決定版 日本人論~日本人だけがもつ「強み」とは何か?~ (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594075040

作品紹介・あらすじ

一国で一つの文明圏を成す唯一の国・日本
日本人なら、決して失ってはいけないものがある。

2020年のオリンピックには、
3000万人の外国人が来日するといわれている
皆さんも外国の人と話す機会が増えることと思う。
彼らから日本の歴史のことや、
「日本人は私たちと何が違うのですか?」
などと問われるかもしれない。
本書はその答えになるものと思っている(「まえがき」より)

感想・レビュー・書評

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  • 戦後日本の言論空間に風穴を開け、「知の巨人」と称された英語学者の渡部氏(2017年没)による日本人論。日本にとって最大の国難とは、敗戦ではなく、戦後のアメリカによる占領政策によって日本人としての誇りを失った事であり、それが今でも続いている事であると指摘する。だがそんな逆境にもかかわらず、古来から引き継がれた「不変の力」、そして神道と仏教を絶妙に融合させた「宗教観」、さらには一国だけで一文明を持つという他には類を見ない「日本民族」など、日本人だけが持つ「強み」を解説しながらこの国のあり方を指し示す。柔軟に対応する能力、道義・道理を重んじる精神などを持つ日本人が、日本人としての誇りを取り戻すための一冊。

  • 日本人の根源とは何かを教えてくれる。日本人としての特徴を形成しているものとして、脈々と続く皇位継承、神道が大きく影響していることに改めて理解を深めた。皇位の男子継承になぜ拘るのか、神仏習合に代表される外来文化との向き合い方などに、日本人としての強みがあるとの指摘に大いに納得させられた。

  • 日本という文化圏に注目し、一国一文化圏である強みを解説していく形式。読みやすい。最近、テレビとかでも「日本はいいよね」的なテーマの番組が多くなってきてるが、本書は一線を隔して、内容が濃い。

  • 【美しい日本のメモランダム】
    ・本書で「日本には……がある、……もある」と詳しく述べたのち「一方で世界は……だ」と雑に語り、比較してしまう! お手軽な手法で一冊書いてしまった本である!
    ・本書は、『知っておくべき日本人の底力』(海竜社 2008年刊)/『改訂新版 日本人の底力』(海竜社 2011年)を新書化したもの!

    【美しい日本の版元による内容紹介文】
     我々、日本人を作り上げたものとは何か?その答えが本書にある!
     大震災で被災したとき、暴動を起こすことなく整然と対応し、世界を驚嘆させた日本人。我が身の血となり骨となっている日本人の「芯」を作り出したルーツを解き明かす!
    http://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594075040

    【美しい日本の簡易目次】
    序章 日本人が決して失ってはいけないもの
    第一章 日本人がもつ「不変」の力
    第二章 対立ではなく融合してゆく日本人の宗教観
    第三章 日本人のDNAに潜む「もののふ」の力
    第四章 信長・秀吉・家康が、現代に残した教訓
    第五章 一国で一つの文明をもつ国・日本

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著者プロフィール

上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1930年、山形県鶴岡市生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了後、ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学へ留学。ミュンスター大学における学位論文「英文法史」で発生期の英文法に関する研究を発表。ミュンスター大学より、1958年に哲学博士号(Dr.Phil.)、1994年に名誉哲学博士号(Dr.Phil.h.c.)を授与される。文明、歴史批評の分野でも幅広い活動を行ない、ベストセラーとなった『知的生活の技術』をはじめ、『日本そして日本人』『日本史から見た日本人』『アメリカ史の真実(監修)』など多数の著作、監修がある。2017年4月、逝去。

「2022年 『60歳からの人生を楽しむ技術〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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