学習科学とテクノロジ (放送大学教材 1044)

  • 放送大学教育振興会
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784595236181

感想・レビュー・書評

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  • 学習科学の知見を活用した実践を紹介している良書。放送大学の教科書の品質の高さを物語っている。

  • 第2回ワカモノ勉強会

  • これも現在の私の研究の基礎文献になりそうです。事例を通して、そこに共通するものと異なるものを説明し、底流にあるものを伝えてくれます。

    ・知識は自分で作り上げていくものだとする知識構成観と知識は他人とのやりとりの中で獲得され、磨き上げられていくものだとする協調的な学習観。とりわけ後者は学習科学に特徴的な見方。
    ・実験群と統制群との比較をしない。分かりたいことは、どういう学習活動を起きれば、どれほど望ましい学びが起きるのかである。
    ・ガラパゴス・フィンチの例)多様な環境は生物に多様な影響を与える。
    ・LeTUSは生徒が自分たちで作る「不完全な仮説」を否定せずに、むしろ生徒がそれらを修正しながら、適用範囲を広げる課程を支援しようとする。
    ・発問型学習:1.答えが出せること、2.関心を持続させる、3.生活に根付いている、4.答える価値があること
    ・可視化ツールは、人が自然に持っている、ビジュアルなパタンから変化や違いを瞬時に見て取るチカラを最大限に活かして、生徒の自発的な探求活動を喚起する。
    ・知力そのものを生み出す知力。
    ・テクノロジ。表現の手段が増える。アイディアが表現しやすくなる。アイディアの再利用、再編集ができる。他人からコメントをもらえる。
    ・コンピュータ。資料収集、蓄積、閲覧、編集のための強力なリソース。
    ・評価に当たって、学習の場で起きている認知プロセスを分析して、学習の評価をする情報。もう一つは学習がのちのちまで生きたかどうか。
    ・総括的評価と形成的評価。
    ・プロセスデータの評価。質問文のレベルで評価する。
    ・協調的な学習カリキュラムをつくる。1.学習目標を立てる。2.教材を準備する。3.学習活動を工夫する。4.支援ツールを工夫する。5.評価とデザインメソッド

  • 学習科学の知見を活用した実践を紹介している良書。放送大学の教科書の品質の高さを物語っている。

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著者プロフィール

三宅 なほみ(みやけ なほみ)
1982年 カリフォルニア大学サンディエゴ校心理学部Ph.D.取得
東京大学 大学総合教育研究センター 教授,大学発教育支援コンソーシアム推進機構 副機構長
(平成27年没時)
主な著書・論文
  教育心理学概論(共著) 放送大学教育振興会 2014年
  Case Report 5: Knowledge construction with technology in Japanese classrooms (CoREF), in P. Kampylis, N. Law, Y. Punie, (Eds). ICT-enabled innovation for learning in Europe and Asia: Exploring conditions for sustainability, scalability, and impact at system level, JRC Scientific and Policy Reports, 78-90. 2013年
  Collaborative learning for conceptual change, in Vosniadou, S., (Eds). International Handbook of Research on Conceptual Change. 2nd Ed. New York: Routledge. pp.466-483. 2013年
  教育心理学特論(共著) 放送大学教育振興会 2012年
  概念変化のための協調過程―教室で学習者同士が話し合うことの意味 心理学評論, 54(3), 328-341. 2011年

「2016年 『協調学習とは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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