ザ・ウーマン (扶桑社ミステリー)

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066802

感想・レビュー・書評

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  • これこれこれーーー!!
    エログロスプラッターの最高峰「オフシーズン」、その続編「襲撃者の夜」、そしてシリーズ第3作となる本書、私が敬愛するケッチャム大先生の作品、This is ケッチャム!!

    ここ最近、休日の度に天空図書室へ通い、空を眺め、美しい写真集等を手にしてきました。

    でも、でもですね、私の中にはしっかりと存在し続けているんです。
    人混みに紛れ、静かな空間でひっそりと息を潜めていたブラックヒボが(笑)
    ヒィーッヒッヒッヒッヒーーーーッ(`✧∀✧´)キラーン!

    本書は本筋となる「ザ・ウーマン」とその後を描いた短編「カウ」の2部構成。

    「ザ・ウーマン」はホラー映画の鬼才ラッキー・マッキーとの共作で映像化されています:;((°ө°));:

    でも、出だしは大人しいんですよね(^_^;)

    弁護士クリス(まぁ、こいつがなかなか胸糞悪いんです)が狩りに出た森で見つけた上半身裸の女(ウーマン)を捕らえ、自宅納屋の地下室に監禁...

    そうです!!
    前作「襲撃者の夜」のウーマンです!!
    つまり、食人族なんです!!
    「オフシーズン」バリに人肉BBQ復活か?食べて、食べて、食べ尽くす?
    (((;゚Д゚)))ドキドキ

    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
    キンコンカンコーン♪
    地下室に監禁ってだけで「隣の家の少女」と「地下室の箱」を思い浮かべた「あなた」、そうです、「あなた」は立派なケッチャムマニアです(笑)
    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

    そこから始まるのはクリスの家族も交えた残虐行為とレイプ…
    反撃に出たウーマンはクリスの指を食いちぎり目の前で咀嚼( ・w・)ガリ、ゴキゴキゴキ...

    キャ───(*ノдノ)───ァ

    ってならずにキタ━(゚∀゚)σキタキタキターってなるのは私だけでしょうかσ(♡∞♡)

    父親であるクリスにレイプされ妊娠までさせられた娘ペグの力も借りクリスをズタボロにし、ペグの妹であるダーリンと手を繋ぎ森へ帰っていくウーマン...そしてペグも後を追う...

    そうなんです。
    ウーマン生き残ってるんです!!

    という訳で、後半はその後を描いた「カウ」。

    今度は一転してウーマン、そしてペグ、ダーリンが共に生活する中でドナルド少年を監禁。

    ドナルドと共に浜辺にいたリンダとアートはドナルドの目の前で残虐に殺されます。
    殺されるだけならまだいい(良くはない)のですが、ウーマンはなんと言っても食人族、ドナルドの目の前で元友人であった人肉を貪り、ペグは拘束されたドナルドに食料として人肉を届ける...

    4日目、空腹に耐え兼ねたドナルドはついに...

    いや、これだけで終わる短編ではない(この後も痛くてグロいシーンがあります)ですが、全部書いちゃうとこれから手にするケッチャムファンに申し訳ない!!
    ...ということで、本編の感想はこのあたりまで。

    久々にケッチャムらしさ全開の作品に大満足♪


    ケッチャム節全開! またあの最恐の人食い女が戻ってきた!

    鮮烈なデビュー作『オフシーズン』その続編『襲撃者の夜』のキャラクターを引き継ぎ、
    鬼才ケッチャムが気鋭のホラー映画作家ラッキー・マッキーとともに作り上げた衝撃作。

    内容(「BOOK」データベースより)

    弁護士のクリスは、森でハンティングの途中、小川に浸かる上半身裸の女を見つけた。女は大怪我を負い、ひどく汚れていた。その野性丸出しの姿に魅せられたクリスは、罠を仕掛けて、女を捕らえる。クリスは自宅の納屋の地下室に女を監禁するが、それは家族をも巻き込む惨劇の始まりだった―。鮮烈なデビュー作『オフシーズン』、その続編『襲撃者の夜』のキャラクターを引き継ぎ、鬼才ケッチャムが気鋭のホラー映画作家ラッキー・マッキーとともに作り上げた衝撃作。後日譚となる短編「カウ」を併録。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    ケッチャム,ジャック
    俳優、教師、出版エージェントなどの職業を経て、80年に『オフシーズン』で作家デビュー。本名はダラス・マイヤー。2011年、ホラー小説への貢献を讃えられ、ワールド・ホラー・コンベンションでグランドマスター・アワードを受賞

    金子/浩
    1958年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    • ヒボさん
      かなさん、こんにちは♪

      乙女にオススメは出来ません(笑)
      読んだら精神やられますよ~
      夜にトイレ行けなくなりますよ~
      お寝しょもしちゃうか...
      かなさん、こんにちは♪

      乙女にオススメは出来ません(笑)
      読んだら精神やられますよ~
      夜にトイレ行けなくなりますよ~
      お寝しょもしちゃうかも
      :;(∩´﹏`∩);:

      それでもよければ、個人的にはエログロプラッター最高峰「オフシーズン」か完成度の高い「隣の家の少女」ですが...

      悪魔も囁けないのがケッチャム作品です^^;
      2023/11/14
    • かなさん
      ヒボさん、ありがとうございます!
      実は、読んでみるのなら「隣の家の少女」にしようかなぁ…と
      思っていた私がいて、
      でも、なかなか読みだ...
      ヒボさん、ありがとうございます!
      実は、読んでみるのなら「隣の家の少女」にしようかなぁ…と
      思っていた私がいて、
      でも、なかなか読みだせないでいました(^-^;

      悪魔も囁けない、危険な作品のようですが
      勇気が出たら、読んでみますね(*^^)v
      2023/11/14
    • ヒボさん
      取扱注意ですよ(⊙ө⊙)
      取扱注意ですよ(⊙ө⊙)
      2023/11/14
  • まさかのウーマンが味方!
    ウーマン無双ヒャッハー!!

    まだまだ食人族シリーズは続いて欲しかったが、ケッチャムが亡くなられたことが悔やまれる。

  • 「襲撃者の夜」の続編。食人族の生き残り、ウーマン視点が半分くらい。ウーマンが人間に生け捕りに合う。その人間も相応に屑で胸糞男で、ウーマンはその男の娘2人を連れていく。

  • みんな人でなし。さすがケッチャム。この不快感が面白い。

  • ケッチャム作品に慣れてしまったのかも?
    登場人物が多かったのか?
    終わり方が、スッキリしなかったし…
    楽しめなかった。
    ケッチャム氏は、監禁が好きみたい。
    それは良いのだけど。
    心理描写の刺激が不足してた。
    個人的に残虐さが、もっと欲しかった。
    '14.07.05読書完了

  • ジャックケッチャムの小説は面白い。基地外が登場し、誰もが心の奥底に抱えるタブーを実践してしまうからだ。何故、タブーか。それは、他者の基本的な人権や尊厳を奪うからであり、尚且つ、気を許せば、人間の本能がその行為に溺れてしまうからではないか。白人が黒人を奴隷化した歴史を基地外の歴史と考えようか。では、ケッチャムの描く基地外の世界は、自らの種族の当たり前の歴史を現しただけとも読める。それがホラーとは。いや、懐古的エンターテイメントなのである。それならそれで。白人のその感覚こそが、私にとってはホラーである。

    背徳的な想像をすると、頭の奥がキーンとしないかい?原始的には、人間など、皆基地外なのである。

  • 映画監督との共著という体裁、さらに映画のノベライズ的な作りでもあるためか、従来のケッチャム作品に比べ、スプラッター描写がやけに派手というか即物的になった感あり。その一方で、他のケッチャム作品のような執拗なまでの人物の心理描写があっさり目になっていて、小説というよりは映画のシナリオを読んでいるような。

     ま、2時間程度の映画をこのプロットでやろうとしたらこうならざるを得ないんだろうが、やや物足りなさを覚えてしまうのはケッチャム作品に慣れてしまったからなのか。

    詳細はこちらに。
    http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2013-05-21

  • オフシーズン
    襲撃者の夜
    ザウーマン

  •  新年1発目がこれか…<苦

     帯に「カリバニズムの衝撃」ってあるけど、その通りです。
     ついでに映画「ザ・ウーマン」の原作だそうですよ。

     かつてだと、善良な市民がわけのわからない怪物に襲われてっていうのだったんだろうけど、最近のは被害者(?)もねじくれててむしろそれっちの方が怖い。

     うん、モンスターはモンスターとしての存在理由があって、モンスターとしてそこにあるんだけど、善良な市民の顔を持ちながらその奥底にっていうのが、とことん黒くて怖かったですよ。

     それも、じわっと怖い。
     え、それは、そんな反応って、おかしくない? それは、違うよ、ってそういう違和感が積み重なって…。

     なんで、結局そーいうことなんだってなった時は、へんなカタルシスがありましたよ。

     ってこれがケッチャムの職人技なんだろうな。
     うん。

     ケッチャムの文体は、ブロックに比べると荒削りって感じがするんだけど、そのざらっとした感触が面白くて美味いと思います。

  • ただただ展開に身を任せながら。なぜそこまでの残虐性が発生してなぜ家族もそれを受け入れるのか、理由となる記述が無かったので疑問は残るがそんなものは本書では二の次。ただただエログロの展開に半笑いで身を任せるのが正解。

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著者プロフィール

ジャック・ケッチャム(Jack Ketchum)
1946年11月10日 - 2018年1月24日
ホラー作家として知られる。ボストンのエマーソン大学で英文学を専攻。卒業後は俳優、教師、営業、ライターなど様々な職業を経験するが、ヘンリー・ミラーの出版エージェントをしていたことはよく知られている。1981年『オフシーズン』で作家デビュー。1994年”The Box”で、ブラム・ストーカー賞短編賞を受賞して以来、多くの受賞歴がある。2015年にはブラムストーカー賞生涯功労賞を受賞。代表作に、実在の事件を元に、映画化もされたモダンホラー『隣の家の少女』。
(2018年5月10日最終更新)

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