脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

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著者 : 池谷裕二
  • 扶桑社 (2013年11月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069513

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脳には妙なクセがある (扶桑社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 脳科学の視点から見て「よりよく生きるとは何か」を考えること

    脳 体重に対する割合は知能を決めるという仮説 ヒト=38分の1 例外…ネズミ
    →脳重量は体重の0.75乗に比例 スケーリング 例外…ヒト(例外的に大きな脳)
    IQ 大脳皮質の大きさ 前頭前野と後側頭葉が決め手→幼少の頃薄く、13歳までに一気に膨張

    読書→前頭前野 計算→頭頂間溝

    脳の衰え→長時間同じ姿勢が疲れているだけ、脳自体は老化していない

    妬み、劣等感 女性にグラビアアイドルの写真→前帯状皮質、扁桃体が活動=不安を感じた時と同じ
    他人の不幸→側坐核=報酬系、快感を生み出す脳部位
    脳への御褒美=やる気、モチベーションと関係→卑屈だと短絡的に考えないほうがよい。

    「優しい」「信頼できる」他人の好評価→側坐核が活動=クセになる快感を生む場所→好みの情報に耳を傾け、逆に嫌な情報は無意識のうちに排除→心地よいプロセスだが落とし穴になりかねない。

    英語のpride 自分に尊厳、尊厳を集め喜びを味わうこと

    プライドを感じる場面 大学卒業=社会的認識に関する脳部位が活性化
    喜びを感じる場面 ケーキを食べた=快楽、食欲に関する脳部位が活性化

    フェアでない行動をとった悪人が罰せられている→男…ざまみろ・快楽の側坐核活性化・同情反応減少
    女…罰を受けて辛い思いをしている人へ感情移入
    男女の違う役割→社会の倫理基盤を支えているのかもしれない

    部屋の整理整頓の極意=使えるものは捨てる→使うもの、必要なものだけを残すストラテジーが必要
    もったいない=同情回路(痛みを受けている人を観察しているときに活動する神経システム)、前帯状皮質→物を擬人化しその痛みを脳へ投影している。

    人差し指と中指→中指の方が長い人は株取引でもうけ上手☆自分は×
    指の長さ=胎生期に浴びたテストステロン(男性ホルモンの一種)の量に反映=人差し指を短くする遺伝反応→テストステロンが多いと自信に満ち、危険を好み、ねばり強く調査し注意深い、反応や動作が早いタイプ→スポーツ万能タイプ
    株=一瞬の判断

    最後通牒ゲーム 分割比20%の不公平な提示を受けたときの拒否率は50%にも上る→自分の利益を犠牲にしてまで、相手に社会的制裁を加える☆きれいな街のためのごみ政策に応用可能か?

    テストステロン=男らしくするホルモン、攻撃性
    オキシトシン=女性特有と考えられた(子宮収縮、乳汁分泌)・闘争欲をほぐし恐怖への感受性を減らす→ヒトへ投与=悪用し不正な詐欺取引に引っ掛かる人続出

    後知恵バイアス 株を売っておけばよかった。
    所持効果 骨董品の壺、恋人の価値までさまざまなものに対して現われる→☆身近にステキな人→付き合えるのではないか?との所持効果
    ①所持しているモノに愛着→側坐核の得への快楽②損失への過敏→島皮質 ②がより強く活動
    自分の所有物を失うのは不快なので、真の価値に主観的価値が加わる。

    宝くじ→人の判断ミスが普遍的に存在するから金融や投資信託がビジネスとして成立する。
    オーガニック、国産、無農薬 無根拠な思考がラベルのブランド価値を無意味に高める

    ワイン 内側眼窩前頭皮質(美的快楽を生みだす部位)活性化→でたらめな価格が高いほど活性化→ブランドに反応するようにつくられている。食事の美味しさは化学分子だけで決まるのではない。

    洋服選び→自己矛盾は不快だから解消したい心理

    歳を重ねると情報収集型人間から情報利用型人間へ変化 身近な人のみと会話、行きつけの店ばかり…
    思い切って冒険脳「前頭極皮質」を解放すれば普段と違ったワクワクするような若さが保たれる。

    顔の左半分を重要視している(左半分が笑顔ならば笑っていると判断)
    視野の半分を重要視して、もう一方を無視しがち→シュードネグレクト
    相手にとっての左視野=自分の右側に注意は集まる。

    恋人の名前が画面にサブリミナルに表示されると紡錘状回、角回といった大脳皮質領域に加えてやる気やモチベーションに関わる脳部位が活性化
    フランス小説家プレヴォ・アベ「恋の力は身をもって恋を経験しているときでなければ理解できない」

    強盗に拳銃を向けられているときは脳が活性化→意味なし
    脳トレで重要なことは、どう活性化するかではなく、どう変化(成長)するか→成績が上昇しなければ意味がない
    脳科学と心理学、哲学にあった溝を狭めたMRI MRIの利用→脳ブームへ
    うその学説+MRIの画像→説得力が高くなる。☆暗算のときに脳の図を見る→どの部分を使うのかをイメージしながらさせる。

    人の物を盗まない→回りまわって自分のためになる→実は自分のため
    街で窃盗を見かけて通報→自己犠牲的な行動の理由は?→最後通牒ゲームで前頭前野の腹外側部が活性化

    笑顔に似た表情をつくる→ドーパミン系=報酬系、快楽の神経活動が変化→笑顔をつくると楽しくなる。

    しわを防ぐボトックス(筋肉を弛緩させてしわ予防)→相手の笑顔を真似しづらくなる→感情が読めなくなる=笑顔が伝染する根拠

    恐怖→外部へのアンテナが強化される動き→視野が広がる、眼球の動き、鼻腔が拡がる 嫌悪→逆
    顔面フィードバック(恐怖への準備は、恐怖の表情をつくることによってスイッチが入る)

    良い姿勢・悪い姿勢によって夢を書いてもらう実験 姿勢を直せば自信が持てる。☆体幹トレーニング必要

    英語には頑張れ、元気を出せの表現なし→具体的ではないから Chin upあごを上げろ(上を向け) Cheer up
    自分探しの旅、ネットサーフィン=メンタルトラベル 健全な魂は健全な肉体に宿る。

    甘い記憶 心理表現と味覚の関係

    不安の汗を嗅いでもらう実験→島皮質=同情、苦痛の部分を活性化→不安の汗は周囲の同情心へ影響

    AVを見ながら出した汗を嗅いでもらう実験→眼窩前頭野、紡錘状回、視床下部が反応→自分の脳内の妄想が近くにいる女性の無意識の脳にばれている。

    アロマ 嗅覚以外は脳の大脳皮質に届くまでに視床という中継点を通るが、嗅覚は経由しないで大脳皮質、扁桃体へ→香りの刺激は直接大脳に届く。

    コーヒー 心地よい香り→相手に良い印象→相手を手助けしたい
    コーヒーはアフリカ原産 1000年以上の歴史 昔から人々はコーヒーの芳香の秘密を経験的に知っていたにちがいない。

    勉強 入力よりも出力を重視

    カロリー・リストリクション カロリー摂取を控える→記憶力を高める効果

    ビルゲイツ センスキャム(自撮り行動履歴)→認知症、記憶障害患者へ活用

    赤→士気を奪ってしまう ボクシング赤コーナーは有利
    勉強部屋に赤のカーテンは厳禁

    RとLの発音 外国語の音韻が母国語に飲みこまれてしまう認知マグネット効果
    「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」講談社ブルーバックス

    若者はマイナスイメージの写真に強く反応→ネガティブバイアス 扁桃体=感情を司る部位
    年齢とともに変化するネガティブバイアス→損を必要以上に回避しようとしない→リスク管理能力の低下、高齢者の詐欺

    焼酎やウォッカよりもウイスキーのほうが悪酔いする→ウイスキー、バーボンは無色の酒よりも二日酔いが酷い。糖分量の差か?→バーボンは発酵過程で生じる副産物がウォッカの37倍

    アルコールを注射→線条体(快楽)が反応 酔っているという感覚と血中アルコール濃度は相関なし→酔っているという感覚に相関するのは線条体の活動強度

    幼児 ただ何となくぬいぐるみ好き バイオフィリオ(生き物好き)という性質

    ポーリング博士 分子矯正学→脳に良い食べ物→分子で脳を矯正できるか?
    消化器官の状態が心に影響を与える。

    オメガ3不飽和脂肪酸→魚油 魚をあまり食べないドイツ、カナダ→うつ病患者多、日本少

    飽和脂肪(バター、ラード、クリーム、チーズ)→高齢者の認知症悪化

    本番で実力を発揮するには?→試験への不安を書き出す。→緊張感がほぐれ成績アップ

    ネアンデルタール人(50万年前に人類と分岐、3万年前に絶滅)
    ネアンデルタール人の男と人類の女の交雑→妊娠した人の女は混血雑種を生んだ→人の社会は忌み嫌い排除することなく保護育成した。

    人類 FOXP2遺伝子→言葉を操ることができる。(言語障害のある家系を調べて遺伝子を発見)
    言語=通信手段と思考ツール
    持っている語彙が,人の意思や行動に独特のパターンをもたらす。

    直感が当てにならないケース 1万人に1人の病気で陽性(信頼性99%)
    100万人いれば100人の患者→99万9900人は感染していない→1%が誤って判定される→
    99人+9999人=10098人が誤って陽性と診断される→陽性と診断されても実際に感染している確率は1%にも満たない。

    1から10まで掛けたらいくつ?→3000くらいかな?→正解は360万
    人の脳は数値を直感する能力が弱い→長い脳の進化の歴史で、人類が数字を概念操作するようになったのはごく最近であるため

    女性から「どっちの服がいいと思う?」→「本当はもう心の中で決まってるんでしょ?」がベストアンサー

    イタリア小都市ヴィチェンツァでの米軍基地拡張住民投票
    単語に紛れて基地の写真を見てもらう→反射的にボタンを押す→好悪傾向が分かる→本人は自分に思考のクセがあるとは思っていない。
    意識と無意識はしばしば乖離→無意識の自分こそが真の姿→感情がどう反応するのかは当人の知識や過去の経験によってすでに決まっている。
    ×「今のアメリカと野関係を考慮して…」○「ただの反射です」

    ヴァージニア大学ウィルソン博士「人は自分自身に無自覚であるという事実に無自覚である」
    人は自分自身に対して他人なのです。→意識上の自分をあまり過信せずに謙虚にならなければならない。
    真剣に悩んでいること→「どうせ無意識の自分では考えが決まっているんでしょ」と考えれば気が楽
    自動判定装置が正しい反射をしてくれるか否かは,本人が過去にどれほどよい経験をしてきたかに依存→よく生きることはよい経験をすること

    頭がよい=反射が的確であること

    アイデアのひらめき、創意工夫に満ちた着想 グレアム・ウォーラス
    ①課題に直面②課題を放置することを決断③休止期間④解決策をふと思いつく
    ③の怠惰思考が重要

    睡眠の効果を最大限に活用するためには、起床後の朝ではなく、睡眠直前の夜に習得したほうがよい

    浅い眠りのとき→海場=シータ波 情報の脳内再生 深い眠りのとき→大脳皮質=デルタ波 記憶として保存する作業
    寝ている間にバラの香り→睡眠中の強い刺激が記憶を強化☆香水で代用可能か?

    催眠はいわば人工認知症→認知症研究へ健忘症患者を研究に応用可能

    集中力 本来動物にとっては不自然
    認知症で障害を受けるのは海馬→脳がふけるとは夢を持てなくなること
    老けるとは夢を持てなくなること→認知症で海場に障害 夢を持つことの大切さ

    脳の構造は階層的になっている 旧脳(脳幹、小脳、基底核) 大脳新皮質→旧脳と異なり身体性が希薄→身体を省略したがる

    脳の働きは、脳回路が共有されている例が多い→苦味と嫌悪,痛覚と心痛…→進化の過程でまったくゼロからつくらずにすでにあるシステムをリサイクルした。

    何事も始めたら半分は終了 笑顔作り→気分向上 出力(運動)が重要
    会議中眠くなる→体勢が眠くなるトリガー
    やる気も同じ→やる気が出たからやるのではなく、やり始めるとやる気が出る。

  • 1 脳は妙にIQに左右される—脳が大きい人は頭がいい!?
    2 脳は妙に 自分が好き —他人の不幸は蜜の味
    3 脳は妙に 信用する —脳はどのように「信頼度」を判定するのか?
    4 脳は妙に 運まかせ —「今日はツイテる!」は思い込みではなかった!
    5 脳は妙に 知ったかぶる —「○○しておけばよかった」という「後知恵バイアス」とは?
    6 脳は妙に ブランドにこだわる —オーラ、ムード、カリスマ…見えざる力に動いてしまう理由
    7 脳は妙に 自己満足する —「行きつけの店」しか通わない理由
    8 脳は妙に 恋し愛する —「愛の力」で脳の反応もモチベーションも上がる!?
    9 脳は妙に ゲームにはまる —ヒトはとりわけ「映像的説明」に弱い生き物である
    10 脳は妙に 人目を気にする —なぜか自己犠牲的な行動を取るようにプログラムされている
    11 脳は妙に 笑顔を作る ―「まずは形から」で幸福になれる!?
    12 脳は妙に フェロモンに惹かれる ―汗で「不安」も「性的メッセージ」も伝わる!?
    13 脳は妙に 勉強法にこだわる ―「入力」よりも「出力」を重視!
    14 脳は妙に 赤色に魅了される ―相手をひるませ、優位に立つセコい色?
    15 脳は妙に 聞き分けがよい ―音楽と空間能力の意外な関係
    16 脳は妙に 幸せになる ―歳を取ると、より幸せを感じるようになる!
    17 脳は妙に 酒が好き ―「嗜好癖」は本人のあずかり知らぬところで形成されている
    18 脳は妙に 食にこだわる ―脳によい食べ物は何か?
    19 脳は妙に 議論好き ―「気合い」や「根性」は古臭い大和魂?
    20 脳は妙に おしゃべり ―「メタファー(喩え表現)」が会話の主導権を変える
    21 脳は妙に 直感する ―脳はなぜか「数値」を直感するのが苦手
    22 脳は妙に 不自由が心地よい ―ヒトは自分のことを自分では決して知りえない
    23 脳は妙に 眠たがる ―「睡眠の成績」も肝心!
    24 脳は妙に オカルトする ―幽体離脱と「俯瞰力」の摩訶不思議な関係
    25 脳は妙に 瞑想する ―「夢が叶った」のはどうしてか?
    26 脳は妙に 使いまわす ―やり始めるとやる気が出る

  • 書店に並んだときには、内容がスカスカなような気がして買わなかった。その後、講演会に足を運んだ。勉強の仕方が中心の話で、後半には遺伝子診断の話もされていた。抜群におもしろかった。それで思わず本書を購入した。内容はギュウギュウで、買ったのは正解でした。特におもしろい話は、頭で考える前に身体が動き始めているということ。この話は以前にも養老先生の本などで読んで知っていた。けれど、「恐いから鳥肌が立つのではなく、鳥肌が立つから恐い」とか「泣くから悲しい」「笑うからおもしろい」などという話は本書を読んで真に納得した。要は人類の長い歴史の中で、大脳新皮質が発達して言葉を使うようになったのはつい最近のこと。それまでは、言葉で考えるのではなく、体が反応するだけだった。それが言葉を使うようになって、身体を通さなくても言葉だけでも感じることができるようになった。けれど、生物としての人間は、心優先ではなく、身体優先で、心は身体から派生しているのだということを念頭に置く必要がある、というのが著者のメッセージでした。ところで、しゃべりながら板書していると、途中を飛ばして先のことを書いてしまうことが多い。これって、口から出そうとするより、先に手が動いているということでしょうか。

  • この方の本は定期的に買って読んでいるんだけど、今回の本も非常に示唆に富んだ内容で面白い。事実よりもたとえ話の方が人に伝わりやすいとか、人間は過去に受けた経験によって作り出され、その反応で生活をしているため、良い経験を積めば積むほど良い反応(良い人生)が過ごせる、等々。無意識を鍛える事が良いという感じかな。脳に関する知見が多く、人生を楽しく生きるためのTIPSがふんだんに書いてあって面白い。

  • 脳科学の世界への入門書といった感じ。親しみのある語り口で読みやすく、身近な喩えは納得感あり。日常に於いての自らの感じ方、考え方を省みる示唆に富んだ良著。

  • FOXP2遺伝子の2か所の変異がヒトに言語を与えた。アイデアは寝る事、熟成期間が創造に繋がる。

  • つまらない

  • 脳科学について、広範囲に様々なトピックに分け実生活・日常に即した形で記述。一般向け。

  • 脳には妙なクセがある/池谷裕二

    何となく買って読んだ本だった。もうちょっと自己啓発系なのかなと思ったが、基本的には脳の仕組みを実験などの実証例を挙げながら面白く紹介している本だった。
    そういうのが好きな人は読むべきだが、脳にはこういうクセがあるから➡︎こういう行動をとると良い。という部分はあまりなかった。

  • 勝負には赤、創造性は青。

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