脳には妙なクセがある

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594065256

感想・レビュー・書評

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  • 脳みその話は、やはり好きだ。
    面白い。
    人の不幸を喜ぶ感情が脳の自然な反応であったり、視野の左側を重視する傾向にあったり、面白い話だった。
    体と脳の関係は、深い。
    言語と脳の関係以上に深いのだ。
    だから、よい経験がよい人間・よい人生を作ってゆく。
    身体を整えることはとても大切だ、と、改めて思った。


    【memo】
    シャーデンフロイデ 他人の不幸を喜ぶ感情

    人は視野の左側を重視する傾向にある。

  • たくさんの研究者の文献を読んでいるんだなあと実感しました。「怠惰思考」は実践したいです。「一度目を通してから放置する」ほうが、解決策をふと思いつく…なるほど。考えなければいけない案件があるときこそ、余裕といおうか、休憩といおうか、熟成期間の必要を感じます。

  • 誤字脱字が多すぎる。もったいない。

    • mqsuyさん
      nyancomaruさん
      ≫誤字脱字のせいでスムーズに読むことができず、読む気が削がれてしまうのは内容が興味深いだけにもったいないな と感じ...
      nyancomaruさん
      ≫誤字脱字のせいでスムーズに読むことができず、読む気が削がれてしまうのは内容が興味深いだけにもったいないな と感じました。
      2013/02/06
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「内容が興味深いだけに」
      残念ですね、、、
      扶桑社はランクの低い出版社だから、仕方無いのかなぁ~
      「内容が興味深いだけに」
      残念ですね、、、
      扶桑社はランクの低い出版社だから、仕方無いのかなぁ~
      2013/03/18
    • mqsuyさん
      nyancomaruさん
      ≫扶桑社、なかなかお目にかからない出版社ですがランクが低いのですか? それにしても誤字脱字を見逃しても平気で出版し...
      nyancomaruさん
      ≫扶桑社、なかなかお目にかからない出版社ですがランクが低いのですか? それにしても誤字脱字を見逃しても平気で出版してしまう会社はいやですねえ。笑
      2013/03/24
  • 感想
    脳身二元論。脳は精神の座であり肉体の一部でもある。記憶は脳だけに宿るものではない。肉体に経験として刻まれていく。意思決定は自由でない。

  • 脳科学からみた情報がつらつらと書かれてある。
    一つ一つは面白い。

    が、強く何か心に残ったかと言うとそうでもない。
    暇ならオススメ。

  • 【要約】
    ・「自分の意思/選択」と言うのは、実は既に脳内で決定されたことに対する後付け。
    ・脳の基本は身体性

    【ノート】
    ・情報を何度もINPUTするより何度もOUTPUTするほうが、よく覚える。
    ・基本は「自動」。自分の意思と思ってても、実は既に決定された判断に対する後付。だから「よい経験」をして「よい癖」をつけるのが「よく生きる」ことになる。
    ・怠惰思考のすすめ→熟成期間を置く→外山さんの話との符号がある。
    ・実験の結果、起床後の勉強より就寝前の勉強の方が成果がよい。就寝2時間前は「記憶のゴールデンアワー」。
    ・脳の「角界」を刺激すると幽体離脱→人が眠って夢を見るのは、日頃、抑制されている脳の部位が自由に動く、定期的なメンテみたいなものかも知れんな。
    ・横着して脳内だけで情報ループ。これこそが「考える」ということでは?ヒトの心の実体は、脳回路を身体性から解放した産物。
    ・基本は身体性(旧皮質)。これをうまく活用するという、低コストなプロセスで新皮質が発達、ということではないか。だから、「◯◯だから△△」という時、実は、その因果関係は逆。まず、形があって、それを定義づけしてみているだけのこと。つまり、△△という結果(身体的反応)があるものを◯◯と定義(ラベル付け)しようということ。
    ・「やる気」も同じ。「やる気があるからやる、ないから、やらない」ではなく、「やり始めるとやる気が出る」→GTD本(P213)でも。

  • 人間の行動や考え方などが脳の仕組みによって説明されている。

    池谷さんもところどころで記載しているが、実験結果でこのような傾向がえられたという説明であり、すべて理屈で説明できるというわけではなく、要素として時にトリビアとして楽しむことができる。

    各章のテーマが人間らしさを表していて、脳の話というよりは人間の面白さの要素がたくさん詰まっているという点が興味深い。

  • 難しかった。興味のあるところだけ読んだ。

  •  脳についての雑学集。へえー、と思う内容がそこそこあった。エッセイをまとめたものなので、一つずつの項目がライトなので少し物足りなく感じることも。

    ・身体体験は重要
      笑顔を作ると楽しくなる。笑顔に似た表情を作ると、ドーパミン系の神経活動が変化する。ドーパミンは脳の報酬系、つまり快楽に関係した神経伝達物質。笑顔を作ると楽しくなる、という逆因果が脳にはある。
      姿勢を正すと、自分の出した内容により自信を持てる。

    ・始めたら半分は終了
      身体をそれにふさわしい状況に置くから「眠くなる」。身体が先で眠気は後。就寝の姿勢(出力=行動)を作ることで、それに見合った内面(感情や感覚)が形成される。

    ・睡眠は大切
      睡眠中に記憶の整序と固定化を行っている。睡眠の効果を最大限に利用する多恵には、睡眠直前の夜に習得した方がよい。
      分散学習と継続学習(一夜漬け)では瞬間到達点では差がないが、一夜漬けは忘れる速度が速い。テスト結果では差がなくても、長期視点に立てば、コツコツ勉強した方が納会路へより強く痕跡を残せる。

    ・入力より出力が重要
      情報を何度も入れ込むより、その情報を何度も使ってみることで、長時間安定して情報を保存することができる。勉強のがあい、参考書を繰り返し丁寧に読み込むより、問題集を繰り返しやる方が、効果的な学習が期待できる。

    ・母親の経験は子供に遺伝する
      染色体やDNAは後天的に化学修飾を受ける(エピジェネティクス)。これは精子ではリセットされるが、卵子では子孫に引き継がれる。ただし、2世代目まで。(孫には影響がない)

    ・黒人が純系
      現代人の純系は黒人、黄色人種や白人はネアンデルタール人と交雑

  • なんと!藤枝市出身 1970年生まれ、
    東京大学大学院薬学系研究科准教授
    池谷裕二氏は、あの久しぶりに決勝戦まで行った
    藤枝東高の河合くん世代。
    皆さんには千葉県代表流通大柏高の大前元紀に
    めっちゃくちゃに、持ってかれた試合といったら、
    記憶にあるだろうか?


    さて、記憶の可逆性の探求が研究テーマ、
    2012年にこれまで、未解明だった脳内の
    神経細胞同士の結合部(シナプス)形成の仕組みを
    突き止め、アメリカ科学誌サイエンスに発表。
    日本が世界に誇る脳研究者。

    *誰でも一等賞になったことがある。
    それは精子だったころ。
    一番に卵子に到着!
    *ヒトの心の実体は脳回路を身体性から解放した産物
    *脳は自分は「できる奴」だと思い込んでいる。
    *脳は出力する事で記憶する
    *巨万の富を稼ぐトレーダーには男性ホルモンの影響が!
    *アフリカ黒人こそが純血の現代人
    *避けようにも避けられない「後知恵バイアス」の不思議
    *自由意志は良くできた幻覚
    *母親の経験は子供に遺伝する?
    *無意識の自分こそが真の姿
    *協調性のある魚

    などなど、、、面白い切り口で楽しく脳のお勉強ができる一冊。

著者プロフィール

監修:池谷裕二
脳研究者。東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻医療薬学講座教授。薬学博士。一般向け書籍の累計発売部数100万部超え。

「2023年 『3ステップ ジグソー知育パズル どうぶつ だいずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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