国家の自縛 (扶桑社文庫)

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著者 : 佐藤優
  • 扶桑社 (2010年3月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594061814

国家の自縛 (扶桑社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「国家の罠」出版後に行われた、産経新聞の斎藤氏を聞き手として行われた、佐藤優氏へのインタビューのまとめ。インテリジェンス、対露外交、ソ連崩壊、同志社神学部、神学論、マルクス主義等、その後の佐藤氏の著作の要素が多く含まれています。その後の佐藤氏の作家活動の原点になったインタビューと言ってもよいのでは。

  • マキャベリ、君主にとって一番危険なのは追従者が出てきて偽の情報を流してくること、それを防ぐには専門分野に精通した人物を何人か予備、専門の範囲の中だけなら都合の悪いことも含めてなんでも言わせる。

    日本の国益のためにイスラエルの治験を活用すべき。

    日本外務省で調査分析が一番弱いのがアメリカ。米国の政治思想をきちんと研究している人が少ない。
    ジョージタウンクラブに出入りしている人なんて誰もいない。

  • 本編の大半は、著者の他の本に書かれていることで特段の目新しさはない。
    だが、中村うさぎの解説は著者の本質を突いていて素晴らしい。

  • 非常に内容の濃い一品であります。
    序文中、「本書は私の『自白調書』である」と述べているように、聞き手である産経新聞の斉藤勉氏の絶妙な?コントロールによって佐藤優の全体像が描き出されています。その後彼は様々な著作を生み出すわけですが、それらはここで炙り出された問題意識に沿った個別のテーマを深堀している(たとえば北方領土外交の歴史について、インテリジェンスの手法について、神学について、マルクスについて、等々)ので、鳥瞰図的にいろいろなことを知る本作品は貴重であると思いました。

    個人的にはネオコンのあたりの議論と小沢一郎の場の理論について興味深く読みました。著者はこういった直近のテーマについて学術理論を当てはめて解説、分析していく作業が抜群にうまいのです。経営者の世界では「組織のステージによって適する能力・人間は違う(創業・成長・衰退管理・再生等)」というのは割と自明なのですが、立法府・行政府にはそういう認識が薄いのかもしれないな、というのを小沢一郎議論では感じました。

    あとは中村うさぎの解説。
    自分としてはゴクドー君漫遊記の著者/マツコデラックスの相方という印象しかありませんでしたが、同志社大だったんですね。
    「ねぇ…神様ってさぁ、本当にいるのかもしれないねぇ…」という結びが妙にこの本とミスマッチで、それも含めて中村うさぎらしいなぁ、という解説でした。

  • 【図書館】
    難しかった。

    作品の紹介
    国策捜査、対露外交、陸軍中野学校、キリスト教、同志社学生時代、国体論、神皇正統記、大川周明…。『国家の罠』以後、「作家佐藤優」が取り組んできたテーマの多くがここに出揃っている。異能の外交官は日本を、世界を、そして自らをどう分析し、何を考えてきたのか?「文庫版あとがき」として160枚の新規書き下ろしを加え、“戦友”斎藤勉による「佐藤優の自白調書」待望の文庫化。

  • 国策捜査、対露外交、陸軍中野学校、キリスト教、同志社学生時代、国体論、神皇正統記、大川周明…。こういう話が好きな人はいいんですが分からない人にはまったく興味のない筆者のインタビュー集です。でも面白い。

    この本を最近久しぶりに読み返していました。それと同時に、某動画サイトで佐藤優さんの動画を片っ端から見聞きして、改めて彼の優秀さと、そういう人材を使いこなせなかった「組織」と言うものについて考え込む日が続きました。 ここに記されているのは、彼のインタビュー、そして文庫化にあたり「文庫版あとがき」として160枚の新規書き下ろしを加え、“戦友”斎藤勉による「佐藤優の自白調書」を収録したものになっています。

    国策捜査、対露外交、陸軍中野学校、キリスト教、同志社学生時代、国体論、神皇正統記、大川周明…。語られているテーマの一つ一つがすごく読み応えがあって、僕は大好きなんですけれど、興味のない人には
    「だから、なに?」
    と言いたくなる話が多いんですけれど、これが後に論壇で『知の怪物』と言わしめる片鱗がそこにはありました。

    僕が特に面白いと感じたところは筆者が現役の外交官としてインテリジェンスの専門チームを率いていた小泉純一郎政権のころに彼らが経済的な転換を図った、と言うところでした。具体的に言うと、
    「ケインズ型の平等な再分配をやめてハイエク型の傾斜分配式に変えた」
    と言う記述でした。特に
    「地方を大切にすると経済が弱体化する」
    「公平配分をやめて金持ちを優遇する傾斜配分に転換することが国益だ」
    露骨には言えないけれど、こういう風に方針を転換した、と言う筆者の主張に東京にいたときの『ミニバブル』の恩恵に少しあずかり、現在は衰退する地方の現実をイヤというほど見ている身として、ものすごく納得がいくものだと思いました。

    ほかにも、後の彼の執筆活動につながるものがいくつも散見できますので、彼の主張に耳を傾けたいときにはぜひとも抑えておきたい文献だと思います。

  • 読んだ順番が他の作品よりも遅かったのでこの評価。全体的に広く浅くなっている印象。佐藤優の入門編という感じ。

  • 竹島、尖閣諸島から靖国問題、北方領土にはじまる外交問題、
    天皇、神道、キリスト教などの宗教、
    ロシア人ロシア国家、イスラエル、ネオコン・・・などの国際情勢まで
    多岐にわたる事柄への氏の考え方、及びそれぞれに内在する論理がインタビュー形式で語られる。
    国家の罠よりも教養を得るには有用

  • 2010/4/3 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2014/4/30〜5/17

    その思想に共鳴するかどうかは別として、佐藤優氏の著作は色々考えさせられることが多い。この本は、佐藤氏が釈放後、産経新聞の斎藤勉氏のインタビューに答える形の対談形式で外交、日本、官僚など様々な問題に対して自説を述べている。まさに佐藤優の原点とも言うべき作品。長いあとがきも素晴らしい。

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