ソフト・ターゲット (下) (扶桑社ミステリー)

  • 扶桑社
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本棚登録 : 113
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066963

感想・レビュー・書評

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  • 【上下巻合わせてのレビュー】
    世代交代失敗。。。オーヴァー。

    本作はボブ・リーからレイ・クルーズに主役交代。さて、その出来栄えはというと・・・アメリカ人のステレオタイプなイスラム人への偏見、アメリカ人の銃への依存がつらつらと書かれていて日本人には理解しがたい場面もあり、あまり読み心地が良いとは言えない。とりあえずアメリカ人は未来永劫テロの陰に怯えてくらしていく恐怖と相対していかないといけないことは否が応でも伝わってくる。そんな中でついにこんな時代がやってきたのだなぁと震撼させられる。これまでのボブ・リー・サーガには敵も明確な理念を持ち合わせていた。しかし本作の敵にはそれが無い。確かに実世界でもそうした犯罪が急増しているので、今後も大きな脅威となっていくのだろうが、それを何のひねりもなくダラダラと展開していくのはいかがなものか。

    せっかくボブから代替わりして新たなシリーズを構築するなら、もっと別なキャラクターを作れば良かったのに。引退した海兵隊員ってボブと大差ないじゃん。。。もうそろそろネタ切れかな。シリーズのファンとして残念な出来栄えであった。

  • 映画を見ているみたいでした。

    読んでいても、想像した映像が流れるようで、場面展開もよくて臨場感溢れる。

    気分がスッキリ!

  • すごいスピード感。面白かった!レイもさることながら屋上のスナイパー、突入したがり警視がイイ!モリーのカァちゃんもやってくれるぜ!

  • 面白かったけれど…『ダイ・ハード』で興醒めしてしまいました。
    話の展開が似ていると思いつつ読みましたが本当に映画が登場するとは思っていませんでした。

    レイのボブ・リーだったら…やと考えるあたりや過去に囚われる苦悩と言った人間臭は魅力的だったのに…。

  • 「スーパーマン」あるいは「超能力者」と言う形容があったスワガーですが、その息子レイは、もちろんスーパー狙撃者ですが、少し人間的味わいも有るようです。
    それが故に、物語に人間味を感じ、どこか浮世離れした話から、現実的な話に変わってきています。(まぁ、それでも、スーパーマンであるのは変わりないですが)
    オボボと言う新しい登場人物もありました。彼は、今後も何かと絡んできそうな気がします。

  • 面白い!でもやっぱりダイハードの二番煎じ。作者自ら最後の銃撃戦の舞台に事もあろうに「ダイハード」上映中の劇場を選んでるんだから、これはもう確信犯ですね。コンパクトに話はまとまってるけど、爽快感は少し落ちる。最近年に一作は新作が出てる様な気がするが東野圭吾と同様、そんなにたくさん書かなくてもいいのでは?

  • レイがまだまだ立体感に欠けるのは、陰がないせいだろう。
    次作は爺さん?

  • スワガー一族のサーガに前作からあたらしく加わった隠し子が主人公で、ボブリーは結局、最後まで登場せずに話はあっけなく終わった。最後にひねりとして映画館で上映されている映画で犯人の居場所が分かったり、息子を探す夫婦が訴訟ネタをハイエナのように探していた弁護士だったとか、多少の捻りがあったものの、隠れた敵役たる本部長がそのまま出世するとか、終わりとしては歯切れが悪い。主人公のその後も読めないが、まだまだ続くであろうから、本部長の出番がまたあるだろうが、そのために態々、出世させたのかもしれない。

  • 駆けつけた警察・FBIらのスナイパーと連携して犯人を追い詰めるレイ。気丈な人質女性をパートナーにやがて主犯と対峙する。

    正直、「ダイ・ハード」とプロットが似すぎているし、ディテールもS.ハンターにしては甘い感じがする。特にレイが最後までiPhoneで外部と連絡を取り合っているが、バッテリーが持たないと思うんだよねぇ。

    かつてのスワガー・シリーズほどの緊迫感、スナイパーのテクニックの描写などが無く、ちょっとがっかり。

  • 大型ショッピングパークを襲い、客を人質として立て篭もったテロリスト達に、たまたま居合わせた元海兵隊の主人公が立ち向かう・・・・・・・・という、どっかで聞いたようなシチュエーション。
    まー、よくある話だしな、と思っていたら、最後の方で某映画自体がネタとして出てくる、確信犯的なストーリー(笑)

    今回ボブ・リー御大は登場しないのですが、展開が早くアクションシーンが多いので、上下2巻もあっという間に読破できるほど面白いです。

    ちなみにこの物語の教訓は、FPSゲームはほどほどにしましょうね、ということですかね。

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著者プロフィール

Stephen Hunter
スティーヴン・ハンター

1946年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。
68年ノースウェスタン大学卒業。
71年ボルティモア・サン紙に入社。
書評担当などを経て映画批評担当になる。
96年ワシントン・ポスト紙に転じ、
映画批評部門のチーフとなる。
2003年ピューリッツアー賞(批評部門)を受賞。

「2022年 『囚われのスナイパー(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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