心理臨床とイメージ

著者 :
  • 放送大学教育振興会
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784595311888

感想・レビュー・書評

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  • この講義はなかなか面白かった。言語にならない(できない)心をイメージにおいて扱う芸術(表現)療法の勉強だが、ここにはさまざまに自由な発想の可能性がある。
    樹木を描くバウム・テストのカール・コッホは「表現とは、描画に何が描かれているかということよりも、描画がどのように描かれているかということと関係がある」と言う。「作品」ではなく「表現」を受け取るべしと。
    ダンス・セラピーの岩下徹は、即興性を重視し、権力関係から脱出した対等性、個人のイメージやコンセプトを超えた自己と他者との出来回帰運動性、従っていつも途上、過程であり、完結はないことを強調する。そこに解き放たれた<交感>が生まれる。
    要するに“ジャズ”なのだ!
    心理学とジャズがまたつながった。

  • 面白い!の一言でした。

    試験勉強のために全部読み込んだのですが、もともとこの分野には興味があったこと、文体が読みやすいことで、あっという間に読み終わりました。

    この中でムンクの生涯が書かれていますが、ムンクを誤解していました。
    ムンクというと、有名なのがムンクの叫び。
    彼の作品は全てあのような恐怖に慄いた感じなのかと思っていたのですが、あれは、画家になってはじめの頃の作品なんですね。
    その後、オスロー大学の行動に色鮮やかな太陽という絵を描いています。
    それは、叫びと同一人物が描いたものとは思えないほどの生命力が溢れています。

    人間の心理って本当に興味深いなー。と思いますね。
    本当面白かった!

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