Gマン 宿命の銃弾(上) (扶桑社ミステリー)

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制作 : 公手成幸 
  • 扶桑社 (2017年3月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594076566

Gマン 宿命の銃弾(上) (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

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  • 今度はボブ・リーの祖父の物語。
    一族の所有していた地所から発見された拳銃、バッジ、紙幣そして謎の地図らしきものが発見され、ボブ・リーが祖父の過去を探る旅へ。
    銀行強盗やギャングが幅を利かせていた祖父の時代と現代が交互に語られ、ボブ・リーは誰かに尾行され…と謎が深まったまま後編へと。
    過去のスワガーシリーズでは酒飲みのろくでなし的に語られていた祖父チャールズがそうなってしまう前の話なので(多分、この話の核心の事件か何かが切欠で彼は堕ちてしまうのだろうな、と勝手に思っていますが…)今までこちらが抱いていたチャールズの姿とは真反対の仕事熱心で寡黙な男の姿に始めは戸惑いましたが読み続けてみれば息子と孫の姿と重なり、スワガー一族だなぁ、と思います。

  •  コルトガバメントM1911という拳銃。モデルナンバーが示す通り、1911年から軍隊や警察等の政府組織の男たち、government-man(Gマン)が愛用してきた銃だ。使用する弾丸は45ACP(45口径Auto Colt Pistol)で、半インチの大口径は携行する弾丸の量は制限されるが被弾時のストッピングパワーが大きく、一発で敵を無力化させることができる。
     トンプソンサブマシンガン(トミーガン)も45ACP弾を使用しており、アルカポネが葉巻を咥えてドラム型弾倉のトミーガンを抱えているイメージも印象的だ。現代では9mm口径に主流を譲ったが、今も根強いファンを獲得している。

     そのM1911やトミーガン、45ACPに対するオマージュも含め、大恐慌後にポスト・アルカポネとして、銀行強盗たちが跳梁した1938年のアメリカで、ボブ・リー・スワガーの祖父であるチャールズ・スワガーの生きざまを描いた作品だ。高倉健を彷彿させるキャラクターは洋の東西を問わず、理想の男性像の典型として確立されたものだ。

     現在と1938年のチャールズ・スワガーの時代が交互に語られていき、現在の語りが終わり1938年の章が始まると、現在の物語が気がかりで、1938年の語りが終わり、現在の章が始まると1938年の物語がどうなっていくのかと気になって仕方ない。ミステリーとして十分の展開で、前半は少し展開がゆっくりしているが、下巻に入ればスピード感は十分で、ぐいぐいとラストシーンまで引っ張っていく。
     ミステリーファンにも、スワガー・サーガのファンの期待にも十分応えてくれている。シリーズの大半を読んでいるが、記憶があやふやな私にも配慮された訳注がついており、ありがたく大いに楽しめた。

  • スティーヴン・ハンター『Gマン 宿命の銃弾(上)』扶桑社ミステリー。

    スワガー・サーガの第15作。本サーガの中核を成すボブ・リー・スワガーも71歳となり、後継者のレイ・クルーズとの世代交代も今一つ不調ということで、今回は一体どのような設定になるのか非常に気になっていた。蓋を開ければ、何と今回はボブの祖父チャールズ・F・スワガーを主人公にした物語であった。

    アーカンソー州にあるボブ・リー・スワガーの地所から祖父チャールズの遺品とおぼしきコルト45と紙幣、謎の地図、FBIの前身である司法省捜査局のバッジなどが発見される。ボブは自らのルーツである祖父の謎に満ちた過去に迫る。

    チャールズの時代である1934年とボブの時代である現代とが交互に描かれ、スワガー一族の男たちの『銃の男』の宿命が少しずつ浮き彫りになる。また、既にお馴染みとなった著者の銃火器に関する異常なまでの知識とこだわりは、『銃の男』にリアリティを持たせているようだ。

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