極大射程 下 (扶桑社ミステリー)

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制作 : 染田屋 茂 
  • 扶桑社 (2013年6月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594068523

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極大射程 下 (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

  • 主人公は退役した海兵隊員、ベトナム戦争の英雄ボブ・リー・スワガー。銃を持てば右に出るものなしの天才スナイパーです。
    巧妙な罠に嵌ってしまったボブの戦闘を描く、いかにもアメリカ的な、ハリウッド映画さながらのアクション小説。

    が、そんじゃそこらのよくあるアメリカンヒーロー物と一緒にしちゃあいけません。
    ボブの老練の渋さに痺れて一気読み間違いなしの超ド級のおもしろさ。
    高度な頭脳戦も繰り広げられ、単純なドンパチ物ではないのです。

    そして、これは徹頭徹尾「銃」の物語でもありました。

    銃というものがこれほどまでに哲学的に描かれているのには驚きました。
    銃についての薀蓄が満載で分からないながらも楽しい。慎重に事前準備を重ねるボブの仕事っぷりがとても地味なのも意外。

    ハリウッド映画のような派手なアクション、弾丸飛び交う展開が満載ながらも、ボブの静かで冷静なプロの姿勢によって、静謐で緊張感ある雰囲気が常に漂います。

    脇を固める登場人物たちも素晴らしい。敵も、仲間も、犬や鹿でさえも!
    ボブの無実を信じる人々がボブを信じる理由というのが、「あの男が失敗するはずがないから」というのがなんともかっこよかったです。

    銃に魅せられた男の、銃による銃の為の銃の物語。
    銃という力の象徴に人間の生き様が映る、渋くて熱くて、そして爽やかな大作でした。

    ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・















    まさか最後は法廷で決着をつけるとは。

    最後の最後も銃で締めるというのが気持ちいい。
    最初から無実の証拠を持っていたとなれば、ボブはまさしく汚名返上の為だけに行動していたのだと気付きます。
    法廷で惨めな思いをするニックに向けてのボブの破顔一笑にはワクワクしました。

  • 何度も主人公や、その仲間達が死んだと思った…絶体絶命のピンチを全力で跳ね返して立ち向かうの格好いい!
    ラスト近く、また終わったと思ったら、もう忘却の彼方にあった某保険が見事に働いて大逆転。痺れたー!
    老弁護士も惚れ惚れする仕切りで、大勝利を収めた2人は共に女と幸せになりましたとさ。
    めでたしめでたし。
    個人的には犬の記述に泣けましたよ…そう、あいつらは健気なんだよ…

  • 続編も読まなければ。

  • 銃についての描写が詳細で、正直読み飛ばす部分が多々ありました。
    思ってた以上に戦争ものでした。

    ラストの法廷対決の場面は良かったです。

  • 読了。
    原作より映画の方を先に観たのであまり期待して無かったのだが、正直映画の10倍は面白かった(笑)。映画の方は、如何にもハリウッドが好きな典型的な合衆国政府陰謀モノ。
    原作も主たるプロットはそうなのだが、まず主人公「ボブ ”ザ・ネイラー"」の造形がはるかに映画より魅力的。なんせ映画のボブは「テッド」のダメにーちゃんだったからな…。
    あと映画では只のわき役だったFBI捜査官のメンフィス。彼も己のカルマをボブの過去と交錯させながら、ある意味この物語の主役を担っている。
    ミステリーとしても当然面白いのだが、小説としても結構高レベル。

  • エルサルバドルの大司教暗殺の容疑でCIAとFBIから追われる、ベトナム帰還兵のボブ・リー・スワガー。彼の名誉回復をかけた男の戦いに胸を打たれる。

    八方ふさがりの展開にハラハラしっぱなし、手に汗を握らずには読めない!ラストはどんでん返しの連続だった。心臓によくないな、この種のエンターテインメントは。

    多くを求めず、一つのことにまい進する男は修行僧のようだ。
    そんなスワガーの美学に惚れた。
    実に男臭い冒険小説だ。

  • 爽快な読了感を持つ類い稀なる冒険小説。男たるもの、こうありたいというような人物がボブ・リー・スワガーであり、ボブ・リーの父親アール・スワガーの物語も、現在進行形の息子レイ・クルーズの物語も、全てこの作品から始まるのだ。

    凶悪な狙撃犯として、全米を敵に回したボブ・リー・スワガーは自らの無実より、己れの信念のまま正義を貫く…そして、結末は…

    スティーヴン・ハンターのマニアックなまでの銃火器の緻密な描写にも驚かされるが、何よりも冒険小説の中にミステリーの要素をふんだんに盛り込み、予想も出来ぬ結末を用意しているところが凄い。

    未読の方は是非、読んでみては。

  • スティーヴン・ハンターによるボブ・リー・スワガーシリーズ第一弾下巻。
    容疑者となったボブとFBIを追放されることになったニックがともに協力しながら自らの無実の証明と自らを窮地に追いやった相手への復讐を果たすために動き出す。
    やがてニックはボブの無実を確信し、CIAの汚れ仕事を担ってきた組織の証拠集めを始める。ボブは意外とそこへの執着はなく、ニックはそんなボブの態度に苛立ちを隠せない。
    この辺りの二人の描写の上手さ、これが最後の最後に法廷でのボブの公判の際まで効いてくる。なぜボブがこれほどまでに証拠に固執しなかったのかが明かされると、ボブという人の奥深さに改めてハッとさせられるとともに、ますます魅力ある人物としての印象を残す。全てがすっきりと、何も思い残すことなくラストを迎えるあたりも素晴らしい。

  • スナイパーの実態、実在のスナイパーの引用、そしてストーリー展開、面白いです!1400ヤードの狙撃がどんなものなのか、ストーリーの中でゴルゴ13より分かりやすく理解できます!続編というかシリーズ読んでみます!2015/2読了。

  • 徐々にストーリー展開が早くなって、引き込まれていった。(8月のお盆休みに)映画も見た。本を読んだ時のイメージしていたものとは明らかに場所の設定が違っていたので、多少違和感を感じたところもあったが、最後は本と同じような感情にしてくれた。映画化された本を読む気になった。

  • 上巻からの物語的な溜めが見事にカタルシスに繋がっている。敵にまんまと嵌められたボブの逆襲はもちろん、上巻で冴えなさっぷりを発揮したお人好しニックが活躍するのでとても胸がすく。

  • ベトナム戦争の英雄で伝説的な狙撃手だったボブ・リー・スワガーシリーズ第一作目。
    陰謀に巻き込まれ窮地に陥りながらも反撃にでる。
    終始一貫してボブの男の美学を感じるハードボイルド小説。
    最後の最後まで、予想外の展開に引き込まれる。

  • ボブ・リー・スワガーサーガの第1弾。決してスピード感があるとも思えないし、見せ場にしてもなんだかあっさり済んでしまう感じを受ける。ただそれがかえって作品に厚みのようなものを与えている。何というか、淡々と描きながらも、重厚さや精密さなどを感じられる。へんにごてごて描かない所にボブの性格をよく感じる。最後の法廷のシーンも無駄な描写がなくかえって臨場感があってよかった。この先このシリーズどうなるかが楽しみだ。

  • 面白かった。
    上下巻一気読み。続きも読みたい。

  • ライフル射撃のレジェンド、ボブ・リー・スワガー・シリーズの第一作。これ草食男子ならずとも憧れる男像では。作品で描かれるような窮地にはたいていは出会わないと思うけど人生の窮地にはいつかだれしも遭遇するわけでその時に自分のオトコが試されるのも事実。そんな時にスワガーを思い出せると頑張れるかもって一冊です。

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