- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594072629
感想・レビュー・書評
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この本を読むことで、AVのウラガワの世界、そしてなんでもプロフェッショナルとしてやる仕事はかっこいいなということがわかります。
男優歴17年、出演作品7500本以上、日本のAV業界におけるトップ男優で、有名ブロガーの「はあちゅう」を嫁に持つ男。
この男の趣味を知ったときはホントに度肝を抜かれました。(笑)
「あれは好きでやっていたのか」という畏怖すら覚えます。
その他にも男が女性と向き合う前にするべきエチケット、夜テクなど、紳士レベルを上げられるような内容もあって勉強になりました。
結構笑える表現も多く、退屈もせず読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
半ば話のネタとして読み始めた本書。蓋を開けてみると1人の男性の人生がそこにとても鮮明に書かれてある。下手な自己啓発本よりも私にとっては勉強になりかつ面白さもある内容だった。「しみけん」さんが人気の理由がここに全て書かれている。細かなアイデアや思考から、彼はこの仕事が本当に好きでプロの意識を常に持ってやっているんだなと感銘すら受けた。堂々と人にお勧めできる一冊となっている。
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しみけんさんが出演しているAVを見た記憶が無い。
最近の若い世代はサンプル動画で手軽に処理するという話を聞くが、3分の動画ではAV男優に注目する余裕は無い。抜きどころめがけて突進するのみである。
ですので、おそらくしみけんさんにも数回は遭遇しているのであろうが、記憶に残っていないだけだと思います。
ヨッピーさんが書いたしみけんさんのインタビューで初めてしみけん、という名前を知ったくらい。でもそのインタビューがすごく面白かったのでついつい本買ってしまいました。
AVあるあるや裏ネタも十分興味深かったですが、一番心に残ったのはしみけんさんのプロ意識でした。
体作り、体力維持、精力増強の為のトレーニング、エロく見せる為の絡み方、深夜撮影を無理なくこなす為の車通勤(公共手段だと終電がある)・・・などなど。
日本に約70人しかいないと考えるととんでもない世界やなぁと思います。千原ジュニアが言ってましたが、一戦で活躍してる芸人もそれくらいやから近いものを感じる、と言ってましたが、どっちもしんどい世界なんやろうな、と思います。
AV男優にしてもAV女優にしても風俗関係にしても社会的評価はもっと上がっても良いと思います。しかし、人間のむき出しの部分が表現されすぎているので、話題にしにくかったりメディアで使いにくいといったことは仕方ない気もします。
と書いてて思いましたが、個人としてAVを否定する人ってそんなにいるのでしょうか。男性はみなお世話になっているでしょうし、女性も男性のそういう事情は分かっているでしょうし。
会社とか国とかそういう公のところから否定を食らっちゃうんでしょうね・・。変わっていけばいいな。 -
著者の生き方、経験がとにかくおもしろい
普通の生き方をしないと決めて本能の赴くままに生きることがこれほどまでに面白いのかと実感させられた
ただ普通の生き方を諦めた故の苦悩もあることが分かった -
記録
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面白い人が面白いと思うことを書けば面白くなる。これほどオリジナリティのある人生を歩んでいる人は中々いない、AV男優エッセイ
●しみけんの半生とAV男優として働くということ
有名なAV男優、しみけんのエッセイ。彼の半生とAV男優になるまで。知らない世界のことをたくさん知れるので面白い。例えば、AV男優を職として続けられる気概のある人はかなり少ないらいしい。その結果、AV男優で飯を食っている人はイリオモテヤマネコよりも少くなった。AV男優は憧れの職業と思われがちだが、実際は若手不足で離職が多いのである。そのため、実力のある中堅~からベテランが何度も現場をこなさないといけなくなっている。...というように、マクロな業界事業から、細かい現場あるあるまで語られる。AV業界という働き方がまず想像つかなかったから、読んでいて知的好奇心を刺激される
●著者にとって気持ちがいいことが多くの読者にとって気色悪い
読んでいて気分が悪くなった本個人的グランプリNO.1だ。本書は基本的に「しみけんが自分が好きでやっていたことをノリノリで書いていく」というスタイルで書かれているのだが、読んで生理的にものすごく気分が悪くなった。というのも、しみけんはスカ●ロ癖があって、デビュー当時のそのエピソードを語るのである。その興味は幼稚園時代からあったというから、「本物」は実在するのだな、と思わされた。
●しみけんはやっぱり頭のねじ外れてる。ブチ抜いてるなぁ
しみけんがはあちゅう氏との結婚を発表した際、第三者からの名誉棄損行為があり、はあちゅうとしみけんは法的措置を取ると言っていた。はあちゅうは炎上で金を稼ぐのが上手なので人から恨まれるのも自然なことだなぁと思っていたが、しみけんも天然で反社会性を抱えているのだなと分かった。若いころ、浮気をしまくって家の壁を破壊されるほど恨まれることがあったとか(心当たりがありすぎて誰がやったのか分からないのには笑ったけど)。学生時代、前の席の女子生徒に向かって射精を行い、スカートにたぐりつけたとか..。普通に性犯罪行為である。これらの事実を嬉々として書いている感じがイッっちゃているなぁ、という感じがする。AV男優として突き抜けるにはプラスなのだろうが... -
これも仕事らしい
からだが資本 -
世間から色眼鏡で見られることも多いエロ業界。
この業界で一線をひた走るしみけんによる業界の解説や、sexテクニックなどが学べる。
しみけんの探究心など、人としての能力の高さを感じさせるばかりでなく、AV業界でデビューするまでの軌跡も描かれている。
好きなことをとことんまで突き詰める姿は参考にしたい。
タイトルには「クズ」とあるが、決してクズではないと思う。
世間体を気にすることなく、自分の好きなことを突き詰める人間になりたいと心から思えた。 -
この人は自己管理の権化だと思った。何かを得ようとすれば、何かを捨てなければいけない。この人は数多の女とのセックスと金を得る代償として、自由な時間と自由な食事を得る権利を「捨てた」。どんな仕事においても、ここまで何かを捨てる覚悟があれば大成するだろう。天職を得ても、そこで稼ぎ続けるためには相応の努力が要る。
あと、この人の「自分の頭で考えています」感は非常に好感が持てる。マニュアルが無い世界で生きるとは、こういうことなのだろう。