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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594067861
感想・レビュー・書評
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表紙とタイトルに惹かれて、重松さんなら間違いないだろうと思って図書館で借りてみた。
東日本大震災をテーマにした短編集だった。
何の心構えもなく読んでいたので、震災の話だと気づく記述に出会ったときに心の奥がドキンとした。
直接の被害を受けてない私でさえ、あの震災は胸のどこかに傷を作っているんだなと改めて思った。
どの話も、おそらくたくさん取材をされて、それが元になっているんだろうと感じられる生々しいエピソードばかり。
過酷な現実に打ちのめされている人たちの話なんだけど、オブラートに何重にも包まれてのどごし柔らかに仕上がっているせいで薄っぺらいと思ってしまった。
きれいにまとまりすぎてるというか。
悲惨な話は山のようにあるから、暖かい作品にしようという思いが働いたのかもしれない。
その気持ちはわかるんだけど…。
なんだか釈然としない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東日本大震災にまつわる家族の短編。重松さん自身、消化できていないことを短編だから、まあいいかと書いてしまったようで残念。
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東日本大震災の中にいる人たち、そして周りにいる人たちの『また次の春へ』の気持ちが綴られている。
どれも短編なので少し浅く終わってるかなぁ。