不安を楽しめ! ドン・キホーテのピアス16

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 56
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594068219

感想・レビュー・書評

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  • 本当に久しぶりに鴻上さんの本を手に取った。
    鴻上さんの書く芝居もエッセイも大好きだったことを
    思い出した。
    この本を手に取ったのは5章の創作に関する話を読みたかったからなのだけど、全編楽しく読んだ。
    この国の文化の地位が低い(国内において)ということを私は常々感じていて、そのことも見事に明文化されていて、そうそう、
    そうだよねと共感せずにいられない。
    多くの人がおかしい、とおもっていることについて
    分析・言語化されていて、どの項目に反応するかは
    人それぞれだけれど何かしら共感すところがあるので
    はないだろうか。
    10年間書けずにいるという、脚本創作に関する本、
    是非書いてください!

  • ドン・キ・ホーテのピアスシリーズ第16作目。
    ここまで読み続けていると当たり前なのかもしれないけれど「まさにそう!それを言いたかったのよね」と個人的にモヤっとしていたコトを明快に言語化してくれるところが毎回ありがたい。
    思想信条や「おかしくね?」と思っているポイントがレベル(もちろんこっちは超低い)は違えどほぼ同じ。政治、文化、日韓・日朝問題、憲法、日の丸・国歌、震災…枚挙にいとまがない。それだけ影響を受け続けているということか。
    次回もおそらく「それだーーー!」なんつってハッとするんだろう。
    うれしくてしょうがない。

  • いちばん心に残ったのは第5章「ものを創るということ」
    「創作の秘密について」では、「とにかく最後まで書いてみること」が重要だとありました。最近このことが身にしみてわかってきています。
    演技とは感情と技術の両立である、とか、理解できないことでもとりあえずやってみることが必要だとか。ずっと鴻上さんが言ってきたことなのですが、改めて心にすとんと落ちてきます。
    「物語」について考え続けること、台本を書くということなど、参考になることがたくさん書かれています。
    時々、ああ、あの時代の人ならではだなあと思うような思考も見られますが、それも含めて鴻上さんなんだなと思いました。

著者プロフィール

著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年8月2日生まれ。愛媛県新居浜市出身。早稲田大学法学部卒業。劇作家・演出家・エッセイスト・小説家

「2023年 『ヘルメットをかぶった君に会いたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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