「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書) (扶桑社新書 76)

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594062163

感想・レビュー・書評

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  • データに基づいた議論だから確か、というのを鵜呑みにするのががいかに危ういかがわかる。
    確かに高卒採用がなくなったし、対人折衝系の仕事のみになって、それが苦手な人達の受皿仕事が消滅したというのは納得。若者の安月給は搾取だということの神話解体は目から鱗。
    この本が2010年。1年後に本書を引いた古市の「絶望の国の幸福な若者たち」がでで、ロスジェネ問題の言説に転換が起きる頃。その端緒を切った一冊と言えるかも。

  • 「仕事のなかの曖昧な不安」
    「仕事漂流」

  • タイトルが煽り気味なので引いてしまうが、中身はまじめな一冊。一方的な「若者はかわいそう」が空虚なウソだ、と著者は(かなり明白に)言っているのだが、きっと誤解される。

  • 日本型雇用なんて、終身雇用なんて崩壊した。と聞いて久しいけど
    まだまだ世の中、新卒一括採用。著者がどんな切り口で労働市場を
    眺めているか要注目の一冊です。

著者プロフィール

雇用ジャーナリスト、経済産業研究所コア研究員、人材・経営誌『HRmics』編集長、ニッチモ代表取締役、リクルートキャリア社フェロー(特別研究員)。
1964年、東京生まれ、大手メーカーを経て、リクルート人材センター(リクルートエージェント→リクルートキャリアに社名変更)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて「Works」編集長に。2008年、人事コンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げる。『エンゼルバンク─ドラゴン桜外伝』(「モーニング」連載)の主人公、海老沢康生のモデル。
主な著書に、『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』(イースト・プレス)、『雇用の常識「本当に見えるウソ」』(ちくま文庫)、『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』(小学館文庫)、『仕事をしたつもり』(星海社新書)、『女子のキャリア』(ちくまプリマー新書)、『無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論』『経済ってこうなってるんだ教室』(ともにプレジデント社)など。

「2018年 『名著17冊の著者との往復書簡で読み解く 人事の成り立ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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