国際政治 (放送大学大学院教材)

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著者 : 藤原帰一
  • 放送大学教育振興会 (2007年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784595135040

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国際政治 (放送大学大学院教材)の感想・レビュー・書評

  • わかりやすいが、読むのに時間がかかった。

    (以下後で書く)

  • 国際政治とは戦争であり、権力闘争のこと。それぞれの国家がその利益を最大にすべく権力闘争を展開すること。
    国際関係における権力の源が何よりも軍事力に帰着する以上、国際政治の権力を構成する様々な要素の中でももっとも重要な権力構成要素は軍事力。

    BOP政策が国際関係の均衡を作る可能性は少なく、むしろ短期的な同盟を組み替えながら数多くの戦争が戦われる可能性のほうが高くなってしまう。

    BOPの前提は同盟である。
    同盟が固定し、硬直していればいるほど抑止戦略は効果を挙げやすい。

    民主化は国際政治と国内政治のかかわりを変えることによって、国際政治に価値判断を持ち込んでしまう。

    リベラリズムは安全保障以外の領域を説明するとき、また国際組織や国際機関の役割を論じるときに説得力を発揮してきた。リアリズムとリベラリズムは国際政治の学術業績についてみるならば、対照ではない。
    リアリズムのもとでは国際政治における政策目標は何よりも軍事力。

  • 大学院入試に向け通読(2回目)。テキストの趣向としては「大学院生向け」ということだが、その手軽さに似合わず充実した内容は、学部生が学ぶのにも最適な一冊(全15章で構成され、現代社会を見る目を養うトピックが満載)である。著者の藤原(帰一)先生がおっしゃっているように、現代の国際関係を考える上で、世界史の知識は非常に有益なのだ(と、いうか「ない」というのは論外。そのために世界史が必修なのですよ!)。

  • 国家理性=国益を追求=一元的主体としての国家 the state as an unitary actor
    p34

    主権の誕生: 国家権力が宗教的権威と教会からの自立を進めた絶対王政の時代において、主権概念を用いることによって世俗国家の権力を宗教的権威から擁護した。p35

    主権概念は国際社会の基礎をつくるとともに、国際関係における自然状態の継続も提供していることになる。p36

    その理念の極限において、リベラリズムには国家ばかりでなく国際政治という枠組み自体を相対化するようなラディカリズムが潜んでいた。p43

    もっぱら国家を主体とするリアリズムだけでも、また国家ではなく市民社会を主体として国際政治を捉えようとするリベラリズムだけでも捉えることのできない微妙な均衡のなかに、現代の国際政治が位置すると考えることが出来るだろう。p45

    権力構成要素(capability)
    ①地理:領土の大きさ、戦略的位置
    ②人口:戦力としての人口
    ③天然資源:戦争遂行のための自給能力
    ④経済力:経済の規模・自給と持久・工業力
    ⑤技術力:技術革新・兵器の性能・生産技術
    ⑥軍事力:規模・予算・破壊力・精密度
    p51

    各国の国益が互いに衝突せず、国際協力が成り立つためには、ノンゼロサム状況が存在し、しかも各国が相対利得ではなく絶対利得を目的として行動するという2つの仮定が同時に満たされなければならない。p59

    ロバート・アクセルロッド「そのゲームにおける利得ばかりではなく、将来の利得の可能性を含めることによって、打開不可能に見える紛争にも打開の可能性が生まれることには留意すべきである」
    →ゲームが複数回繰り返されるとき、囚人のジレンマは成り立たない? p72

    最悪事態原理と自己充足予言は、国際関係の基本的なジレンマを生み出してしまう。

    従属理論、「首都- 衛星理論」アンドレ・グラダー・フランクp127

    16世紀にスペインが世界帝国の建設に失敗して以来、国際社会は複数の国家から形成されたが、経済的にはヨーロッパ資本主義は世界的に拡大し、世界全体を市場とする経済をつくりあげた。⇒イマニュエル・ウォーラーステインの世界システム論
    世界資本主義が世界に拡大する過程で、後から世界市場に編入された諸国は世界システムの周辺(periphery)に組み込まれ、そこでの利潤は資本主義大国(中枢, center)に吸い上げられる。p128

    【民主主義の外交ジレンマ】
    民主主義では外交を公開し、国内政治を反映することで、世論に左右され、必ずしも合理的な外交を展開することが難しくなることがある。p153

    【ナショナリズムの定義】
    「民族に関わるシンボルを媒介として、政治社会の統合を目的として展開される運動あるいは体制」p159
    ただ、民族観念は曖昧にならざるおえない。p160

    リベラリズムは国家以外の主体を重視し、軍事問題以外の領域の重要性に注目し、国際機関の役割を強調してきたといってよい。p193

    結合の多元性、争点序列の不在、軍事力の相対化という三つの特徴によって把握される複合的相互依存は、結合の一元性、争点の明確な序列、そして軍事力の一般的有効性という三つを前提とする伝統的リアリズムとはかなり対照的な構成要素を取っている。p200

    ロー・ポリティクス: 国家主権との関わりが相対的に低い分野
    ハイ・ポリティクス: 国家主権との関わりが極めて高い領域
    政治学者スタンリー・ホフマンはヨーロッパにおいて地域統合が進んでいるのはロー・ポリティクスに集中しており、国家主権の制限を伴うハイ・ポリティクスにおける地域統合は進んでいないとして、波及理論に厳しい批判を行った。p216

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  • 読みやすくて分かりやすい良書だと思います。
    国際政治に興味がとてもある人からややある人ぐらいまでにお薦めです。

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