嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)

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著者 : 倉山満
  • 扶桑社 (2012年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066628

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嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 倉持満著。
    この人の本も初トライ。

    基本的に歴史認識を改めましょうって本。
    ・そもそもアメリカの歴史は200年もない。
    ・アメリカの建国者は偉い訳でも何でもない、リンカーンも、ケネディも、クリントンも実は結構なダメな大統領。
    ・第2次世界大戦の勝者はロシア。
    ってな感じ。

    アメリカの戦力は破壊力はすごいが、占有力がないってのは結構面白い言葉だった。

    読みながら、うおうお…大丈夫かなと作者を心配したくなる本。

  • いやはや、面白い本(?)が世の中にはあるものです。  しかも Amazon のカスタマー・レビューを眺めてみると結構多数の人が読んでいるうえに、星の数でいくと平均レーティング(?)が4.1??  まあこの本を購入して読んでみた KiKi が言うのも何ですけど、どうやら「昨今の日本が右化しつつある」という世界の認識はあながち間違っていないのかもしれません ^^; 

    KiKi は基本的にはこの本に書かれている「アメリカとはこんな国」という記述の大半は正しいと思っています。  それでも、この本には心の底から同調することができません。  何て言うかどこか喧嘩腰(しかもその喧嘩の相手が誰だかよくわからない ^^;)なうえに、煽動的な空気が充満している気がして、それが鼻について仕方ない・・・・。  さらに言えばアメリカをぼろくそに言っている割には著者の論旨の進め方は極めてアメリカ的で、ある意味で善悪を極端に分けて、どこから引用したのかも定かではない「通説」と呼ぶ考え方を提示し、これに対してこれまた極端な皮肉や罵声を浴びせかけてメッタギリにしている感じがします。  これって、KiKi がよく知っていたかつての上司(米系企業で本社から送り込まれてきていたトップマネージメント)の皆々様方の喋り方にそっくりです(苦笑)

    アメリカという国は確かに著者が言うように「正義は我にあり」と妄信し、その正義をたてに善悪の二極対立構造を演出したうえで、彼らが「悪」とみなした相手を徹底的に叩き潰す・・・・・みたいな傾向が強いけれど、それはこの本もそっくり一緒だと感じました。



    ただ、実はアメリカは綺麗ごとを言う割には血塗られた歴史が多いことも事実だし、それを認めようとせず善人面をしたがる国民性があるのも事実だし、日本人以上にアジテーションに弱い人が多いのも事実だと KiKi も感じています。  同時に KiKi たちが子供の頃、「世界史」の授業で何とかたどり着くことができていた時代までは二流国だったのも事実だし、そこから出てきたモンロー主義という外交政策の隠れ蓑を利用し、さらには第一次大戦での債権国という立場からのし上がってきた成金国家であることも事実だと思います。  彼らが実は日本を怖れていたというのも事実でしょう。  でもだからと言って日本を持ち上げすぎるのもどうかなぁ・・・・・。

    戦後日本で蔓延したとされる「自虐史観」にも問題があるけれど、著者が言うほど政治情勢も国際情勢も単純じゃないと KiKi は思うんですよ。  もちろんある種の流れはあったし、その中の大潮流とでも呼ぶべきものは著者はかなり正確に捉えていると感じます。  そこを新書という小振りな書物の中に収めた力技みたいなものには感嘆するけれど、やっぱり彼の論旨の進め方には粗さ、大雑把さ、思い込みの激しさといったものを感じます。

    KiKi が一番恐ろしいなと思うのはこのテのかなりお手軽な新書を読んだ人たちが、ここに書かれていることだけをある意味では鵜呑みにして、さらに言えば辟易としていた自虐史観からくる鬱憤を晴らしてもらったような気分になって、「溜飲が下がった」なんぞと仰り、「やっぱり日本人は偉いんだ!」と能天気な自信過剰に陥ることです。  自虐と自信過剰、ベクトルの最大限の振れ幅であっちへ行ったりこっちへ行ったりすることは決して「文明的」「知的」とは言えないと KiKi は考えます。

    物事を解決するためには可能な限り問題を単純化して、その直接の原因となる事象を明らかにして、それに手を打つ・・・・・というのは、確かに1つの優秀な解決方法ではあるけれど、歴史だけはそこまで単純なものじゃない。  否、「歴史だけ」というのはちょっと狭すぎる解釈で、育ってきた文化・環境が異なる人間というしょ~もない生き物の心理が絡むものはおしなべてそこまで単純ではないことをもっと肝に据えるべきだと思うのです。  上述のような問題解決の手法が通用するのは目指すべきゴールが同じである場合にのみ有効なのであって、そこに根本的な摩擦の火種がある外交問題となるとそもそもその前提が崩れるのです。  でもその矛盾を巧妙に、綺麗に包みこんで思考停止に陥らせる魔法の言葉が「正義」とか「公平」とか「万人の利益」というような類の美辞麗句であることを忘れてはならないと思うのです。

    著者が最後に書かれた以下の言葉には正直なところ目を疑ってしまいました。



    「日本は負けたのではない。  負けたフリをしていただけだ。」
    この言葉を、そう遠くない未来の歴史書に書けるように、今を生きる我々は振る舞おうではありませんか。


    これは冗談か何かでしょうか??  確かに負け犬根性丸出しというのも国際社会の中ではかなりみっともないし、あっちへもこっちへもへつらうばかりの姿勢は情けないから日本人はもっと己を語る言葉を真剣に探すべきだし、国際社会(特に対白人のケース)の中でも堂々と振る舞える自信を持つべきだとは思うけど、だからと言って「負けたことを認めずに負けたフリをしていた」と言いくるめる・・・・・これじゃあ、どこかの欺瞞だらけの国と一緒でしょう。 

    KiKi がこの本で最も評価している点を挙げるなら、アメリカという国はハリウッド映画が描くほど、かっこよくも、善意の塊でも、オシャレでもないということを堂々と言ってのけているところ・・・・かな。  アメリカが言っていることを見たり聞いたりするたびに思うことがあるんですよ。  それはね、

    「あんたにそれを言われたくはない!  だいたいそんな資格があるのか?」

    っていうことです。  もちろん日本人は(と言うより KiKi は かもしれない)アメリカからも多くを学んだけれど、学んだ相手はアメリカだけじゃないし、ドイツから学んだこともイギリスから学んだことも、そして忘れちゃいけないのは日本から学んだこともそれに負けず劣らず多いということです。  そういう意味では KiKi は親米でも反米でもない(・・・・と言いつつ、米系企業にはかなり稼がせていただきました 苦笑)けれど、アメリカという国がいかに欺瞞に満ちているかは常々感じていただけに、そこをかなり赤裸々に書いてくれたという点は評価できると思っています。

  • 面白い読み物ですが、事実関係と筆者の推測についてはしっかり切り分けて読みましょう。
    ペリーの黒船の件に関しては日本側の記録と合わせても、ほぼ事実といえます。

  • 2013/02/12:読了
    日本から見て、ブッシュjrを批判するのであれば、クリントンは
    もっと非難されるべき。
    というのは、もっともな見方だなぁ。
    私自身も、ブッシュjrに比べ、クリントンのほうが好きだったけど、
    たぶん、物語の登場人物として、好きだったんだろう。
    --------------------
    「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
       平成24(2012)年9月1日(土曜日)弐
            通巻第3741号 
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    (書評特集号)

     アメリカの歴史は最初から改竄されていた。独立から200年というのも、真っ赤な嘘、奴隷をこきつかっていたリンカーンが奴隷解放を目的に戦争をしただなんて、嘘もいい加減にしたらどうか、と新星論客の倉山さんは、つぎからつぎへとアメリカの建国神話を破壊していく。
     手にダイナマイトにかえてペンを握り(いや、パソコンで原稿を書いているのだろうか)、正面から歴史家の過去の出鱈目解釈に挑戦する。
    これは快著である。
    本書のさわりをチョットだけ。
    「アメリカ人得意の歴史の改変」は次の四つだと倉山さんは指摘している。
     第一は「南北戦争を最初から奴隷解放の戦争だったことに」でっち上げた。これによって「英国をはじめとする全世界に自らの正統性を徹底的に訴えた」。
     第二に「連邦離脱権など最初から存在しなかったことに」改竄した。
    第三に「対等の国どうしの戦争ではなく、反乱州との内戦だと」歴史をねじ曲げてしまったのも、「そうしないと、単なる侵略になるから」だった。
    第四は「そもそもジョージワシントンの段階で、アメリカ合衆国という国が成立していたことにした」、なぜなら「ワシントンの段階ではEUみたいなもので、いまのようなアメリカ合衆国になったのはリンカーンの時代ですが、過去にさかのぼって歴史を歪曲」した。
    あたかも元の高祖がジンギス・カーンであったように。清の高祖がヌルハチであったように、後世に歴史を都合良く創作する遣り方は、中国の歴史捏造と変わりがない。
     こうやって真相が露呈すると、歴史的評価はガラリとかわり、JFKに対する甘い評価はどこかへ吹き飛ぶ。
    かくて「リンカーンは極悪人」となり、「ルーズベルトはスパイ」に、「クリントンは破壊者」となる。詳しくは本書を手にとってから。

  • 言いたいことを代弁してもらえて、色々スッキリした。

    戦前、日本に対してハルノートで「満州事変以前の状態に戻せ」と言うことは、アメリカに対して「大王カメハメにハワイを返せ」「アメリカ国土を先住民へ返せ」と言うここと同じ、という主張は尤もだ。

    高々百数十年の歴史しか無い国に、少なくとも千三百年以上の歴史ある我が日本が、とやかく言われる筋合いは無い。

  • オバマ時代に書かれた本。面白い。同著者のトランプ本もあったらいいのにと思った。

    日本に対する提言も現実的具体的で同意。まずは正しい歴史認識から。

  • 著者が既存の米国史に一石を投じた一冊。
    多少右寄りと感じるものの、色々と目から鱗の記述があった。

  • 30年戦争 ヨーロッパがカトリックとプロテスタントに別れて戦争
    1620 メイフラワー号 ヨーロッパの落ちこぼれがアメリカへ
    イギリスの紐付支援で開拓 13植民地
    1763 英国 7年戦争に勝利 世界の覇権国になる
    アメリカ大陸でもフランスやオランダを叩き出す
    防衛費を現地負担 ボストン茶会事件
    1775 アメリカの独立戦争 落ちこぼれがフランスの後ろ盾で英国と戦争
    アメリカ ゲリラ戦連戦連敗 ただ英国の補給をフランスが邪魔しなんとかなった
    1783 パリ講和条約でアメリカ独立 ジョージ・ワシントン
    1814 アメリカ 英領カナダに侵略 返り討ちにあう 1814 大統領官邸まで攻めこまれて焼き討ち 焼けただれた官邸を白く塗ってごまかしたのでホワイトハウス

    明治期の桂太郎はルーズベルトに何をいわれても無視していた

    リンカーン 英パーマストンに理不尽に脅されて、泣き寝入りする国だった

    ペリーのころの五大国 英仏ロ墺普

    大国とはその国の意見を聞かなければ国際社会の合意が成立しない国

    ヨーロッパ クリミア戦争の真っ最中
    漁夫の利を得ようとしてアメリカ 日本に開国せまる

    コモドアペリー コモドア 准将 海軍はなく艦隊があるのみ 幕府 アメリカには上陸展開能力がないと見抜いていた

    開国 ロシア、英国でなく小国のアメリカにした

    日露戦争 五大国は利害関係があり、それのないアメリカに仲介を頼んだ

    駐米公使高平小太郎の開戦当初からの根回し、小村寿太郎ダメ押し

    小村のハリマン提案の拒否は、政府がハリマンと対立するモルガン財閥との関係が強かったから

    1907 高平ルート協定

    絶頂期にこそ滅亡の原因が存在するのは歴史の教訓

    石井菊次郎 当時最高の外交官 ウィルソンの動きを止める 1915ロンドン宣言へ加盟 石井ランシング協定 アジア太平洋の日本の国益をすべて認めさせた

    1921ワシントン会議 同一条件で戦えば日本が勝つという前提で交渉している このころアメリカが覇権国家になる

    日本の国連復帰 アメリカがハンガリーでのソ連の行為を容認する代わりに認めてもらった

    岸信介と池田勇人は対米協調を基軸としつつ、アメリカ以外の自由主義諸国との同盟を積極的に推し進め、成功した戦後ただ二人の首相

    三木内閣 良質の保守政治家が結集 福田篤泰、松野頼三、早川宗

    田中角栄 自分の権力を誇示するために、重要なポストにあえて無能な人物を据えるという悪い癖があった

    オバマにとって、日本はすでに国際地図から消えた国

  • 動画を見まくっていたくららなので
    内容は半分知ってました

  • リンカーンは極悪人、ウィルソンは狂人。ペリーを鼻であしらっていた江戸幕府。アメリカを怯えさせた大日本帝国…。日米近現代史の真実を具体的に解き明かしつつ、正しい歴史認識を提示する。

    第1章 捏造だらけのアメリカ建国神話―1775~1865
    第2章 知られざる日米の蜜月―1839~1908
    第3章 世界大戦の勝者はソ連だった―1908~1945
    第4章 敗者としてのアメリカ―1945~1960
    第5章 冷戦期の“お利口さん”―1960~1990
    第6章 アメリカよ、世界を返せ!―1991~2011

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