おそるべし韓国企業 日本がサムスンに勝てない理由 (扶桑社新書)

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著者 : 野口透
  • 扶桑社 (2010年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594063245

おそるべし韓国企業 日本がサムスンに勝てない理由 (扶桑社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 2010年刊。サムスン、現代自動車。韓国内で躍進を続けるグローバル企業に焦点を当て、その躍進の原動力を探る。◆オーナー企業体に由来する極端な選択と集中、朝令暮改どころか朝令朝改を地で行くスピーディな意思決定、ウォン安・官による宣伝のための大統領行脚、従業員どころか管理職・役員まで及ぶ激烈な競争の実情が語られる。◇加え、格差拡大の暗部→いずれ民衆暴動に至りそうな雰囲気、法治国家とは到底言えない特赦の実態(与党関係者や大企業経営者の選挙違反や横領・背任の特赦はいくらなんでも癒着に他ならない)にも筆が及ぶ。
    実のところ、本書のような成功例だけでなく、サムスンらの失敗に関する例を挙げないと適切ではないと思っているが…。けだし、失敗を最小限に、あるいは影響がない撤退方法も意義深いだろうし、一方、韓国という切り口なら、成功しなかった企業や国内向け産業(例えば金融機関)を併せ検討しないと、その実が解読できないからだ。

  • 韓国企業の躍進の理由が分かりやすく説明されているだけでなく、躍進に伴う負の側面や韓国経済全般の実態についても学ぶ事ができます。

  • ほめたてるだけでもなく、悪いところをあげつらうだけでもない。
    バランスよく冷静に書かれているところが良い。

    長いスパンでリアルタイムに時事問題を広く拾ってきている人には
    周知のことが多いかもしれないけれど、少なくとも私はそういう面で
    至らないところが多々あるので興味深く読めた。

    韓国が好きな人にも嫌いな人にも、興味のない人にもお勧め。

  • サムスンやLG、現代自動車など、韓国企業の勢いをまとめた内容。サムスンをはじめとする韓国企業をわかりやすく短時間で読める一冊である。
    この勢いに対して、私たちの企業がどのように立ち向かえばいいか、今後誰しもが直面する問題じゃないだろうか。

  • 圧巻の面白さ!文章の歯切れもよく、めちゃくちゃわかりやすい!
    最近、海外に行くと日本製品より韓国製品を多く見かけるようになった。屋外看板や広告も、日本より韓国メーカーが掲げられている。日本ではさすがにそんな光景は見ないが、海外に行くと圧倒される。日本やばいと本気で思う。その理由がすべてわかった。
    キーワードを5つに絞るなら、①全方位 ②スピード ③オーナー ④官民一体 ⑤成果主義
    日本の企業が(メーカーに限らず)これから成長したいなら、この5つがキーになる気がした。

  • 近年の世界市場における韓国企業の躍進が良く分かる本。簡単に言うと国を挙げてのコンプライアンスを犠牲にした財閥企業支援体制。
    過去と現状は良く分かるんだけど、韓国企業の今後に関する結論が極めて安っぽいのが残念。★3-

  • 韓国企業(サムスン、LG、ヒュンダイ)の強さの秘訣として、①オーナーによるスピード経営、②役員含む社員の猛烈さ、③政府の大企業への多大な援助、が挙げられています。

    ①はオーナーの鶴の一声で大規模増資、役員人事といった会社の根幹に関わる意思決定が行われるため、日本の会社にはできないスピード経営ができるとのこと。
    ただそれが成り立つのは創業者に直接経営について叩きこまれた2代目までであり、3代目以降の一流大卒、ビジネスの経験無しという人間がトップについてオーナー経営が出来るかどうか不明という。
    世襲が上手くいくかどうかが韓国企業の試金石になる。

    ②については何度か聞いたことあるので省略。

    ③についてはいくら不正な資金をオーナー、役員が受け取っていて法の裁きを受けたとしても数年で免除され、再度経営の場に戻ってくる例が挙げられている。ほかの国ではなかなか考えられない。
    あと大企業ばかりが大きく優遇されており中小企業はかなり苦しく、日本以上に格差が激しい。この格差に対して今後政府がどう対処していくかが見所になる。

    ①②については何となく雑誌などで聞いていたが、③についてはあまり聞いたことがなかったので少々新鮮でした。
    2008年頃?にかなりウォン安になっていて、何かと政治批判が起きていた気がするが、これもサムスン、LGなどの売上を伸ばす為だそうです。大企業優遇を国策として考えている一面が垣間見えるように思えました。

  • ・韓国の原発受注。2017年稼働予定の原子炉4基で総額400億ドル。韓国の提示は破格で、フランス連合より4割安いと言われている。政府の命令で韓国電力公社には80人24時間体制のチームが組まれた。しかし、建設に不安を抱く韓国は受注後、東芝ウェスティングハウス連合に技術協力を求めた。
    ・フィラコリア会長のユン・ユンスは四時に起きて一番に出社した。・韓国企業の強さ:トップのリーダーシップ、スピード経営、グローバル主義、能力主義と若返り、徹底したベンチマーク
    ・アナログ時代からデジタル時代への移行をチャンスととらえた。
    ・サムスングループ時価総額は、韓国上場企業の時価総額の合計の20~30%。
    ・韓国の2008年の貿易依存度は92%。

    2011年5月6日 読了6

  • 構成も文体も読みやすい。
    今まで聞きかじっていた内容がキレイにまとまっていて助かった。
    (サムスン関連の話題については、どこかで聞いた内容ばかり、とも言える。)

    韓国企業(サムスン)の強さのポイントは以下の3点。

    ・絶対的な権力を持つオーナーによるスピード経営
    ・熾烈な社内競争 (エリートのみ、役員の超高待遇 etc.)
    ・官民一体とも言える大企業保護政策 (「ウォン安政策」)

    日本企業には真似できないことばかり。
    ポーターが言うところのコストリーダーシップ戦略ですね。
    日本企業は差別化戦略が向いてるってことになるのかな。
    エコ(省エネ)とか、つながる、とか。

  •  ざっくり韓国経済界の状況、特異性など理解ができるわかりやすい本。
    国力を上げるため、国をあげて大企業を応援し引っ張り上げているという印象。なんだかんだで、最後まで読むといろんな危機もはらんでいるというのはわかるが、おそるべしであることにかわりはない。

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