蒼い炎

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 419
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594065980

感想・レビュー・書評

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  • 写真が多いのでサクサク読める。

    インタビュー時、早口なので理解が追い付かない事があるので文章化は有難い。。

    本の売上を寄付、震災復興に尽力しているが、『特別視』される事に悩んだり。。。

    人の感情の揺れ動きや一見矛盾する事を
    こうやって言葉で伝えきれる彼のコミュニケーションスキルは凄い。。

    そしてやはり、向上心の塊 である事の強さ(弱いからこそだとも言っているが)
    が、才能を後押ししているのだなぁ、と。

    羽生善治氏の言葉を思い出す。
    「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
    報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって
    継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。」

    園遊会でツーショットを撮ったことだし
    対談、してくれないだろうか。。。

  • 平昌オリンピック後のインタビューで物凄く自分を客観的見てて感心したので、人となりを知りたいと思い図書館で本を借りてきた。2011年の震災の影響が大きい。当時練習してたリンクが崩壊し暫く練習が出来なかった。遠く離れた指導者や家族、応援してくれる人達によって東神奈川で練習を再会する。自分はいろんな人に支えられてる事を実感し、あって当然なものなんてない、どれをとっても偶然に幸運に恵まれて存在してると思ってることが素晴らしい。

  • 羽生選手が登場した頃、きれいな容姿の子で人気が出るだろうけど、まあそんな感じ。なんて繊細な子。そう思った。

    でも、この人はどんどん大人になり、なんとも闘志のある表現者になった。

    良い滑りをするけど、体力がまだなくて、がっくりとリンクに膝をついていた彼を覚えている。

    普通の十代の男の子でもあって、でも確実に大人で、競技者で表現者。

    好きで、その道を止めないこと。
    身体と容姿の持って生まれた条件。
    センスと闘志。感謝できる感性。
    家族もあっさり止めさせない信念がいる。
    良い指導者も。
    故障しないことも。

    全てが揃って初めて、選手としてやっていける。

    どの写真も、見れば内容が思い出せる鮮烈さだということは、彼が毎回伝えたいものを持って滑走してきた証拠だと思う。

    きゃあきゃあと言われがちなフィギュアだが、実は大変繊細でストイックだということが本書でよく分かる。

    シーズンももう終わるが、一度読んで来シーズン試合を観ると、綺麗だけでない感想が持てるのではないか。

  • ソチ五輪金メダリストの羽生結弦選手の2012年頃までの軌跡を描いた本。インタビューが主。

    姉の影響からのスケートとの出会い、
    フィギュアスケートの面白さ(自分の演技に感動してくれる人がいる)
    被災してもなおアイスショーをこなしながら練習の機会を確保しようとする姿勢、
    そして圧倒的な自信をつけるために
    常にライバルに勝つために
    練習に励むようになる姿…

    写真も多く、まるで写真集をみているかのよう。
    第二編も読むのが楽しみ!

  • ソチオリンピックの金メダリスト「ゆづくん」のコメント&写真集です。
    東日本大震災の後に仙台のスケートリンクに印税をすべて寄付するという形で出版されました。
    なので、17歳までのゆづくんのお話です。
    本来スケートリンクの維持とか支援は、フィギュア選手たちからどっぷりお金を巻き上げている日本スケート連盟がすることだと思うけどね…。

    でも、この本を読んで良かった。
    ヘタは自己啓発本よりもやる気が出たよ!
    全員がベストな演技ができたオリンピックで王者になることが夢と書いてあったので、きっと次のオリンピックでも彼はやってくれるでしょう♪
    ライバルの存在って大切なんだな…とも思いました。
    マスコミが今後ゆづくんに対して「選手」以上の何かを押し付けない事を願うばかりです。
    スケ連は選手をしっかり守ってよねっ!!

  • 羽生選手が書いたものではありません。
    インタビューをもとに書かれたもののようです。

    写真が豊富だったので、写真集カテゴリにしてもよかったかもしれませんが
    文章の方が量が多いので文芸にしてみました。

    2012年世界選手権までの考え、思いがわかります。
    残念ながら世界選手権に挑んだ後のことは書かれていません。

    オリンピックでの活躍に期待。
    ぜひ小中学生にも読んでもらいたいな、と思いました。

  • この手の本は初めて購入。
    インタビュー半分、写真半分のような配分です。
    幼少期から今までの写真が載っていて、インタビューと一緒に見ると成長がよくわかります。
    羽生選手のファンなら是非読んでもらいたいです。

    ただ、ほぼ2ページごとに写真2ページ挟まっていて文が途切れて少し読みづらかったのが惜しかった。

  • わりと最近、羽生くんの新聞のインタビュー記事を読んで以来、羽生くんの言葉ってすごいなと思っているので読んでみた。この本は10年以上も前のものなんだけど、まだ世界の頂点に立つ以前から羽生くんの言葉はすごいなと思った。言葉に嘘がないような感じがする。
    自分の見つめ方とか自分に課しているものがすごい深く重くて、自分の生き方の浅薄さを思い知らされるとともに、自分もこんなふうに生きてみたいと小さな勇気の灯がともるような感じかな。

  • 羽生選手へのインタビューと数々の写真から構成された一冊。
    負けず嫌いの少年は、その冷静な分析とたゆまぬ努力で立派な「選手」に成長した。試合後のインタビューでは悔しさをにじませ、常に次の目標に向かって前進する姿は、まさに“努力する天才”だ。
    震災当時の恐怖や絶望は、私たちの想像を絶することだろう。そうした困難をも乗り越え強くなった彼の凛とした姿に、私たちも大きな勇気をもらう。
    オリンピックの頂点に立った羽生選手が、今後どのように進化を遂げていくのか、期待せずにはいられない。

  • 最初の10ページぐらいはジャニーズの子の写真集じゃないかと思うぐらいでした(笑)。
    演技中の写真も、オフショットも、おかっぱな幼少時代の写真とかも満載で良かったです。
    本当に、「これから」の選手。これからも注目して生きたいと思いつつ読んだ一冊でした。

著者プロフィール

1994年、宮城県仙台市生まれ。ANA所属。4歳からスケートをはじめ、08年ジュニア選手権優勝。10年にシニアデビューし、13年グランプリファイナル初優勝。14年ソチオリンピック金メダリスト。18年平昌オリンピック代表選手。14年17年の世界選手権優勝、全日本選手権とグランプリファイナルで4連覇。フィギュアスケート男子シングル競技における世界最高記録を度々更新している。

「2018年 『夢を生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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