- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594072889
感想・レビュー・書評
-
別にサブカル方面は疎いのだが、奥田民生は先代の広島国公認歌手なこともありつい立ち読む。ひどくは刺さらなかったけどやや刺さった面白かった。そして、私の人間性の一部は奥田民生にも影響されているのかとしれないとすら思いだした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心をどんどん抉られる、どれも自分を見ているようで苦しくてたまらなくなったり、そう考えている思い上がり自体へも嫌気がさしたり、感情をめちゃくちゃに揺さぶられる。自分が他人から”見られている”と思うすがたと自分が”見ている”誰かのすがた、どれも偶像でしかないのにその偶像がときに人を幸せに、ときに人を苦しませる。それを自覚していなくても、だ!どんなホラーよりこの夏一番肝が冷えた。どたばたサスペンスなクライマックスだって、ありえない展開だなんて軽々しく言えない。。。
-
前作のボサノヴァカバーを彷彿とさせるのですが、とても救いのある作品。
ボーイもだけど、出会う男すべて狂わせるガールが最高すぎる。 -
前作「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」同様にサブカルチャーを愛する人物を冷やかに嘲笑。随所に散りばめられたあるあるネタ。ラストの衝撃は警告のようでもある。
-
だいたいの人は若い時に主人公のように悶々としたり、ジタバタしたり、落ち込んだりしたことはあるんではないだろうか。
してことないヤツは薄っぺらいヤツだと信じたい…。 -
あーゲボでそうな中がんばって読んだ。
つながるやろとは思ってたけどつながったー!
気持ちいいな! -
コレをおもしろがる層はクソw w てな自虐的おもしろさな。オチに驚愕、女キャラの貪欲さより、男キャラの身勝手と馬鹿さに震撼すんわ。
-
たまたま見たネットの書評で「意識高い系(笑)の主人公」と書いてあったけど、全然そうは思えませんでした。
主人公は苦悩してるなりにも普通に仕事ができているし、周りの人達もオカシイ人や優しい人がいて、オチを除いてはわりと年相応で普遍的なリア充のお話ではないか?と思いますが、私が田舎の底辺にいるせいでギョーカイあるあるを共感できてないだけかもしれません。
そして、自分が見た限り殆どの書店で、この本がコミックスの棚ではなくサブカルの棚に置いてあったのですが、サブカル本として読んだ方が良かったのでしょうか。
自分からかけ離れたオシャレ系サブカルの世界だからなのか何なのか、私には消化できませんでした。 -
絵が下手くそなんだけど(わざと?)そんなことどうでもいいくらいには面白い。
-
10年前ぐらいだったら童貞問題とか自意識過剰とかメンヘルとかヤンデレとかゼロ年代的なものがあって、それがとっくに通り過ぎていった後にはネットで可視化された自意識とリア充、非モテは混ざりあうことなく、他者にどう見られれているか問題はより過剰になって、それが当たり前になったのかな。
『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』は四十代前後世代や出版社関係だともろに喰らうだろう、笑っちゃうしそういうやついるし、いや俺もだし、そういうのたくさん見てきたしとか。その世代はサブカルを消費した最後尾世代だから余計に。だからこその直球さは作品の強度だ。
そういうものを語る時にはそれ自体は終わってしまった事柄だったりはするのだろう。団塊ジュニア世代が最後のデカイパイなのだからそこで消費されるものは、懐かしいものを消費することである程度経済は回るのはそれはいいことだけど。いろんな世代がクロスオーバーするのはやはり難しいか。