名著で読む日本史

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著者 : 渡部昇一
  • 扶桑社 (2014年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594070625

名著で読む日本史の感想・レビュー・書評

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  • 128頁:この彰考館という名前は,杜預という人が『春秋左氏伝』の序に書いた「彰往来考」(往事〈過去〉を彰(あきら)かにし,来時〈未来〉を考察する)に由来しています。そして彰考館には,光圀自らが揮毫した「彰往来考」の扁額が架けられたといわれています。
    ・正しい文字の並べ方は「彰往考来」。この文字が見えるのは,『舊唐書』呂才傳。『左傳』杜預「若夫制作之文,所以章往考來/若し夫れ制作の文は,往を章らかにし來を考うる所以なり」。「彰」ではなく「章」の文字が使われている。意味はかわらないけれども。
    133頁:南朝を正位とし,北朝を閏位(けいい)としたことです。
    ・ルビをつけたひとは,「閨閥」の「閨」字に見えたのだろう。
    145頁:『日本楽府』の最後は,……明から来た使者が携えた手紙の中に「汝を奉じて日本皇帝となす」と書いてあるのを発見し,怒って引き裂いたという話で終わっています。
    ・頼山陽『日本楽府』「史官讀到日本王。相公怒裂明冊書」。册書に書かれている「日本王」を「日本皇帝」と訳していては,大陸との関係を読み違えるのではないでしょうか?ただ,著者は「『日本楽府』は極めて読みにくく,そのおかげで私はしょっちゅう『大日本史』にあたることになりました。それによって『大日本史』を語る資格ができたような感じもしています」という。この『日本楽府』の部分に当たる『大日本史』は「讀册于秀吉之傍,至曰:封爾爲日本國王。秀吉變色,立脱冕服抛之地,取册書扯裂之」になっている。どうして「国王」を「皇帝」にかえたのだろうか?『日本楽府』の「吾國有王」を「知らぬかわが日の本は唯一の帝(みかど)おわしまし」と訳しているところから見ると,著者にとってはどうしても「王」は「皇帝,帝(みかど)」を意味しないと,いけなかったのだろう。
    148頁:相模太郎膽如甕 相模太郎は肝甕の如し
    ・「膽」が「胆」ではなく「肝」にかえられている。

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