佐藤優氏が執筆したものでなければ読んでいなかったかもしれません。自分もまた『国体』という言葉を聴いて『国民体育大会』を連想する『戦後の日本人』の典型であると読んだあとに思い知りました。

    本書は戦後GHQによって禁書となった『国体の本義』に「知の怪物」こと佐藤優氏がその全文に詳細な解説を加えていくというものです。はっきりいって、僕の理解を超えておりました。僕も佐藤氏の言うように「国体」という言葉から連想されるのは国民体育大会のことであろうと思っていた一人です。どうやら僕は戦前の文章を読むことすら困難な文盲なのかもしれないなどと思ってしまいました。

    展開されるテーマは天皇、祭司、政治、宗教…、などと多岐にわたっており、その深遠さと『国体』がいったいどういうものであるかを言葉を尽くしてわれわれに『翻訳』しようとしてくれている佐藤氏の努力は併記されている解説から見て取れました。

    ただ、ここに書かれているのは声高に言うのではなく、たとえば、神社などに行って二礼二拍手一例をしたときに『あぁ、そういえばこんなことが書いてあったなあ』とわが身を振り返ることでしょう。もしくは、自分の中に『悪しき戦後民主主義』の毒が抜けきっていないのか?はたまた西洋的な個人主義にたっぷり浸っているかで、ここに書かれてあることができていないのか?自分で書いていてわけがわからなくなったので、今回はここで筆を置きます。

  • こういうスタンスの人だったっけ?
    日本人としての共通認識は記紀や天皇よりも、素朴なアニミズムと原始仏教を融合していくつかの道徳観念を加えたもの、くらいにゆるくとらえて、あまり信仰にする必要を感じないのだが。
    キリスト教のアイテムを日本的なものに置き換えただけのようにも見えるし、一次資料を公理としてしまう文型学者の特徴がよく現れている。
    ありき、ではなく、新しく構築する気概があっても良いのでは。

  • 国体の本義の解説書。現代日本にも、日本人としてのアイデンティティを育む教育が復活することを切望します。

  • 明治政府の文部省教育局が発行した『国体の本義』を解説する。
    筆者は外交官として国に命を捧げる心構えを持つのは当然であり、確固たる思想を持つべきと言う。冒頭で「私は日本の国をとても愛している。」と宣言する。普通のことを普通に言っていることがすごいと思う。
    思想的には右翼であるとも断言する。これも普通といえば普通だが。
    古事記、日本書紀などの神話を知ることも重要。忘れてはならないのは、建国の物語は遠い昔のことではなく現在のこの瞬間においても行われていること。
    日本の本質は祭祀共同体なのであるとして、究極的に天皇の祈りによって日本国家も日本人も支えられていることを感謝して受け止めるべきと喝破する。まさしく本書のタイトルそのものである。

  • 日本とは、天皇とは、その本質が書かれている思想書、『国体の本義』をラスプーチンが読み解く。

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