オウム事件 17年目の告白

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  • 扶桑社 (2012年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594067496

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オウム事件 17年目の告白の感想・レビュー・書評

  • 有名なオウム事件とオウム真理教内部についてオウム真理教の中にいて当時かなり有名だった上祐史浩が語る
    あくまで著者の視点だとしても、事件がまとめられていて分かりやすかった

  • 前半のオウム分析の明晰さと比較すると後半のひかりの輪の教義の説明は歯切れ悪い。やはりクリエイトするのは大変ということか。

  • ジョユユと荒木が仲悪いのは分かった。
    オウムとの出会いが浅くね?

  • 上祐さんの知的で落ち着いた感じは好き。
    凶悪犯罪に加担してしまった責任はあると思うけど、それを全て上祐さん個人が悪いと思わない。
    社会が作り出した麻原と言う魔境に吸い込まれた被害者でもあると感じる。
    今後は余生を全て、賠償、反省、そしてまだ残るオウム信者の脱洗脳をしていくと掲げて行動してることは、今出来うる最善の行いだと思う。

  • オウム本はたくさん読んでるけど 元信者・報道・警察とそれぞれに考え方が違って興味深い
    代表して上祐さんに登場してもらった
    印税はオウム被害者に渡されるそうな

  •  
    ── 上祐 史浩/有田 芳生・検証《オウム事件 17年目の告白 20121217 扶桑社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4594067492
     
    (20140110)(20141018)
     

  • オウム真理教の元広報部長として一世を風靡した著者による回顧録、反省の書です。わたしは、自らが日々感じているこの社会の「生きづらさ」を乗り越えていくために、何か教訓や糧になるものが得られないかというまったく個人的な動機から、オウム真理教に関する多くの本を読んできました。

    オウム真理教事件は、私にとって決して他人ごとではない、"バッド・エンド"のモデルだと考えています。当然ながら本書についても、著者だけに可能な深い分析を期待して、その視点から読んでいきました。

    しかし本書の論旨は、現代の競争社会批判に始まり、無償の愛と親への感謝、そして一人一人の神聖な意識を大切にすべしという、シンプルなものでした。また「真面目→向上心が強い→上に行きたい→誇大妄想になりがち」という警鐘も何度も繰り返されてきたもので、特段新しく得られるものはない、という感想になります。

    本書の興味深い点は、やはりこれまで明らかになってこなかった教団の実態、教祖や教団幹部の人物像、著者自身のバックグラウンド、志向の変遷などが、内部にいた当事者の筆で生々しく書かれているところに尽きます。ダライ・ラマへの巨額寄付の事実、国土法違反に問われた土地売買の経緯、ロシア進出に一役買った日本人ブローカーの存在、といったあたりです。

    (2014/3/24)

  • かなり頭が良いと感じる文章です。そして言い方悪いかもしれませんが、俯瞰して観てるなという印象を受けました。

  • なぜ学歴もあるゆしゅうな若者が犯罪者となってしまったのか?これを読むと少しは分かる気がする。

  • 日本を震撼させた世に言う『オウム事件』。本書は教団の元ナンバー2として深くかかわり続けた上祐史浩氏が特別指名手配犯全員逮捕という『区切り』を受け、17年の歳月を経て明らかにした『真実』です。

    実をいうと僕は大学時代、オウム真理教時代に書いたと思われる彼の著作を2.3冊読んだ事があります。その後の生活環境の激変から、そういった事実を忘れておりましたが、本書を読んだことで、当時の記憶と、いまだに生々しい世に言う『オウム事件』の映像が浮かび上がってきました。

    2012年に長年にわたって逃亡を続けていたオウム特別手配犯―平田信、菊地直子、高橋克也が相次いで逮捕され、事件に一定の区切りがついたところで上梓された本書は『ああいえば上祐』の異名(本人にとっては揶揄)でワイドショーで広報担当として自説を展開し、麻原の側近として、教団のスポークスマンとして『活躍』していたことで知られ、その後は教団の土地取得に絡んだ偽証罪などで逮捕され、広島刑務所などに約4年間勾留、服役のち、出所し、オウム真理教の後継団体である「アレフ」の代表に就任するも、2007年に脱会し、現在では自らが設立した「ひかりの輪」代表を勤める上祐史浩氏が、17年の歳月を経て自らが深くかかわった教団の内幕と、さまざまな事情が絡んで、話すことのできなかった『真実』を初めて告白し、白日の下に晒したものです。

    いや…。何というのか…。一読をした直後はあまりの重さに何も考えることができず、ただただ、呆けてしまうばかりでした。この事件や教祖である麻原彰晃は無論、重罪を犯し、死刑になった最高幹部や、刺殺された村井…。彼等に対して僕からの問いはたった一つ。何故日本の最高学府を優秀な成績で卒業。もしくは在籍していた人間たちが、オウム、そして麻原彰晃の『教義』に共鳴し、本書でいうところの『盲信』を深めていき、やがては日本社会に反旗を翻すようになってしまったのか?このシンプルにして根源的な疑問は教祖である麻原彰晃の精神が崩壊してしまっているそうなので、本人の口から『真実』を聞くことはおそらく永遠にかなわぬことでしょう。しかし、彼の元で長年仕え、教団のナンバー2とまで言われた彼がここまでの重い告白を本書でしてくれたということは、『オウム事件』の闇を何割かでも明らかにしてくれた、という意味でもその是非は別として、本当にありがたいと思います。

    まかり間違っていれば、彼もまた、死刑の刻を待つほかの最高幹部と同様、教団を率いて最後まで戦い、死刑に値する重罪を犯してしまっていたという可能性は十分にあったのですから…。本書の中では自分の半生をかけて『盲信』し続けてきた麻原と、その麻原への『帰依』を離れて『自立』するまでの長い長い精神的な彷徨と、自らの家庭環境、特に両親のことについても積極的に語られていたことは、とても印象的でした。

    さらに、巻末には長年にわたって「オウム事件」を取材してきたジャーナリストの有田芳生氏との対談も収録されており、とても示唆に富んだ内容となっておりました。無論、『オウム事件』および教団の最高幹部として深くかかわってきたことは上祐氏の中で生涯背負わなければならない『十字架』であることは疑いようもありませんし、そのことは本人が一番よくわかっているのでしょう。ただ、僕は上祐氏がその事実と生涯にわたって向き合い、そしてどのようにして『贖罪』を果たしていくかはこれからも見守っていきたいと思っておりますし、ことの是非については上祐氏がこの世から去ったあとで、歴史が判断すればよいと考えております。とにもかくにも、本書は『オウム事件』を語る上での貴重な資料であるとともに、一人の人間の重い『告白』であると、僕は考えます。

  • 面白いとは書けないが、読み易かったのは間違いない。
    地下鉄サリン事件当時、自分は小学生だったため詳しくはこの事件を理解していなかったが、ずっと関心は持っていた。また昨年の「たかじんのそこまで言って委員会」に上祐氏が出演された時に、パネラー全員から総攻撃にあっていたにもかかわらず、至って冷静に対応する姿に不思議なものを感じたし、その時にこの本を出版すると聞いていたので是非読んでみたいと思っていた。無論氏が自己弁護に終始していないかという疑念は拭えなかった為、初めから批判的に読むつもりだった。
    特筆すべきは最後の方の章、上祐氏の生い立ちと彼の両親についての話。これは始めて語られることなのではないか。彼がアレフを脱会してひかりの輪を設立する、且つ麻原への妄信を断ち切る要因となったのもこの章に於いてよく知ることが出来る。
    対談部分は余り興味はなかった。有田芳生という人物も江川昭子という人物もオウム事件当時は有名なジャーナリスト(?)だったのかもしれないが、その当時の事は私はよく知らない上に、今現在の彼らについては思想的にも全く信用ならぬ人物として見ているため、話を聞きたいとも思わないからである。

  • オウム真理教かつての「広報」担当、現「ひかりの輪」代表である上祐史浩氏のオウム総括本。
    ただ1995年までの各事件(坂本弁護士一家殺害、松本サリン事件など)は、早川紀代秀『私にとってオウムとは何だったのか』や、降幡賢一『オウム法廷』の方が詳しい。
    むしろこの本で見るべきは、上祐氏自身が自らの家族関係に一章を割いている点であろう。
    また上祐氏出所後の教団の内幕(アレフとひかりの輪の分裂のいきさつなど)が書かれている書籍は少ないように思うので、その点で一読に値するとおもう。
    しかし、やはり直接犯行に加わっていない為なのか、時間が経ちすぎているためなのか、オウムの起こした事件については終始何処か他人事のように書いているように思えた。

  • 地下鉄サリン事件から17年目。オウム特別指名手配中の3人が逮捕されたことをきっかけにオウム教の最高幹部だった上祐史浩氏がオウム真理教時代の自身を告白する。ちなみに彼は現在、懲役刑を終えて出所、「ひかりの輪」という組織を作り、オウム事件の損害賠償や元オウム信者たちの社会復帰を手助けしている。オウムの後継組織「アレフ」とは縁を切っているようだ。

    本の中で、上祐氏は当時の自分が麻原を心の底から崇拝し、世間へ虚偽発言を繰り返していたと告白する。さらに自らの生い立ちと両親のことを語り、オウム時代の自分は間違っていたと反省する。

    彼の言葉の真偽をどう判断するか。私はサリン事件をはじめ、オウムによって被害を受けてはいなので、甘いかもしれないが、彼の反省は真実であり、もし「オウム教=アレフ」が反社会的な行動を起こしたときの防波堤を担ってくれると信じたい。

  • オウムについて改めて整理できて良かった。あと自分の創った『ひかりの輪』という宗教(サークルのようなもの)の宣伝と自分と親との関係についてと対談という内容。

  • 「-」

    元オウム真理教広報上佑文浩氏が語るオウム。
    今まで、体系的にオウムを学んだことがなく、
    当時の幹部がオウムについて語る点に興味をひかれ、
    この度は読んでみようと思いました。

    宗教に嵌る人を弱いというのは簡単ですが、
    宗教を糧によりよい結果を残している人がいることも事実です。
    日本では、宗教=危険と思われがちですが、
    正しい宗教教育も必要だと思います。
    ただし、何が正しいのかが非常に難しいのだと感じます。

  • オウムの広報担当だった上祐が、自分が麻原を「盲信」してしまったのは何故なのか、あるいは、麻原を「盲信」してしまった自分とは何なのか、を自分なりに考え整理した書である。そしてこれから自分が何をしなければならないか、について語っている。
    麻原と自分の分析については、ありがちな心理学の論法にあてはめているだけのようには見えるが、それが今の彼の実感なのだろう。それはそれで重要な証言ではある。
    そうした分析よりも、主に前半に語られる、上祐が見てきた麻原周辺のエピソードのひとつひとつがやはりおもしろい。
    そして自身の責任については、率直に反省しつつも弁解がましくなるのはやむを得ないところだろう。
    ただ、後半は自身が主宰する「ひかりの輪」の宣伝になっている。本人もそう受け取られるのは重々承知で、その書きぶりは慎重なのだが。
    通読して改めて「頭のいい人」だなと思う。自分なりにきちんと反省し、押さえるべき所は押さえていると思う。なのに、なぜか軽い感じがする。簡単には信頼できない感じがする。
    他のオウム幹部たちの手記も読んでみたいと思った。

  • こういう本なので、面白かったの述べるのは語弊があるのかもしれない、しかし一読の価値はある。
    オウムがどのようなカルト宗教だったのか、あの事件の裏にはどのような経緯があったのかを知るにはもってこいの本であると思う。
    しかし、なんだかんだ言って自分はあの宗教には染まっていない、関係がないと自分を正当化するような内容にはどうなのかとも思うが…

  • 日本最大のカルト教団スポークスマンが語る教団。当時は理解できなかったことがやっとわかるようになったのだなと思えた。

  • 自分で考えることを放棄し、盲信することの恐ろしさ・・・

  • 10章、11章が特筆すべき章。
    上祐代表の、親子関係などについて述べられていたことが印象的であり、またカルトの根っこにもこの問題が潜んでいるという。
    お釈迦様の弟子のアングリマーラの話を思い出すが、
    オウムを乗り越えたのは、万物への感謝だったのかもしれない。

  • 2013/2/10読了。

    あーいえば上祐さんの本。
    弁の立つ人というイメージ。

    オウム事件が起きた頃幼かったというのと、日本のテレビ番組が充実して見れる環境になかったことから馴染みが薄い。

    去年辺りに指名手配犯の逮捕が相次いだことや特番を通じてサリン事件以外の一連の流れを知った。

    この本はそんな無知な自分でも当時のことを知る手掛かりに。

    上祐氏の内省。
    と言われてるけどどこか自身の心情は俯瞰して書かれてるような印象を受けた。
    それは麻原を盲信してたときの自分と現在の自分で考え方などが違うからかもしれないし。
    普段自分が感情を文学的に表現する小説を読んでるからかもしれない。

    印象に残ってることは
    麻原を盲信中の時少し疑うこともあるけど、自分が崇拝してる人を正しいと思う気持ちがそうはさせない、良い面だけを信じるという部分が恋愛関係でも当てはまると思った。
    私の好きな「依存」に当てはまる。
    だから脳内麻薬が出てる恋愛中は何かを信仰することに通じると思った。

    あと親子関係の話も印象的。
    やはり全ての人格形成には親子関係が根底に潜んでいるのだと再認識。

    サカキバラセイトがオウムから影響を受けていたということは初めて知った!興味深い。

    一元論の話は人類補完計画思い出した←

  • 著者ってやっぱり頭がいいのでしょう。
    文書としては非常に読みやすく。すいすい
    読めました。表現も分かりやすく。文書・本としては
    だいぶいい部類だと思います。
    でも書かれてある内容や事件に関する論述に関しては
    ①去年のNHKの特集番組や世間で言われていいること
     以上のことがらは見うけられなかった。
    ②やっぱり最後にはいい人になって自分だけ・・
     という感じがする。

  • ああいえばジョーユーの内省。

  • 何ヶ月前だったか、よみうりテレビ「たかじんのそこまで言って委員会」で上祐氏が有田芳生氏と出演して、この本を出版すると言っていた。番組自体は、多くのパネラーが彼を責める一方で、オウム事件の本質を掴む内容ではなかったのが、非常に残念であったが、絶対読もうと思った。そして、正月休み用に購入して、先ほど一気に読了。

    著者が何故、オウム真理教に入信したのか、坂本弁護士事件や地下鉄サリン事件のこと、「ああ言えば上祐」と言われるようになった頃のこと、オウム信者のこと、ロシア行きのこと、などが語られているが、特にこれまであまり語られていなかった彼の両親に関する想い、そしてそれがオウム真理教に入信するきっかけ、そしてオウム(アレフ)を離れて「ひかりの輪」を立ち上げるきっかけになっているのは興味深い。

    しかし、オウム事件は批判し、それを回避できなかったことを著者は反省しているが、麻原彰晃を霊能力者で最終解脱者であると今でも述べているところは、一般的には理解されないんだろうな。

  • 2012.12.27読了。

    上祐氏の著書、しかも検証を有田芳生さんがされているなら、これはオウム真理教の真実が描かれているな、という信頼から読んだ。
    あの時、オウム真理教の中ではこんなことが、こんなやり取りがあったんだと、細かくきっちり描かれていた。
    彼の両親、生い立ち、入信のきっかけなんかを知ると、何か特別な人ではない。きっと彼の人生は、紙一重だったんだろうなと思えて仕方ない。小さなきっかけだったんだろうなと。
    私自身が何かに、誰かに強く影響されないから理解が出来ない部分はあるが、オウム真理教の信者たちや犯罪者たちも、本当に何か小さなきっかけで人生が大きく狂ったのかもしれない。

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オウム事件 17年目の告白の作品紹介

特別指名手配犯全員逮捕。地下鉄サリン事件発生から17年、麻原の側近が語れなかった真実を初めて綴った。「オウム事件」を取材してきたジャーナリストで参議院議員の有田芳生が徹底検証。

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