レディ・エミリーの事件帖 折れたアポロ像の鼻 (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550132

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった!
    続きが気になって、一気に読んだ!!
    陰謀とかけひきと恋愛と。

    ブクログの献本応募で当たったのでレビュー。
    少し厚めの文庫。500ページちょい。

    主人公エミリーは結婚してすぐ未亡人。
    服喪期間や半服喪期間があるなんて知らなかったな。

    親の束縛から逃れるために愛も知らずした結婚。
    夫(フィリップ)の死後に夫に恋するなんて、なんだか切ないけど。
    彼の日記が合間にはさんであって、よかったな。

    エミリーをとりまくロンドンでの生活やパリ旅行、
    社交界の話、女友達や求愛者の話とともに
    美術品やホメロスの『イリアス』の話がたくさん。
    イリアスを読んだことないけど、読んだことある人なら
    引用文がわかるのかな。
    ちょっと読んでみたいような衝動にかられる。


    200ページあたりで、アポロ像の鼻が折れてから事件が。
    夫は誠実か不誠実か。死んでいるのか、実は生き残っているのか。
    夫の友人コリンは信じられるか、信じられないか。
    誰が黒幕なのか。

    エミリーと一緒になってハラハラしながら、
    喜んだり、悲しんだり、疑ったり、信じたり。
    感情の起伏が激しかったなー。
    でも読んでよかった。おもしろかった。
    シリーズの続きが出るのか気になるところ。

    最後にブクログさん、献本ありがとうございます。

  • タイトルからして、実に面白そうではないか。
    ぜひ手に取って読んでみたいものである。
    是が非でも。

  • 長い!!そして思ってたのと違う!事件はさっさと起こって、解決に勤しむ・・・的な感じだと勘違いしてました。
    とにかく事件が起こるまでが長い!ギリシャやその時代の読み物・詩のことや美術品に関する薀蓄がながーーーい。あとがきにもあるけれど、作者が好きなんだそうです。だとしてももう少しけずれなかったのか。途中で挫折しそうになりました。
    ハーレクイン的な三角関係もありつつ、わたしはなにを読んでるんだろう状態でした。
    後半は怒涛の展開でしたが、悪者はわりと前に、こいつかなってわかっていました。表紙だけが好みでした。

  • 運悪くこの作品を読み始めてしまった男性、
    とくに未婚者は、
    主人公のあまりに現実的な、利己的な結婚生活に幻滅するのは仕方がないと思う。

    でも、我慢して読み進めてもらえば、
    亡き夫に恋をしていく姿に許してもらえるのではないか。
    ヴィクトリア朝の貴族の女性には、
    社会的自由はあまり与えられていなったことも加味してほしい。

    そのヴィクトリア朝の習慣・文化に挑戦していく様子もおもしろかった。
    ミステリーとしても、結構面白かったと思うのだけど。

  • 貴族のエミリーは、結婚してすぐに夫を亡くしてしまう。とはいえ、彼女は結婚を急かす母親から逃れたくて結婚を決めただけだった。夫を全く愛していなかったので、悲しみは無いものの、喪には服さないといけない。
    夫の事を少しは知ろうと色々調べているうちに、夫に魅力を感じるようになるものの、泥棒に入られたり不可解なメッセージを見つけたり。夫の死に秘密を感じたエミリーは、友達の協力を得て調べだします。

    話のテンポがよく、ストーリーもおもしろいので長いんだけどあっという間に読めました。エミリーは、貴婦人としての誇りを持ちながらもそれにとらわれない考えも持っています。でも、時々思い込みで突っ走って頭から疑って、相手の言い分をきかなかったり、ちょっとイラッとさせられることもありました。

  • 期待せずに読み始めたら予想外の面白さ!帯だったかに「ジェーンオースチンが書いたダ・ヴィンチ・コード」みたいなことが書いてあったような気がするけど、うんうん、そうかもしれない。でも彼女特有のきまじめさはないかなぁ。そこはそれ、やはり現代の作家さんだものね。
    シリーズが進んでいくにつれて登場人物の考え方や人間関係が変わっていったらもっと楽しいだろうなと思う。

  • シリーズ第一弾。
    コージー、になるのかな、軽くて温かくて、安心して読めるミステリー。
    犯人や仕掛けなど、確かにそれほどひねりがあるわけではなく、わかりやすくはあるのだけど、それでも十分に楽しくページをめくり続けられたのは、作者の力量。
    エミリーの好奇心や向学心がふくらむ過程にわくわくさせられたのも良かったね。
    ある意味、何度か読み返すのって、こういう軽いミステリーだったりするんだよなあ。

  • ブクログ贈呈本。

    自分からはチョイスしないであろう作品だったが、装丁から想像していたよりも 面白かった。
    新婚すぐにだんな様をなくした若い未亡人エミリーのお話。
    古代美術、古典ギリシャ文学などからめ、
    無くなったご主人の謎、疑惑を解き明かしていく。

    ときおり物語の合い間にはさんであるフィリップの日記がいいですね。

    ラブ要素が強いけれど面白く読めました。

  • 19世紀ロンドン、ヴィクトリア朝の社交界。結婚後半年で未亡人となり、資産と自由を手にし、社交の義務からも解放された若く美しいレディ。古典美術に目覚め、勉強を始め、夫を再発見し、盗難美術品の謎を解決する。

    これから始まるであろう様々な冒険談、どう続くんだろうかと楽しみです。帯に「ジェーンオースチンが書いたダ・ヴィンチ・コードとありましたけど、読み終えて初めて意味が理解できました。ダウントンアビーです。

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