ドローンの衝撃 (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594072971

感想・レビュー・書評

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  • 専門家ではないライターさんが書いた本ですが,良い意味で期待を裏切られました。良書です。

    著者も書いておられる通り,ドローンに関する一般向け書籍はこれまで殆ど出版されていませんでした。
    ここ数ヶ月のうちにドローン専門の雑誌がたくさん刊行されていますが,本書は私たち一般人がはじめて手にするドローン解説本と言っても構わないかもしれません。

    ネガティブな情報ばかりを耳にして,どうしてもイメージが悪くなってしまったドローンですが,自動車やインターネットのように我々の生活を一変させる「破壊力」十分のツールであることは間違いありません。
    このドローンを社会で役立てるためには「人間とロボットの共生は可能か」という哲学的な問いに対する答えを導く必要があるという,著者の論に同意します。

    そのためには,まず厳しめでも構わないので「規制」が必要です。
    規制は必ずしも利用の幅を狭めるものではなく,「規制」という名の「ルール」が明確になれば,誰しもがドローンを使うことができるようになるということでもあります。
    それこそが本来の,公による民に対する規制の意味です。
    世界のドローン開発競争に敗れないためにも,政治の決断力に期待したいところです。

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