日本通 お国自慢・13の視点

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594063320

感想・レビュー・書評

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  • 読み物は、その書き手が「書きたい」切実な思いがあってこそ読者に感動を与えることができる。本書のような企画本は、編集者から「専門家の視点からこんな内容のテーマで書いてもらえませんか?」という職業的使命感に訴えられて仕方なく書いた「やっつけ感」がにじみ出ている。要は、読んでも読まなくても大して変わらない文章がほとんど。
    とはいえ、屋山太郎の中曽根とサッチャー対談の一コマは面白く、八木八木秀次の戦中の駐日フランス大使クローデルの「彼ら(日本人)は貧しい。しかし高貴である」の言葉には勇気づけられる。自虐史観に染められた戦後教育の洗礼を受けた日本人に誇りと勇気を与えてくれます。

  • 自国のことを知りたいという思いと、千玄室さんが著者のひとりだったので読みました。
    タイトル通り、たくさんの視点から見た日本のメインの部分を見れるような本。

    最初の方はメモができていないので途中から。

    漫画は戯画から始まって1000年の歴史/日本最古の石器=磨製石斧=世界最古の磨製石器/法隆寺=世界最古の木造建築物/日本人の需要レベルの高さ→高い品質/日本は天皇や美術、建築、文学など、多くの文化に連続性がある/気韻生動→作者と鑑賞者の間にコミュニケーションを生む/日本から外国への過剰な憧れ→いいところだけを見てきたから/日本では宗教の違いやシステムの変化による争いがほかの国よりずいぶん少ない→同質的/「自治」への精神が根強い/自慢に不寛容な日本人/キリスト教文化圏では笑いの価値が低かった

  • 都合の悪い歴史を教えないロシア 歴史観、国家観を喪失した日本人 和敬清寂 日本的な個人のあり方「和して同せず」 松本零士「未来創造」 自然を感じ取る感覚

  • 第一章の「体内に眠っていた日本が目覚めた時」には中学一年の終戦後の歴史教育の激変の違和感に始まり(なんと鞭を持った天皇が農民を働かせる挿絵のついた文章になったりしたらしい)、海外特派員となって日本に目覚めていくまで、政治評論家:屋山太郎の話は戦中戦後を体験しており貴重な話だ。

    歴史観・国家観の重要性がよくわかる。人が自分の過去を消せないように、国も過去は消せないのに、なぜ日本では全否定になってしまったのか?完全な人間がいないように完全な国もない。自信を持って、しっかりした歴史観をもとう!と思った。その為にはまだ勉強が必要だけども。

    他の章もそれぞれの視点・分野で書かれており、面白い。

  • もう少しジャンルをふやして厚手だとよい

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著者プロフィール

上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1930年、山形県鶴岡市生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了後、ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学へ留学。ミュンスター大学における学位論文「英文法史」で発生期の英文法に関する研究を発表。ミュンスター大学より、1958年に哲学博士号(Dr.Phil.)、1994年に名誉哲学博士号(Dr.Phil.h.c.)を授与される。文明、歴史批評の分野でも幅広い活動を行ない、ベストセラーとなった『知的生活の技術』をはじめ、『日本そして日本人』『日本史から見た日本人』『アメリカ史の真実(監修)』など多数の著作、監修がある。2017年4月、逝去。

「2022年 『60歳からの人生を楽しむ技術〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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