待つ力 (扶桑社新書)

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著者 : 春日武彦
  • 扶桑社 (2012年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066154

待つ力 (扶桑社新書)の感想・レビュー・書評

  • 精神科医・春日武彦氏によるエッセイのような本。著者が接した多くのケースを元に、「待つ」ということを精神病理と絡めて語るという内容になっています。

    タイトルからは「待つ力」を称揚するようなイメージを持ってしまいそうですが、実際にはかなり複雑というか、アンビバレントな評価になっています。

    まずは「待つ」ということのストレスを、多くの事例を通じて述べています。"人間の奇異な振る舞いのかなり多くは、じっとしていることに耐え切れず、苦し紛れに起してしまった行いの結果ではないでしょうか"(P.117)。見逃されがちですが、「待つ」という作業は苦痛この上ないものです。

    一方で、"性急で能率主義的なものにとっての未来は退屈"(P.167)という表現にある通り、「待つ」ことが人生に対して持つ意味も重視しています。本書の議論を読めば読むほど「待つ力」の両価性が際立ってしまい、どうも「この人は何が言いたいのか?」ということがよくわからなくなってきます。そんなわけであまりインパクトのある本とはいいがたいです。

    なお、「おわりに」において、新型うつや神経症の治癒過程について、"症状が有耶無耶になり曖昧になって、「ま、こんなもんかな」とフェードアウトするケースのほうが普通"(P.175)という文章が出てきます。こころや頭がトラブルを起こしたとき、"滅びの予感に耐え切れず、自暴自棄になる"ことは避けるべきであり、単なる時間の経過にも強い力があるのだということを、肝に銘じておきたいところです。

    (2014/3/24)

  • 待てるようになりそうな気持ちになりました。

  • 春日先生の本を読むと、何かしら励まされたような気になることが多い。今回も「ああ、そう言ってくれるか」とうれしくなる言葉があり、非常に励まされた。

  • 春日武彦さんの、めちゃくちゃ取り留めのない話。
    筆者が言うように、テーマが取り留めのないものなので、かなりまとまりがないように感じた。
    でもたぶん、けっこう深いことを言うてる。このひとの著書をほかにも読むのが必要ですね。
    春日さんの著書はめっちゃひさしぶりに読んだけど、なんか、変わったひとやなあというイメージ。ネガティブな意味ではなく、暗い。読んでるひとを引き込んでくる。
    内容はわからへんけど、このひとの考えていることをもっと知りたい。

  • 人事を尽くして天命を待つ
    私に不可欠の言葉

  • 2階書架 : 159/KAS : 3410156639

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