不安を楽しめ! ドン・キホーテのピアス16

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著者 : 鴻上尚史
  • 扶桑社 (2013年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594068219

不安を楽しめ! ドン・キホーテのピアス16の感想・レビュー・書評

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  • 不安と不寛容が増していった時期だ。

  • 新年早々腹を抱えて笑わせてもらいましょう!と手に取った鴻上さんのエッセイ、しかしその内容は3.11を前後しての連載ということで軽妙な語り口とは裏腹にいつになくシリアスなものであった。
    しかしながら何か物足りなさを感じてしまうのは何故だろう…
    あの日の大混乱のなか暴動が起きるどころかクラクションや罵声ひとつなく整然と列をなす姿に世界が礼賛した日本人の秩序正しさ…しかしそれはあんな事故を目の当たりにしたにもかかわらずまるで他人事のように原発再稼働に踏み切ろうとするお気楽さの裏返しであることをもっと糾弾して良いのではないのだろうか?
    その歯に衣着せぬストレートな発言でネットがまた大炎上するであろう不安を楽しんでこそ私たちの尊敬する表現者鴻上尚史なのだから

  • 本当に久しぶりに鴻上さんの本を手に取った。
    鴻上さんの書く芝居もエッセイも大好きだったことを
    思い出した。
    この本を手に取ったのは5章の創作に関する話を読みたかったからなのだけど、全編楽しく読んだ。
    この国の文化の地位が低い(国内において)ということを私は常々感じていて、そのことも見事に明文化されていて、そうそう、
    そうだよねと共感せずにいられない。
    多くの人がおかしい、とおもっていることについて
    分析・言語化されていて、どの項目に反応するかは
    人それぞれだけれど何かしら共感すところがあるので
    はないだろうか。
    10年間書けずにいるという、脚本創作に関する本、
    是非書いてください!

  • 劇作家、演出家鴻上尚史さんのエッセー。

    福島の原発について書いてあるものについては何の感想も持たなかった。原発はいいものではないと思うから。でも代替になるものが考えられてないからなんの感想ももてなかった。

    コミュニケーションの不健全さについて書いてあるところは秀逸だった。普段の生活で息苦しさ、寂しさを感じる要因にまでなっている。

    コンビニや携帯ショップで、何をしていても客がでていったら全ての店員が「ありがとうございましたー。」という。そのとき接客を受けていた方の客は、自分をおとしめられた気分がして、また客全般にそういう扱いをしている店だと知って寂しくなる。
    店の人はマニュアルに従っているだけかもしれないが、自分の感情を圧殺されている。

    考えすぎかもしれないが、息苦しさの原因だなと自分は思う。マニュアルに従わないことへの不寛容なんか、一番わかりやすい。

    いつかこんなコミュニケーションはなくなるだろうな。あと5年もすれば。

  • 全部掲載でなく、取捨選択するようになってしまったのだ。

  • ドンキホーテのピアスも連載19年なのだそうで、最初の話が民主党が与党となったときのことで、その時書かれた期待感をみて複雑な気持ちになってしまった。しかし、あとがきに敢えて収録した理由が述べられていて、納得。もやもやしているものをすっきりと説明してくれる分かりやすい文章。夏目漱石の次に好きな文章です。

  • 914.6
    ドン・キホーテのピアス16

  • ドン・キ・ホーテのピアスシリーズ第16作目。
    ここまで読み続けていると当たり前なのかもしれないけれど「まさにそう!それを言いたかったのよね」と個人的にモヤっとしていたコトを明快に言語化してくれるところが毎回ありがたい。
    思想信条や「おかしくね?」と思っているポイントがレベル(もちろんこっちは超低い)は違えどほぼ同じ。政治、文化、日韓・日朝問題、憲法、日の丸・国歌、震災…枚挙にいとまがない。それだけ影響を受け続けているということか。
    次回もおそらく「それだーーー!」なんつってハッとするんだろう。
    うれしくてしょうがない。

  • いちばん心に残ったのは第5章「ものを創るということ」
    「創作の秘密について」では、「とにかく最後まで書いてみること」が重要だとありました。最近このことが身にしみてわかってきています。
    演技とは感情と技術の両立である、とか、理解できないことでもとりあえずやってみることが必要だとか。ずっと鴻上さんが言ってきたことなのですが、改めて心にすとんと落ちてきます。
    「物語」について考え続けること、台本を書くということなど、参考になることがたくさん書かれています。
    時々、ああ、あの時代の人ならではだなあと思うような思考も見られますが、それも含めて鴻上さんなんだなと思いました。

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