アメリカから<自由>が消える (扶桑社新書)

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著者 : 堤未果
  • 扶桑社 (2010年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594061647

アメリカから<自由>が消える (扶桑社新書)の感想・レビュー・書評

  • 一気に読まない方が良い本。はじめに、から、おわりにまで30見出しが挙げられているが、できれば二つ三つ読んだところで休憩をした方がいい。内容が強烈なので、鵜呑みにする危険があるからだ。けれど世界中が徐々にこの方向へ動いて行っているような感じは分かる。すでに監視カメラには多くの人が慣れっこだろう。

    「良かれと思った物が牙をむく」 その点を忘れずにいたい。

  • 自由と民主主義を標榜する米国だが、戦時となると手段を選ばない。

    9.11以降テロとの戦争中である同国は人権を侵害し、同国憲法違反の疑いの強い愛国法その他の戦時法を制定・適用してきた実情を批判的に記した本書だが、草の根の反政権運動を最後に描くことでバランスを取ろうとしている。

    大統領就任前は戦時法を強く批判していたオバマ大統領が、政権取得後は擁護、強化する側に転向したのは、政権側でしか触れることのできない何らかの情報があるためか。

  • 「アメリカ告発もの」シリーズでお馴染みの著者による、「アメリカ監視社会」の報告。アメリカに住んでいても実感がない問題を掘り起こす感性にはいつも感心するけど、ややマンネリかな。今度はその感性を日本の社会に使って欲しいんだけど、ご主人が参議院議員(川田龍平氏)だと難しいのか。

  • Febeのオーディオブック版を購入。情報監視先端国家の真実。

  • 読みやすくてイッキに読んだ。

    アメリカは傍受と検閲と密告の国だ。

    自由は見せかけに過ぎない。

  • フォトリーディング&高速リーディング。
    911以降の米国の全体主義化を克明に記録した感じの本。著者も911当時、ニューヨークで働いていたその時の雰囲気を記している。
    特に「テロとの戦い」や「愛国者法」がどのように進行していったかが書いてある。いつの間にか自由を奪われるようなことは既に日本でも始まっていると言及されているが、それがどのような形かは触れていない。

    「ショックドクトリン」のナオミ・クラインの指摘にも言及し、米政府のやり口を分析していて面白かった。
    例えば1835年のアメリカ・メキシコ戦争でのアラモ砦の話。1941年のパールハーバー。1964年のトンキン湾事件。1991年のイラク兵の横暴を訴えた15歳少女の証言など。全てやらせとのこと。

    オバマの拷問禁止宣言も米国人による・・・、というところがミソで、海外に拷問のアウトソーシングはしているとのこと。

    面白かったが、日本のことにも触れたのなら、多少は例示をして欲しかった。星四つ。

  • 本の冒頭に記されているアムネスティインターナショナルの職員の言葉、「敵は恐怖そのものではなく、恐怖に気をとられているうちに言論の自由が消えてしまうこと」について一貫して触れつづけている。
    テロから国民を守るという名目のもとに、情報の発信・受信が奪われる事が現実に行われているアメリカの実情を描いている。
    日本は大丈夫だろうか。

  • アメリカ…恐ろしい国…。アメリカ国民の「アメリカは民主的な国だ!」という思いこみを利用して、国家がどんどん法律を改悪し、国民をがんじがらめにして追い込んでいる、そんな風に見えました。ポヤ~っとしていると、民主主義の名の下に、民主的でないものがどんどんとはびこってしまうという恐ろしさ。本当に日本も他人事ではないと思います。

  • 堤さんの本を読むといつも思い知らされる。

    毎日、新聞やニュースを見ているはずなのに、私はアメリカのことを何も知らない。

  • 911の後、どれくらいアメリカで表現の自由が脅かされているかを描きます。経済の世界では、カネカネでもオープンな気がしますが、政治・社会では…

  • 思いだし登録。
    戦争がもっともらしい理由になって、当たり前の自由が失われていく怖さ。日本も他人事でないと毎回この方の著書を読むたびに感じます。

  • 「おわりに」のところで彼女は書いている
    「歴史を振り返れば<言論の自由>は、それが最も必要とされるときに押さえ込まれてきたことが見える。
     とはいえ、それを可能するにのは政府ではない。
     <言論の自由>を押さえ込むために作り出された日常のなかの様々な仕掛け、それらにあおられ人々との間に拡大していく<恐怖>。その<恐怖>にわたしたちの無知と無関心が力を与えてしまい、いつの間にか<言論の自由>が押さえ込まれ、社会全体が閉じられていくのだ。
     9.11後のアメリカで私が目にした「人は理解できないものに<恐怖>をいだく」という法則は、時代や国によってさまざまなバリエーションで使われる。
     たとえテレビやラジオ、新聞や裁判所など、様々な民主主義の<形>が残っていたとしても、学校や職場、政党内で自由な論議がなされているかどうか、しっかりチェックする必要がある。
     それを感じ取るアンテナの精度は、与えられた情報の利用と質に比例する。(略)<恐怖>に打ち勝つ一番の方法は、何が起きているのか正確に知ることだ」

    昔「笑顔のファシズム」という本がアメリカで出版され、訳本が日本に出回っていたが、いつの間にか私の本棚から消えていた。

    アメリカとて黙って見過ごしていたということではない。そのことはこの本の一番最後に詳しく書かれている。けれども、その前に「何が起きているのか正確に知ること」が必要なのだ。日本のわれわれも同様だ。

    この本で幾つかの「事実」を知ると、「あのアメリカでさえこうなのだから、日本はあっという間に監視社会になって、言論の自由は奪われるかもしれない」という気持ちと、「いや、そういう反面教師が既に存在したのだから、きっと日本の良心は大丈夫だ」という気持ちが二つある。

  • アメリカに行く気をなくしますね。オバマ大統領になってからも情報の監視、メディアの政府介入が進んでいるっていうのはショックでした。そしてこの本で触れられているのはアメリカのことですが、日本はどうか、についても考えなきゃなあと思いました。

  • 110326*読了

    尊敬するジャーナリスト、堤未果さんの2010年4月に発行された著作。
    9.11以降、テロとの戦いという名目で、言論の自由を奪われつつあるアメリカ国民について。
    これを読んでいる間、何度も今の日本を重ね合わせました。東日本大震災による、福島原発事故。政府やマスコミは、「現段階で健康に影響を及ぼすことはありません」の一点張り。
    Twitterでは様々な意見が飛びかっていますが、Twitterをしていない人々、低年齢層や高齢者は、マスコミの情報を信じるしかありません。
    アメリカのように、日本でも言論が統制されるようになったら…そう思うと、恐怖を感じずにはいられません。
    人を何もできなくするために最も効果的なのは「恐怖」を与えることだそうです。法律により、反政府的な発言が取り締まられるようになると、ジャーナリストも一般市民も、自分が捕まるかもしれない、という恐怖に怯え、発言は萎縮し、何も行動できなくなってしまいます。現に、アメリカではそのような兆候が見られています。
    まさか日本ではそんなことにはならないだろう。そんな風には思えません。
    実際、福島原発事故の問題は、政府によって統制されている気がしてなりません。どのメディアも同じことの繰り返し。今すぐに健康に影響がなくても、未来のことは?そういった疑問を投げかけても、政府は答えてくれません。
    中東でも市民から革命が始まりました。この情報操作され、不安が蔓延している現在の日本でも、市民からアクションを起こすべきです。
    アメリカのように愛国法により、自由が奪われてしまう前に。手遅れにならないうちに。

  • 2011年2月末読了

  • 報道されないことに興味をもたないと。

    空港に透視するような機械が増えたというところまでは報道で知っていたが、児童性愛者がしめしめ、係員に応募しているとか、

  • 言論の自由が一番保証されている国と思っていたが、9.11以降ここまで監視されているとは知らなかった。これはアメリカだけの話ではなく、日本においても同じ事が言えるのではないか。いつどこで誰に監視されているかわからないのだから。

  • 悪名高き「愛国者法」、それはテロとの戦いを通り越してアメリカに現代の魔女狩りをもたらしてはいないか。

  • 日本が戦時態勢になったらどうなるのだろう。ぞっとする。

    あの熱狂的な支持を集めたオバマ大統領でさえ、いまでは国民をがっかりさせているというのに、日本人は政治家や官僚が国民のために働くのは当然と、よりよい社会の実現のために全てを任せたままでいいのだろうか。政府には期待しないと言いつつ、それでも任せていられるのは、日本が平和な証拠ですね。

    いやいや、任せてなどいられるものか!と言っている人もいますね。勝間和代さんの考え方には多くの刺激をもらっています。

  • 恐怖にかられた民衆が互いに監視し政府の管理社会化を許してしまうあたり、そして戦争という形で吐き出すしかないあたり、何だか「デビルマン」の世界が現実になったよう。

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