「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)

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著者 : 海老原嗣生
  • 扶桑社 (2010年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594062163

「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 本質的な地殻変動(社会の変化)として、
    A.1985年~1995年の10年間にわたって起きた、為替レートの著しい変化
    B.1985年から続く大学進学率の急上昇
    C.1980年以降、急低下を始めた出生率
    を指摘し、これを原因として次の7つの問題が発生したとする。

    1.円高による国内製造業の空洞化→非正規社員の増加
    2.サービス業(対人折衝業務)の増大→引きこもり増
    3.大学進学率アップによる大学生余り・学力低下→就職氷河期
    4.大卒比率アップによるブルーカラー職への志望減少
    5大卒比率アップによる中小企業への志望減少
    6.人口減による内需産業のマイナス成長
    7.大学の破綻
    である。

    これを解決するための策として「教育安保政策~期限付き外国人就労者受け入れ~」という持論を展開する。

    労働問題から今の日本の問題点を把握し、解決策を提示する独自の切り口が面白い。

  • メディアリテラシーをつけるための本です。統計的なデータを見るときの注意事項等、勉強になります。でも、この本についても疑って読むのが正し読み方でしょうか。

  • 船橋図書館
    雇用の常識…の著者

  • 「大学卒業後の将来」「働くこと」「就職」について、今だからこそ、自由に考えてみよう。タイトルは衝撃的ですが、じっくり読んでみてください。

    [配架場所]2F展示 [請求記号]366.21/E14 [資料番号]2010107783

  •  世の中に流布するデータを再検証し、今の若者は本当に「かわいそう」な状態にあるのかを論じ、就職難やニート・フリーターの増加の本当の原因を追究する一冊。
     「派遣労働者の増加により大学生の新卒採用が減少している」というのは、著者の「派遣労働者は主にブルーカラーであり、大学生の新卒採用には影響はない」という立証によって否定される。この他にも、著者は若者の雇用にかんする様々な言説に論理的に反論している。
     単に「若者かわいそう」論を否定するだけではなく、きちんと自身の考えも論じているところが著者のすごいところ。ニートーやフリーターの増加については、産業構造の変化により、人とコミュニケーションをとる必要があまりない仕事(農業・漁業・林業・工場労働など)が大幅に減り、コミュニケーションが苦手な人が働ける場所がなくなったことが原因だと主張する。著者が出会ったフリーターのほとんどは、コミュニケーションが苦手そうだったという。
     フランクな文章で書いているけど、けっこう読みごたえがあるし、なかなか深いところまで論じている本だと思う。

  • 若者の就職/雇用に問題がないというのではなく、むしろもっと大きな問題を認識して対処すべき、とデータを使って検証。
    80年代以降の地殻変動によってもたらされたブルーカラー職の減少や、サービス業による雇用代替が対人折衝業務を増やしたが、これに適応できない人が多いと筆者は指摘します。

    雇用を巡る議論の背景については概ね同意なのですが、実はあまり崩れていないと本書中でも説明される日本型雇用(長期雇用、年功序列)が、サービス業と相性が良くないことの考慮が必要と評者は思うのです。
    最終章の湯浅氏との対談においても、反貧困論の主眼は長期雇用確保のようであり、雇用の入り口を重視する筆者と微妙なズレが見られます。

    プレゼンスを増すサービス業(筆者のいう対人折衝業務)における長期雇用への期待が裏切られ本書発行の2010年以降にブラック企業問題に発展していくとすれば、改めてブラック企業問題を踏まえた筆者の見解を読みたいところ。
    筆者であれば、世代間論争や特定企業の経営問題のみに帰することなく読み解いてくれると期待します。

  • 単純なので、この本読んで、大企業を一社も受けなかった、上場企業の内定を蹴った自分を呪ったものだ。まぁ、大企業で働けるほど社会性はないのだが。

  • データで暴く「雇用不安」の正体 ―
    http://www.fusosha.co.jp/book/2010/06216.php

  • グッド
    Raw dataに当たる重要性を再認識。

    ま、世の中印象論で語る輩が何と多いことか。
    某欧米礼賛の某科学者とか。

  • 雇用の常識ででてくる数字がもう一度ってな感じで最近のニュースでお決まりの若者論や非正規雇用に対する反論が数字を交えて展開されている。主張も雇用の常識とほぼ変わらない印象もあるけれど最後の湯浅さんとの対談がおもしろい。数字のプロ・雇用主や転職者(いわば勝ち組)を知っている著者VSNPO法人貧乏人の見方って感じ(笑)

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