30の神品 ショートショート傑作選 (扶桑社文庫)

制作 : 江坂遊 選 
  • 扶桑社
3.46
  • (5)
  • (11)
  • (15)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 147
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594075651

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ショートショートの宝石箱や~!
    …といいたいところだが、「神品」とはおおげさな。
    おもしろかったのだけ下に挙げておく。

    【特選】「おさる日記」和田誠…マジ最高っ!
    【佳作】「最後の微笑」ヘンリイ・スレッサー…死刑囚の最後の日々。オチが決まった。ショートショートの鑑。
    【佳作】「一年のいのち」リチャード・マシスン…ある男が死んだ同時刻に生まれた赤ちゃん。ほんとにちょっとしたアイデアをお話にもっていく力、マシスン、あいかわらず。
    【佳作】「おーい でてこーい」星新一…これぞ、Mr.ショートショート。あっけらかんと恐ろしい。
    【特選】「賢者の贈り物」O.ヘンリー…ショートショートといえば諧謔や皮肉、ブラックユーモアなどと相性がよろしい。しかしそんなのでなく、良心で出来るか!? それが出来るのがO.ヘンリー。非常に素晴らしい。
    【入選】「アウル・クリーク橋の一事件」アンブローズ・ビアス…カート・ヴォネガットはこの短編を激賞しているらしい。時代がまったく違うが、手塚先生の「生けにえ」の方がボクは断然上だと思う。
    【佳作】「開いた窓」サキ…子供の頃読んだときも思った。これ、日本語おかしいでしょう?
    【佳作】「水素製造法」かんべむさし…バタバタしてるが笑える!
    【佳作】「冬休みにあった人」岸田今日子…著者の“あの声”による読み語りが聞こえてきそうな内容。
    【特選】「猿の手」W.W.ジェイコブス…変な日本語が混じっていて、逆に味になっている。
    【佳作】「女か虎か」ストックトン…文章がいちいちクドい。
    【特選】「ナツメグの味」コリアン…やっぱり傑作。

  • 翻訳ものは知ってる話以外はちょっと読みにくかった。岸田今日子さんにビックリした。

  • あえて、星新一「おーい でてこーい」を入れてくるのだから、セレクションのセンスは信頼できる。案の定、定番からうろ覚え、未見まで楽しめる30品。

  • オールタイムベスト的名作を集めたとてもスタンダードなアンソロジー。スレッサー「最後の微笑」ブラウン「後ろで声が」ビアス「アウル・クリーク橋の一事件」などは初めて読んだけど、まさに神品だった。中原涼が入っているのがちょっと泣ける。

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエール ルメー...
シャーリイ・ジャ...
恩田 陸
宮部みゆき
今村 昌弘
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×