蒼い炎

著者 :
  • 扶桑社
4.04
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本棚登録 : 419
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594065980

作品紹介・あらすじ

東日本大震災で被災しながら、逆境をバネに大躍進を遂げたフィギュアスケート界の新星。初のチャリティブック。

感想・レビュー・書評

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  • 何年か前にテレビの特集番組で見て、単純に「可愛いなぁぁぁ(*´▽`*)」と思って以来、秘かに愛でていました(笑)羽生くんの魅力たっぷりな一冊。チャリティー本で、印税は被災した仙台のスケートリンクに寄付されるそう。

    しかし…フィギュアって100点満点だと思っていたのに、100点越えとは何事!?な今回の金メダル。これからの活躍も期待大ですね。

  • ルックスは、ジャニーズ以上のアイドル系なのに、中身は弱冠19才と思えないほど老成している。
    普通の人が経験しないほど、振幅の大きい濃密な人生を歩んできたということもあるだろうけれど、経験から学習する能力の高さも並外れている。

    本編は羽生選手へのインタビューをまとめたもの。とりわけ次に引用する箇所のコメントに感心した。

    「やっぱり一番かっこいいのは、全員がパーフェクトで、その中で勝つということ。そんな『本当の1位』の味を知りたいんです」

    相手がミスして点が伸びなかったことによって自分が1位になるのは、本当の1位ではない…。ソチの次のオリンピックまで見据えて、
    「1度の勝ちで満足しない。その勝ちはまぐれかもしれない。勝ち続けることが大事」だという。
    かなり大きな目標設定だけれど、羽生選手ならやれるのではないかと思える。

    「試合本番。特に意識して平常心を保とうとはしません。人間ならば、だれでもプレッシャーを感じるし、緊張する。逆に緊張しない試合なんて面白いと思わないし、緊張して身体がガチガチになりながらも、いかに自分の力を出し切れるかが面白いんです」

    スケートに限らず、難しい局面にぶつかった時、自分はこんな風に考えられるだろうか。緊張していながらも、どこかにそれを客観視できる冷静さや余裕を残している。このメンタルの強さはすごいと思う。見習いたいけど、マネできないだろうなぁ。

  • インタビューの受け答えだけで一冊の本ができるってすごいことですね。
    羽生選手は試合後のインタ等でもすごくクレバーな印象を与えるなと思っていたけれど、少年時のインタや行動からもその片鱗がびしびし伝わってきました。
    発売当初に読むのと今読むのとではまた違った楽しみ方が
    できるのでは?
    私は十分に堪能させて頂きました。

    それにしても現在二十歳の彼は本当に男っぽく素敵に成長してくれたなぁ。(しみじみ)

  • しっかり気持ち受け止めました。
    2012年発行なので、ソチオリンピックでの活躍は収められていません。

    ただ、小さい頃からの写真とインタビューを順に掲載し、こんな気持ちで積み上げてきたんだ、と受け止めました。

    最年少で、みたいなものを持てばもつほど大変なプレッシャーにもなると思うけど、それを背負ってのソチオリンピックでの金メダル。

    これからも、どんどんすくすく大きな選手になっていかれることを応援しています。

  • ソチオリンピックで金メダルを受賞した羽生弓弦選手の本。フィギュアスケートファンとしては一度、読んでおくべきかと思ったので読んだが羽生選手が苦手なので軽く読んだ。写真満載なのでファンの方には嬉しい一冊だろう。

  • ソチ前の出版なので、ここでコメントしている羽生君は、ソチの金メダリストになることをまだ知らない。

    フフフ・・・

    半分は写真。普段胸元の詰まった衣装とかTシャツ姿を見ることが多いから、ボタンを開けた黒いポロシャツ姿の写真が個人的にはグッと来ました^^

  • 羽生くんの書いた本、ではなく、羽生くんが寄せたコメント、インタビュー、そして写真集です。
    ノービス優勝したときから可愛い子だなぁ、美しい名前だなと注目していた彼もオリンピック金メダリスト! 本当おめでとうございます。
    ナルシストな感じも自信満々なところもとってもいいです。頑張ろうって力が漲ってきます。可能性を信じて頑張りたくなる一冊。

  • 著者名に羽生君の名前があるけど、彼自身が書いたというよりは、色んな記事のインタビューを編集したインタビュー集のような感じでした。
    だから、彼自身の言葉ではあるけれど。

    高橋大輔のエッセイと読み比べると、精神の安定性が圧倒的に違う。
    高橋は良くも悪くも1シーズンでも年単位でも波があって、激しくて、だからこそ“ノッた時の神演技”も生まれるのだけど、羽生はもっと王道?な感じ。

    2013年の世界選手権は体調不良で4位だったけど、一歩ずつ着実に成長して、全日本もGPFも本当に順調に成績を伸ばし続けている。

    あと、「やっぱコイツ天才だな」と思ったのは、チャンのスケーティングをずっと見てたら真似できるようになったとか、自分がジャンプを跳ぶところが3Dで見えるとか、発言が異次元。
    小学校の時は野球をやりたいと思ったこともあったようで、この才能を野球に取られなくて本当に良かった!笑

    2012年4月の刊行なので、目覚ましい成長を遂げたこの2シーズンについてはまだ登場してないのが残念。

    19歳で五輪金メダルは難しいって言ってるけど、現状では金メダル最有力候補に名乗りを上げているので、ソチ五輪が今から楽しみ!
    オリンピック終わったら、また本出してくれないかしら。

  • 美しく、かっこよく、真摯で明るい。

    ちらっと見ただけでもそう思うのに、実際にどんなふうにスケートに向かい合ってるのか知れば、ますます現代に現れた王子様にしか見えません。

    けがをしたり、結果があまりよくなかったり、いやになるきっかけはいくらでもあるはずなのに。

    倍ほども長い時間を生きているのに、小さなことで悩んでしまう自分がなんなんだろうと思えてきます。

    どこまで「先」にいってしまうのでしょう。

    引き際までカッコよく、絶頂で引退、となるんだろうと思いますが、反面、こういう人にこそ、年齢によって衰えが見えるところ、そして後輩に追い抜かれながら滑る姿をみてみたくなります。

  • 写真が多いのでサクサク読める。

    インタビュー時、早口なので理解が追い付かない事があるので文章化は有難い。。

    本の売上を寄付、震災復興に尽力しているが、『特別視』される事に悩んだり。。。

    人の感情の揺れ動きや一見矛盾する事を
    こうやって言葉で伝えきれる彼のコミュニケーションスキルは凄い。。

    そしてやはり、向上心の塊 である事の強さ(弱いからこそだとも言っているが)
    が、才能を後押ししているのだなぁ、と。

    羽生善治氏の言葉を思い出す。
    「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
    報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって
    継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。」

    園遊会でツーショットを撮ったことだし
    対談、してくれないだろうか。。。

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著者プロフィール

1994年、宮城県仙台市生まれ。ANA所属。4歳からスケートをはじめ、08年ジュニア選手権優勝。10年にシニアデビューし、13年グランプリファイナル初優勝。14年ソチオリンピック金メダリスト。18年平昌オリンピック代表選手。14年17年の世界選手権優勝、全日本選手権とグランプリファイナルで4連覇。フィギュアスケート男子シングル競技における世界最高記録を度々更新している。

「2018年 『夢を生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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