天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある

著者 :
  • 扶桑社
3.24
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069759

感想・レビュー・書評

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  • 当たり障りない事が書かれている。
    ただし、自分と経歴の方はやっていることは同じでだとわかり良かったと思う反面、
    小さな積み重ね、スケジュール・目標管理を徹底されているのがよくわかり、自分ができないのはやはり途中でやめてしまう事だと、指摘されている事を強く痛感する一冊。

  • イマイチ。要旨は「努力は才能ではなく、技術なので誰でも身につけられる」ということなのだが、自分の経験に基づいた技術なので普遍性がないし、結局、勉強というくくりに縛られている感じ。また、著者本人が「他者からの評価」を強く意識し、「~しなければならない」原理で動いているので、なかなか生きていくのが大変そうな人だなぁと感じた(←余計なお世話)。そもそも「努力」という言葉に対する定義づけが独りよがりで、テクニックの前の「そもそもなぜ努力するのか?」ということに対してもっと彼女の考え方が述べられていてほしかった。

  • 輝かしい経歴を持つ方が、どのように気持ちや行動をコントロールし、実践してきたのか。
    この本の良いところは、数年先のビジョンの持ち方ではなく、"今日"や"明日"という近い目線で話してくださっているところ。数年先のビジョンと今の自分の行動が結びつかない部分があり悩んでいた自分にとっては、ぴったりの内容だった。

    【ポイント】
    ◎方法26・「自分との戦い」に持って行かない
    「努力をする際に、もっともやってはいけないのが、『自分との戦い』に持っていくことです。・・・『自分との戦い』に持っていくと、たいていはうまくいきません。孤独な戦いに挑むよりも、ライバルと一緒に頑張るほうが続けることができます。」

    ◎方法30・「勝負スポット」を複数作る
    「私はだいたい決まった時間になると集中力が切れてしまいます。そこで、疲れる時間帯になる前には会社を出るようにします。・・・そして家に帰ったら、すぐに机に向かいます。シャワーを浴びたり、食事をしたり、というように間に何かを挟むことはしません。間に何かを挟むと、結局、エンジンをかけるのに1時間ほど使わなければなかったりするからです。」

    ◎方法35・毎晩1分間、同じことをやる
    「私がいまでも続けているのは、1分間空を見続けることです。これを毎日行うことで、昨日と違う今日を意識し、そして今日とは違う明日を意識できるようになります。・・・1日の終わりに、自分の可能性を決して諦めず、自分に期待をかけて、明日の自分の理想像を思い描く。努力を完遂するために必要な理想像は、5年後でも10年後でもない、明日の自分です。」

    【ビジネスブックマラソン/寸評】
    東大在学中に司法試験・国家公務員Ⅰ種を立て続けに合格し、主席で卒業後、財務省を経て弁護士になった著者が、その努力の方法を説いた一冊。
    受験生の癒し本として、また社会人が努力の方法論を学ぶ手段として、ぜひ活用したい一冊。

  • 17ページで詰んだ。。。

    タイトルがとても良い本です。

    「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。」

    「努力できることも才能」と言われることがあり、
    ではこの努力というものはどうやってすれば良いのか。気になっておりました。

    このタイトルを見ると、ああ、努力には方法論があるのね、と、そう思い手に取りたくなるでしょう。

    この作者の方は、東大に入って、しかもその中でも成績がトップだったという方です。

    その経歴を惹句にするとなると、当然勉学に対する努力に対する方法論を知りたい学生さんやその親御さんが手に取ると思うのです。

    どんなことが書いてあるのかと思い、読み進めること17ページ。

    「不得意分野の努力は止めるべき」
    いきなり詰んだ!!

    そう、この人はそもそもお勉強をすることがそんなに不得意じゃない。

    そのかわり、不得意であったピアノについてのエピソード。

    これに関しては「当たり前ですが、私の「ピアノ」はまったくものになりませんでした。
    で終了です。

    いやいやいや、この本を手に取るのって、学校のお勉強が、著者の方のピアノに該当するような人たちが努力出来るための方法論ではないんかい。

    と私は思ってしまったんですね。

    これ、だめじゃん。ノウハウ本として、読者の要望を果たしてない、破綻した本では・・・

    と思った私、さっと裏表紙を見る。

    なかなか私が単行本で手に取らない会社、扶桑社のものでした。

    よかった、これダイヤモンド社だったりしたらクレームのはがき書くところだった。

    ESSEでおなじみの扶桑社なら、学生抱えたママ向けにいいのかな。
    私が感じたような疑問どスルーして、とにかく努力!
    とここに書かれた努力の思い出を子供に話して、
    東大に行く人だって努力しているんだから、あなたも努力しなさいと。

    そのための本であれば、成り立っているのかな・・・。

    この本結構中身はスポ根というか、根性論でして、勉学がそんなに苦手でない人たちはそれなりに自分のやり方があると思うので、そういった意味でもターゲット層の悩みにもうちょっと寄り添って頂きたかった。

    最近考えるのが、たまたま勉学が得意だということは、この日本でこの時代を生きるのに非常に便利で、有利だと言うこと。それはこの本にも書いてありました。

    でも、勉学が著者でいうピアノみたいに不得意で困っている若者は、学生時代をどう乗り切ればいいんでしょね。

    この本を読んでも、努力の方法論は不明だったので、また新たな本を探していきたいと思います。

  • 「7回読み」と被る話があったが、二度読んでも熱心に耳を傾けることが出来た。
    自分に努力が出来ると過信し過ぎないこと。また、内圧だけでもやり切れる根の強い人間になろうとしないこと。
    完璧を求め過ぎるあまり、前に進めない自分がいることに気付けた。

  • 努力をバカにするような感じの風潮があるのは同意する。
    前半はわりとなるほどと思う話もあったけど、
    恋人は後回しとか料理よりゴルフみたいな話になってきたら、意味不明。

  • 東大を主席で卒業、財務省官僚から弁護士に。

    一見すると、頭の出来が違う別次元のハイパーウーマンに見えてしまう彼女ですが、書かれている内容は、実にリアルなモチベーションを上げ、努力を続けるためのセルフマネージメント術。

    小学校の夏休み、宿題を最終日にまとめてやっちゃうタイプの人にこそ読んでもらいたい一冊です。

  • ・「努力」というと抽象的なスポ根論に持っていかれがちで「努力」を技術として具体的なノウハウを書いているものがあまり出回っていない。東大主席で卒業した私の中には、幼い頃から積み重ねて努力する具体的なノウハウがたくさん蓄積されていると自信をもっていえる。努力を続けるための習慣、最後まで成し遂げるための方法論について具体的ノウハウをまとめたのがこの本。

    ・読書に手間と時間をかけないこと…多くの人が本を読むことに一生懸命になり過ぎ。そもそも一度読んだだけで理解しようとすることが誤り。反復・継続しなければ、人は学ぶことができない。読むことはとにかく回数をこなすことが鉄則。2時間かけて1度精読するのではなく、30分で4回ページをめくり続けたほうが頭に入る。一回ですべてを頭に入れようと思っても、そんなことは無理。負荷を徹底的に軽くすること。目標はとりあえず素通しで7回読んでしまう。

    ・努力の「8対2の法則」…今の実力で8割は解けて、解くのに努力を要するもの2割、これが黄金比。この法則を忘れずにいれば、自分の成功体験を積み重ねられる。

    ・努力をする際の理想像とは、自分の一歩先にある理想像。努力を完遂するために必要な理想像は、5年後でも10年後でもない、明日の自分。自分だけは、努力した自分自身を否定してはいけない。

  • 30分で読める。
    この本読むと、よし頑張るぞ!という気になれるから好き。
    もちろん努力だけじゃどうにもならないこともあるんだけど、努力することは大事って、大人になってもなんのためらいもなく言える人は、美しいなと思う。
    幻聴が聞こえるまでは頑張れないけど、でも私も精一杯頑張ろう。

  • 東大法学部を首席で卒業し、在学中に司法試験に合格したという経歴を持つ著者が書いた勉強法の本です。

    「まえがき」で著者は、「世の中を見回してみると、「努力」というと抽象的なスポ根論に持っていかれがちで、「努力」を技術として具体的なノウハウを欠いているものがあまり出回っていないように思いました」とありますが、そうでしょうか。「ポスト勝間和代」との呼び声も高い著者ですが、その勝間和代をはじめ、本書と同じような内容の本はいくらでもあげることができるでしょう。もっとも著者は、勉強に忙しくて、いわゆる「キャリアポルノ」と揶揄されるようなそうした本を読んでいる暇などなく、本書と同じような本が巷に多く出回っていることなど知らなかったのかもしれませんが。少なくとも、著者ほど勉強に時間を割くこともなく、勉強法の類をのんべんだらりと読んでいる私自身にとっては、それほど目新しい内容は見いだせなかったように思います。

    それはそれとして、著者の努力には敬服するほかなく、著者自身の意図するところではないのかもしれませんが、それこそスポ根モノのマンガを読んでモティベーションを上げるといったような効果はありました。

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著者プロフィール

1983年、札幌市出身。2006年3月、東京大学法学部を卒業。同年4月に財務省に入省。08年に退官し、15年まで弁護士として法律事務所に勤務。15年9月~16年8月、米ハーバード大学ロースクールに留学し、卒業。17年4月、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程に入学。17年6月、米ニューヨーク州弁護士登録。20年3月、東大大学院を修了。20年4月から信州大学特任准教授となり、翌年、特任教授に就任。

「2023年 『挫折からのキャリア論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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